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九話~


お前を撫でてたはずなのに気づいたらなんだか暗い場所に俺は浮いていた。

死後の世界かなとか思ったがなんだか誰かの部屋みたいだった。

外に出ようと試しに壁に向かって飛んでみたが出られそうになかった。

壁にぶつかる訳じゃなくなんだか自分に結びつけられてるゴムがもうそれ以上は伸びない感覚だった。

しかし、外に出られないとなると恐らく魂だけの存在な今の俺は物に触る事すら出来ないので特にする事がなく暇を持て余す事になった。

最初はプカプカ浮いて遊んでいたけどそれもその内に飽きてきた。

他にやる事も思いつかず、ここでようやく俺は今の自分の状況を整理してみる事にした。

うーむ、なにもわからない。

そもそも、俺が今、死んでいるのか生きているのかすら自分で判断する事は難しい。

それになぜ今ここに自分がいるのかだってわからない。

なんでこんな事になってるんだ?

いくらテンション上がってても車に気づかずに車道に飛び出すか?

いくら考えても答えがでない疑問ばかりが頭の中を回って整理することなどとてもできなかった。

もしかしてここは閻魔様に会う前の控え室みたいなものかななんて事を真剣に考え始めた時


部屋のドアが開く音がした


入って来たのはどこかで見た事のある顔だった。

部屋に入るとそいつは俺に向かって一直線に向かってくると、俺にむかって「あなたはもう私のもの」なんて話しかけてきた。

何故だかこいつには俺が見えるようだった。

こちらから話しかけても聞こえるのか「遠慮します」と答えてみた。

返事をした瞬間、腹にナイフが突き立てられた。

俺はものに触れないはずなのになんでだと思った。それに凄く痛かった。

理由はよくわからないがこいつは俺の事を認識できて攻撃できるらしい。

「あなたは死ぬ事もなく一生私だけのもの」と言われた

なんだかお前以外のヤンデレに好意を抱かれているらしかった。

それになんだか俺の今の状況の原因はこいつが関係しているらしかった。

見覚えのあるこいつは誰なんだろう……


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