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派兵が決まったからね

 そんなこんなで俺の方も遠征が決定し、その準備。とは言え、正式な派兵って事で家の騎士団も一緒に行くことが決まった。

 流石に俺個人で参戦って訳にはいかなかったわ。


 俺達は何時ものキャンピングカーだが、他騎士団員は馬か徒歩が殆ど。

 それでも兵站部隊は荷馬車だし冷蔵車も準備している上に、野営用にキッチンカー的な物も用意はしてある。

 最近は、軒並み食料品の価格が上がってるし万魔殿に近付けば近付く程、その辺りは顕著に成るんで、なるべく持って行く方向で。


 その辺りはエクスシーア商会に尽力して貰った形。餅は餅屋って事やね。


 キッチンカーは、今回の遠征の為にドワーフの皆に新しく作って貰った。

 普通に馬に引いてもらう事を前提にしてるんで、煮炊きするキッチンと簡易シャワー用に湯沸かしが出来る程度の機能に限定されていて、宿泊までは出来ない仕様。つまりは火が使えるって辺りが肝。

 植物魔物由来のガスを圧縮して使用してるらしい。これ発見したのはヴィヴィアン。使ったのは植物妖怪ってぇ感じのアレ等から抽出したらしい。なんだかんだ言っても優秀な女やでヴィヴィアン。ちょっと行き過ぎた薬効卿なだけで。


 今回の遠征には、ヘンリエッタ王女とネフェル王女も付いて来るんで、寝台車に変形出来る馬車も作って貰った。ついでにマリエルもいるしなぁ。

 とは言え、内部のシートがフラットに出来るってだけの簡単仕様で、布団をその都度敷いて貰うことになるけども。


 そんな寝台車とキャンピングカーを同時に牽引してても問題ないケルブは流石の馬力だと思う。


 それはさて置き、オーサキ領の方はエクスシーアに任せる事に成る。自分の商会も有るのに、領地の運営も任せる事に成って一寸申し訳ないとは思うが、仕方ない。今の俺のは後を任せられる相手がエクスシーア位しか居らんのだもの。


 これも全て文官が居ないのが悪いんじゃ。


 まぁ、読み書き計算の出来る、優秀な人材は育っては居るんよ。伊達に最低限の教育はしてないってぇ事やぁね。もっとも、今回のコレには間に合って無いし、読み書き計算だけ出来ても、領地を運営するなら、まだまだ覚えて貰わんけりゃいけん事はあるんだがね。

 とは言え、実際には文官に成るのかどうかの希望つのってからの事に成る。



 教育したからって、全員が全員文官に成りたいって思って貰える訳じゃ無いしなぁ。


 実際、他の仕事に付きたいって言ってる者は居るし。

 まぁ、その辺はヒアリングヒアリング。


 準備期間的には2か月程度が貰えたんで結構期間が有った。こんなにのんびりしてて良いんかね?


「普通に考えれば2か月でも短い方だと思うぞ?我が君よ、ここの領地の物資の運搬速度の速さを考えるから早いと思うかもしれんが、他の領地だともっと時間が掛かる」


 家の物流を一手に引き受けてくれてるエクスシーアの言葉に、そんなもんかと納得する。そう言えば、聖王国に行くだけでも普通の旅程だと3ヶ月近く掛かるんだったな。普通の旅って徒歩な事も多いんだし、そんなもんか。

 インフラ整備の一環で、道とか整備して有ったり、馬車のサスペンションとか改良してあったりで、俺の周囲は移動速度が段違いに速いせいも有って、その辺りの感覚が一寸麻痺してたわ。

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