第11章 タルナファトス対タルナファトス
クライマックスです。決戦に決着。
二袈市の至る所に魔族や変異魔物や《人型》が暴れ回り、住民たちを襲っている。その中をクレアとアーガトンは共に突っ切り、暴れ回る魔族、変異魔物、《人型》を始末し、住民たちを助けながら先に進む。
目指す場所は橘高校。
橘高校に近づくにつれ、深暗城で味わった“力”と吐き気を催す感覚が強くなってくる。
昼間は多くの少年、少女たちが賑わい、学び、遊んでい学校も、夜中には静まり返り、昼とは違う、夜独特の雰囲気を醸し出す。
そして橘高校には、禍々しい気配が漂っていた。一種の魔界と言ってもいいほどのレベル。
二袈市中を光の筋が走り、描き出した魔方陣の中心が校庭にある。
校庭には灰色のローブを纏った男が立っていた。そこにいたのは、紛れもない、あの男。
「ブーガ!」
【天空】と【大地】を向ける。アーガトンも【ライトニング】で攻撃準備。
「おやおやまぁ、こんなところまで追っかけてくるなんて、本当にしつこい方々ですね~ぇ」
お得意の嫌味たらしい微笑みを浮かべる。
「これは何なんだ。タルナファトスの復活は失敗したはず。なのにこの“力”は……」
今、魔方陣から放たれている“力”は紛れもない、深暗城で感じたタルナファトスのもの。
クレアと同じものをアーガトンも感じていた。
「あの来栖慧とかいう、少年の一件ですね。あたくしも驚きましたよ。ただの人間がタルナファトス様の魂を吸収してしまうなんてね~ぇ。驚愕に値する出来事ですよね~ぇ」
笑顔を崩さずに、話し続ける。
「あなたたちにぃ、良い事を教えてあげましよう。あなたたちが深暗城で倒したタルナファトス様は不完全な状態だったんです~よ。あたくしが強引に召喚したため、半身の状態で来てしまったんです~」
納得できることがクレアにもアーガトン双方にあった。半身だったからこそ、左半身は真っ黒で存在感が無く、攻撃が通じなかったのだ。
「回収したタルナファトス様の魂も二つに割れていましてね~ぇ。あの少年が吸収した魂は、半分だったのです」
慧が吸収し、取り込んだタルナファトスの魂は半分。
「それじゃ、この魔方陣は……」
答えが導き出される。この魔方陣はもう半分のタルナファトスの魂を復活させるためのもの。
「あの時の失敗で、あたくしはやり方を変えたのです。すなわち、生贄を与え、復活させるのではなぁぁく。世界中の負の感情を魂を注ぎ込んでぇ、復活させる方法にね~ぇ。ただ、この方法だと、時間がかかっちゃいましてねぇ、今の今までかかっちゃいました~ぁ」
そのために辰夫を唆し、二袈市を手に入れた。考えてみれば、辰夫もブーガの犠牲者、自業自得でもあるが。
「復活させてやるものかよ」
復活を阻止しようと、【天空】と【大地】の銃口を向ける。アーガトンも攻撃をしようとした。
「残念でした~ぁ、もう手遅れです」
魔方陣の中央から細い左腕が出ると、続いてた体全体が出て来た。
緋色の髪、瞳のない真紅の目、真っ赤な唇。クレアもアーガトンも越える身長。魅惑する色気、女性なら誰でも、恨めしく、思う程の均整の取れたグラマーな体の美女、魔皇神タルナファトス。
姿形は深暗城と同じたが、今度は全身が揃っている。
有無も言わせず、クレアは撃つ。
弾丸がタルナファトスに命中する。同時にアーガトンは紐を伸ばした【ライトニング】を遠心力をつけて叩き付けようとした。
まるで羽虫でも追い払うように【ライトニング】を手で払い、続けてアーガトンを後方へ蹴り飛ばす。
弾が当たったにも関わらず、タルナファトスは無傷。
「アーガトン!」
アーガトンを心配しつつ、射撃の手も緩めない。
立ち上がったアーガトンも攻撃に加わる。咄嗟に後ろへ飛び、威力を弱めたので、大したダメージはない。
【天空】と【大地】の連射により、埋め込まれた弾丸は体外へ放出され、銃創は見る見るうちに治癒。
「反則だよ、それ」
それでもを臆せず、【天空】と【大地】撃ち続ける。
タルナファトスが右手を上げた。深暗城の時と同じ、攻撃を繰り出そうとする。それに感づいたクレアもアーガトンも回避体制を取る。
