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7話-6
『誰もそんな事言ってないだろ』
「じゃあ、やってよ」
璃乃は人差し指の変わりにカップを突き付けた
『…なんでだよ』
「好きなら、出来るでしょ?」
『そうじゃない
何で、しなきゃならないんだ?』
「信じられないもの
言葉じゃあ」
『だからって、極端な…』
「やっぱり、嘘なんでしょ?」
『違う!』
「あたしが琥烏なら、出来るよ、キス」
『だから、そんなの…』
「もう一度聞かせて、これで最後にする」
そう言うと璃乃は目を閉じて、カップに口をつけた
…中々、カップを離さない
残ったコーヒーを全て飲んでいるようだ
やがて、目を開くと同時にカップを離し、口を開いた
「あたしの事、好き?」
なんだか、雰囲気に気圧されながらも俺は答えようと口を開いた
『あ、ああ…好き…』
「嘘つき」
『ッ!』
俺が答え終わる前に璃乃は余りにも涼しい顔で微笑さえまじえながら、言った
『嘘なんて、ついて…』
その時、彼女の目が…瞳孔が開いた
「それが嘘だって言ってんのよッ!!」
彼女は持っていたカップを火燵に振り下ろした




