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物語(仮)  作者: りくど
第1部
1/8

1話:雪は白いが当たり前

※本作は「カクヨム」にも掲載しています。

ねぇねぇ──。


空は青くて、雲は白いよね?不思議?

リンゴは、地面に落ちる時あるよね?重力で。


君は…疑ったり、考えたりした?

……え?私?ないよ。


だって


──当たり前でしょ?


あ、そうだ!君は、ゲームする?

チュートリアルは?飛ばす派か

奇遇だね、私も飛ばす派〜。


とにかく早く遊びたい?それな?

そのゲームのことなんて、やってれば

勝手にわかってくよね、わかる。


そんな君に、推しのゲームがあるんだけど

なんかバグっててさ、

タイトル、思い出せないんだよね…。


おっと、そろそろ行かなきゃ。


それじゃ、ばいばーい。


─────


「…はぁ。食べ物ぉ〜…お腹へったぁ〜」


独り言。


誰に聞かすとかではない。

2日間何も食べてない。

水も次で無くなる。


そりゃ、独り言もでる。


「ちょっと休憩〜…。よいしょっ…と。」


カナタは、ちょうどいい高さの瓦礫に腰掛け

そのすぐ横に、愛用武器を立てかけた。


──ズシン…!


自分の身の丈以上の大きさをしたハンマー。

柄も長く重い。女の子が普通に振り回すのは

どう考えても無理。


しかし、カナタはそれを振り回す。


『人だけど、人じゃない』から。


パッと見は人である。

黒髪ロングに整った顔、手や耳も人と同じ。


カナタの違う点、

それは…『下半身』と『体内』だ。



──《セカンドビッグバン》


かつて、人類は普通だった。

働く人は自分のため、家族のため。

学生は学校へ、ニートは部屋から出ない。

動画で生計を立てる人もいた。


当たり前だった。


そんな普通の世界──

当たり前の日常や暮らしは──


宇宙の爆発で徐々に、変わっていった。



爆発当時、女子高生だった。

日差しが強い中、体育の授業中。


「あっつ〜…!こんな暑いのに、

体育祭の練習とかないわ〜……」


「そうだね、熱中症になっちゃう……」


「今度はさ、ゲーム持ってこようよ!」


「もう〜、バレたら大変だよ?

でも……面白そう…いいねっ!」


パンッ


ニコッとして

バレないようにハイタッチをする。


校庭の端にある、大きな桜の木の下で

体調が悪いと嘘をつき

クラスメイトの二人は、休んでいた。



─お菓子とか持ってってた、ワタシ。

当然バレたけど、あはは!



そして。


──ゴゴゴゴゴ……!

───ドーンッ!


地震…ではなかった。

しかし、その音と揺れの大きさは凄かった。

凄かったが、不思議なことに

音はすぐに消え、揺れも長くなかった。


同時?数秒後?それは、分からない。


空を覆うように、キラキラした

雪のようなものが勢いよく広がり、

そのまま地面に向かって降り注いだ。


「…なに?雪?こんな暑いのに……?」


「でも、白くないよ。なんだろうね…?」


二人はそれを目にした、何も疑わなかった。


「うわぁ、めっちゃ綺麗!」


「見て!結晶も雪そっくり!」


疑わないどころか、盛り上がった。


目に見えてる『それ』は

色は、七色に近く綺麗で幻想的だった。

何より、害があるようには思えなかった。


校庭で、真面目に授業中のみんなもそうだった。


「雪?こんな暑い日に?」

「はぁ?ありえねぇだろ」

「あはは!よく見ろよ、白くねーじゃんか」

「先生〜、コイツ熱中症で〜す」


なんて、呑気な会話をしていた。


音と揺れに驚きこそしたが、収まれば

先生に従い、そのまま授業を再開した。


そして、生きるため、全員…呼吸をした。


息を吸って……吐いたのだ──。


この日、その綺麗な七色の雪は


全てを書き換え


世界を終わらせ


世界を始めた──。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

この作品は、「勢いとテンポ」を大事に、とにかく楽しく書き進めています。

ゆるい気持ちでお付き合いいただけると嬉しいです!

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