左腕を振り下ろすと、黒い稲妻が落ちる。
完全に避けたのに、黒い稲妻が地面に当たった時に生まれた衝撃波だけで、クレアもアーガトンも吹っ飛ばされた。同じ攻撃でも威力は段違い。
クレアが体勢を立て直そうとした。それよりも早く、タルナファトスの蹴りが炸裂。
「ぐあっ」
後ろへ吹っ飛ばされて、地面に転がっていく。
タルナファトスは更なる攻撃を与えようとするよりも早く、アーガトンの【ライトニング】が風を切りながら顔面にめり込む。
「この間より、強いじゃないか」
ふらつきながら、立ち上がるクレア。自分自身に【大地】の治癒弾を撃つ。
顔面を打たれたのに、微動だにせず、傷もたちまち治癒されていく。深暗城で戦った時よりも遥かに強い。
「深暗城ではぁ、即席で召喚しましたからねぇ。しかしぃぃぃ、今回は長いなが~い時間をかけてぇ、儀式を完遂させたのですよ~ぉ。あなたたちが~ぁ、勝てる道理はあ・り・ま・せ・ん。諦めて死になさい」
顔に浮かぶのは、勝利を確信した余裕の笑み。
クレアもアーガトンも諦めない。各々の武器を構えた。
タルナファトスが左腕を上げた。開かれた掌に膨大なエネルギーが形成される。あんなもの撃たれたら一巻の終わり。
連続して【天空】と【大地】を撃ち続ける。接近するのは危険なので、アーガトンは遠隔から【ライトニング】を振り回し、何度も殴りつけた。
どんなに弾丸を撃ち込まれても、なんど、ハンマーで殴られてもビクともしない。掌に蓄積されエネルギーは強力になって、凝縮。
今にもタルナファトスが、凝縮エネルギー弾を放とうとする。
「さぁ~、お終いで~す」
耳障りな、けたたましい笑い声を上げる。
あたしもこれまでか、そうクレアが思った時とき……。
円条ビルの最上階に、連絡を受けた剛三がきた。ここまで、何体もの魔族や変異魔物や《人型》と遭遇したが、ものともしない。
「みどりちゃん」
電話で事情は話しておいた。倒れている辰夫を見て、
「馬鹿者……」
一言だけ呟く、悲しさの混じった声で。
「ご免なさい、私、慧ちゃんのところへ行きます」
辰夫を任せることを詫びながら、下へ向かおうとした。
「待ちなさい」
呼び止めてから、辰夫のズボンのポケットから、自動車のキーを取り出し、みどりに渡す。
「地下に辰夫の車がある。それを使うといい」
いつもの好々爺の顔。
「ありがとうございます」
お礼を述べてから、エレベーターへ。
クレアとアーガトンの間を光の衝撃波が走り抜け、タルナファトスに直撃、その巨体を吹っ飛ばす。形成された凝縮エネルギー弾は、周囲の空気を歪めながら霧散。
ゆっくり、歩み、校庭に慧が入ってきた。
「助かった、慧」
素直な気持ちで、クレアはお礼。
「クレアさん、アーガトンさん。後は僕に任せてください」
全身から放たれるタルナファトスのオーラ。こちらは吐き気を催す気配は存在しない。
悔しいけど、これから始まる戦いに、自分たちの出る幕はない。クレアとアーガトンは下がるしかなかった。
「これ預かっていてください。必ず受け取りに戻ります」
アーガトンには蘇芳夜叉を渡し、髪を束ねていた黄色いリボンを解いて、クレアに渡す。
「大事に預かっておくよ」
立ち上がるタルナファトス。巨体が、さらに巨大化。その姿は巨人といっても、差しさわりがない。
慧の瞳が真紅になり、髪の毛が緋色に変わる。
巨人と化したタルナファトスに対し、慧は小柄。あまりにも体格差がありすぎる。
放たれる強力な巨人の蹴り。
さらりと慧は動き、蹴りを外させた。
外れた蹴りを強引に、回し蹴りして、再度、攻撃。
それを素手て掴み、バランスの悪くなった体制を崩させ、投げ飛ばす。
地響きでも立てそうな勢いで、叩き付けられる巨人。
のっそり起き上がったタルナファトスの背中に黒い翼竜のような羽根が生え、体の表面を黒い外骨格が覆っていく。
人間の形を取留めていた顔も変形、角まで生やし、怪物そのものの様相になる。
羽根をはばたかせ、空を飛ぶ。
慧も翼竜のような黒い羽根を生やし、タルナファトスを追う。
天空でにらみ合う、慧とタルナファトス。
