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7話-7
-バキィンッ-
余りにも強い衝撃で、カップは砕け
四散した
俺は余りにも突然の出来事に対応出来ず
(そのカップ…お前のお気に入りじゃなかったのか…?)
なんて、的外れな事を考えていた
「…ハァ…ハァ…」
璃乃は俯いたまま、動かなかった
カップを殴り潰したような形になり
破片は大して、散らばらなかったが
璃乃の右手は血まみれになっていた
『…璃……乃……?』
「嘘つき」
『璃乃…』
「琥烏の嘘つき
嘘つき嘘つき嘘つきッ!!」
俺はそこでやっと平静を取り戻した
『手…血まみれになったじゃないか
…救急箱は…』
たまたま、救急箱は和室にあった
『手、見せてみろ
破片が入ってないか?』
「…来ないで」
『…嘘つきでもほら吹きでも、何でもいいから手を見せろ』
「いい!
自分でやる!」
『いいから、見せろ!!』
俺は無理矢理、璃乃の手を引っ張った
「…ばか
琥烏のばかばかばか!」
俺は聞こえないフリをして手を見た




