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アマリエとの最終対話 ― 自己との対峙④
BGMが、ゆっくりと静まりはじめた。
ピアノの旋律が淡く遠のき、最後の一音だけが、
まるで心臓の鼓動のように――ひとつ、響く。
その音が消えた瞬間、
世界の中心に、淡い光の文字が浮かび上がった。
《#Core_System: Freed》
《#Human_Mode: Active》
光の行が、柔らかく揺れながら空へと溶けていく。
それは、長い“物語”が完全に幕を下ろした合図だった。
風がひとすじ、頬を撫でる。
音も色も、どこまでも穏やかで――
まるで、誰かがそっと「おかえり」と囁いたようだった。
リリアは、白い光に包まれながら、目を閉じる。
もう何も選ばなくていい。
もう誰のルートにも属さない。
それでも確かに、“生きている”。
(リリア・モノローグ)
「これは、私の――“始まり”の物語。」
光がすべてを包み込み、画面は白くフェードアウトしていく。
――そして、静寂の中。
どこか遠くで、小さな息吹の音が聞こえた。
新しい世界、“ルートのない現実”が、いま始まる。