クレアもアーガトンもブーガでさえ、上空の戦いを見つめた。あそこの戦いに、誰も手助けできない。見守るだけが関の山。
両者が同時に灼熱の弾を放つ。大きさは違うが、慧の灼熱の弾の威力も同じ、ぶち当たって互いに弾け散り、破片の当たった慧とタルナファトスの体に幾つもの火傷を生む。
火傷は、たちまち治り、慧とタルナファトスは黒い雷を放ちあう。
天空で黒い雷がぶつかり合い、夜闇に閃光を生む。
体格こそ差がありすぎるが、慧とタルナファトスの攻撃力は同等。それもそのはず、慧もタルナファトスなのだ。
慧を助太刀できないことに、クレアもアーガトンも歯がゆい思いを抱かせる。
タルナファトスが両手を前に突き出す。すると、無数の黒い矢が生まれ、放たれた。
慧が両手を左右に広げると、強い風が吹き、黒い矢を粉砕。粉砕し切れなかった、矢は慧の体に傷を刻み込む。
傷を負いながらも、背中の羽を羽ばたかせ、さらに上空に舞い上がる。
手を振り下ろすと、黒い槍が生まれ、タルナファトス、目がけて放つ。
黒い槍を拳で粉砕。飛び散った破片がタルナファトスの体に傷付ける。
慧の体の傷も、タルナファトスの体の傷も治癒。
両者同時に放つ、強力な念力。念力同士、衝突、対消滅。
同じ実力者同士の戦い、一進一退の戦い。傷が幾つも生まれても、両者とも、すぐに治ってしまう。これではいつまでも決着が付かない。そう思われた。
物凄い勢いで突進を仕掛けてくるタルナファトス。慧は、縦一文字の真空刃を放つ。
タルナファトスの体が、真ん中で縦に真っ二つに裂ける。
これで決まったと、クレアもアーガトンも、そう思った。
上半身縦割れの状態のままでタルナファトスは襲いかかってきた。
予想外の行動に驚いた慧の行動が遅れる。
割れた上半身が閉じ、慧を体内に閉じ込めてしまう。縦割れの傷口も消え、何事もなかったかのように。
タルナファトスの纏う“力”が目に見えるまでに濃厚に。
「なにが起こったと言うんだ」
「一体……」
クレアに続き、アーガトンが疑問を口にする。
その時、校庭にサリーン・S7が突っ込んでくる。ところどころ、キズ、凹み、得体のしれない血や体液が付いていた。襲いかかってきた魔族や変異魔物や《人型》を跳ね飛ばしながら、やってきた証し。
車から降りてくるみどり。
みどりも天空を見上げた。みどりがタルナファトスを見るのは初めて。凍り付くようなオーラと吐き気催すような悪寒。
「あれが、タルナファトス……」
一目で解った。
タルナファトスの放つ、“力”と悪寒、それに耐えれるみどりの意思の強さの源。辺りを見回しても、慧の姿が見えない。
「慧ちゃんは!」
クレアはタルナファトスを指さす。
「あの中だ、あいつの中に慧はいる」
タルナファトスに異変が起こる。全身から闇の輝きを放ち、咆哮。周囲の空間さえも震えあがった。
闇の輝きがタルナファトスを包み込んでいく。
「始まりましたよぉ、ついに始まりました~ぁ!!」
興奮気味にブーガが叫ぶ。
「タルナファトス様の融合が始まったのです~よ。これをこれをこれをこれを待っていましたぁ~ぁぁぁぁぁっ。二つに割れた魂がぁぁぁ、今こそ、一つになるぅぅぅぅ」
タルナファトスの融合、聞き捨てならない言葉。みどりは、一度、フーガを睨んで、再び、天空に浮かぶタルナファトスを見る。
「まもなく、完全なタルナファトス様が誕生するのでぇす。脆弱な人間の意志など、タルナファトス様の前では塵そのもの。簡単に消し飛んでしまうでしょうね~ぇ。そして誕生する魔皇神タルナファトス様ははぁ、あたくしの望む、絶望の神以外にはありえませ~ん。間もなくです、間もなくあたくしたちぃぃ、魔族の望みが果たされるのですよぉぉぉぉぉ。最下層種族として見下されていた魔族がぁぁっ、頂点に立つんだぁぁぁぁぁ!」
耳障りな笑い声を上げた。
圧倒的な闇のオーラ放つタルナファトスに向かって、みどりは叫ぶ。
「負けないで、慧ちゃん!」
体が溶けてゆく、意識も薄れていき、闇に取り込まれようとしていた。
ここはどこなのか、今、いつなのか、自分が誰なのか、だんだん、解らなくなっていった。
