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7話-5
『別に…そんな事無ぇよ…』
確かに疎ましく思ってるかも知れない
でも、嫌ってるつもりは無いはずだ
「…嘘つき」
璃乃はカップに口をつけた
『嘘じゃない』
璃乃はカップに口をつけたまま俺を見た
そして一呼吸置いて、
カップを離した
そして、カップを置く
ゆっくりとした動作で勿体振っているようだった
「…じゃあ、好き?」
『え…?』
「あたしの事、好き?」
『それは…』
「ああ、そうか
…好きでも嫌いでもない
要するにあたしの事なんて、どうだっていいのね」
『…そんな事…ない』
「…じゃあ、好き?」
『あ、ああ』
「そう」
璃乃は火燵から乗り出して向かいの俺に近付いた
「じゃあ…キスして」
『……は?』
「キスして、
兄妹でしょ?恥ずかしがる事じゃないでしょ?」
『何…言ってんだよ
兄妹だから、駄目なんだろう?』
「…やっぱり、あたしの事、好きじゃないんだね」
璃乃は乗り出した姿勢を戻した