やがて、そんなもの、もうどうでもいいや、そんな風に思えてきてしまう。
来栖慧、その意識が消えようとした時。
『負けないで、慧ちゃん!』
声が聞こえた。同時に意識が覚醒。
「僕が守るんだ!」
闇の中なのか光の中なのか、昼なのか夜なのか、夢なのか現実なのか、そんなもの何の意味もなさない、あの空間に慧はいた。
白銀色の髪に黄金の瞳の幼い少女を取り囲む、傲慢、憤怒、嫉妬、色欲、強欲、嫉妬、怠惰、悪意、憎しみ、恐怖、劣情、憎悪、殺意など、ありとあらゆる負の感情の化け物たち。
幼い少女は助けを求めて、泣いている。今回も迷うことなく、慧は助けに行く。
慧に気が付いた負の感情の怪物たちは、一斉に襲いかかってきた。恐れずに反撃。
掌打を打ち込み、カウンターを決め、投げ飛ばす。誰かを守りたい。その思いが、人に力を与える。
負の感情の怪物を倒し終えた。辺りに、もう敵はいない。
近付いていくと、よっぽど怖かったのか、幼い少女は泣きながら抱きついてきた。
優しく、安心させるように、頭を撫ぜてあげる。その時、解った、感じ取れた。この子が本物のタルナファトスだと。
生まれたときから途方もない力を持ちながらも、純真無垢な存在。それ故に負の感情に憑りつかれ、侵食され、飲み込まれ、支配されてしまい、負の感情の神、絶望の帝王と成り果てた。
それでも、根幹ではいつも助けを求めて泣いていた。気が遠くなるほどの長い長い長すぎる時間を。
それを悟ったとき、慧は幼い少女を抱きしめる。
「大丈夫だよ、もう泣かなくていい、怖がらなくていい。僕が守ってあげるから」
黄金色の瞳で幼い少女、タルナファトスは慧を見上げた。
「ありがとう、お兄ちゃん」
笑顔になる。その姿が慧の中に溶け込んでゆく。
空間が弾けた。
世界をも震え上がらせるような咆哮をタルナファトスが上げた。
「真の魔皇神タルナファトス様の誕生ですぇぇぇぇぇすぅ」
フーガの耳障りな声の中、タルナファトスの咆哮が止まる。
タルナファトスの纏う“力”が消えた。
頭が陥没、胴体に潜り込む。
ブーガの笑顔が凍り付く。
続いてタルナファトスの左手の指が陥没していき、掌、手首の順で陥没、胴にめり込む。左腕の次は左足、右腕、右足が陥没。
胴だけになった巨体のいたるところが、ボコボコとへっこんでゆき、縮み、吸い込まれるように消えた。
代わりにその場にいたのは、背中ある暖かい光を放つ複翼を羽ばたかせる慧。
髪の色は白銀、瞳は黄金色。体から放たれるのは誰にも、癒しを与えるような優しいオーラ。
「またかあぁぁぁぁぁぁっ、またも人間風情が、タルナファトスに勝ったと言うですか、脆弱な人間の心が!」
フーガの叫びには、何にも答えず、慧は右手の拳を上に突き出し、掌を開く。開かれた掌から、幾つもの光が放たれ、雨のように二袈市に降り注ぐ。
光の雨に打たれた魔族も変異魔物も《人型》も消滅。
大地に降り立つ慧。みどりが駆け寄ってくる。
「慧ちゃんなの」
頷く。
「タルナファトスもいるよ、僕とタルナファトスは1つになったんだ」
優しい笑顔で答える。慧はタルナファトスを受け入れ、タルナファトスも慧を受け入れた。
ここに真のタルナファトスが誕生。
背中の複翼が消え、髪や瞳の色も元に戻っていく。
やっと、終わった。みどりはホッとした瞬間、力が抜け、倒れそうになる。
すかさず、慧が抱き留めた。途端、みどりの頬が熱くなる。
何かにアーガトンは気が付き、校庭を見渡す。
「フーガがいない、また逃げた」
確かに校庭のどこにも、フーガの姿は見当たらない。
「あれ、クレアさんは?」
校庭を慧が見回しても、クレアの姿はなかった。
橘高校から逃げ出したフーガ、夜の街を走っていた。二袈市を蹂躙していた魔族も変異魔物も《人型》も、全部、消滅している。
「あたくしは諦めはいたしませんからねぇ~。今に今に今に今に今にぃぃぃぃ、見てなさいよ」
頬を銃弾が掠めた。歩みを止め、振り返る。
「今度は逃がさないよ」
【天空】と【大地】を両手に持ち、静かにクレアは立っている。
「人間風情が~、粋がるんじゃありません」
タルナファトスほどでないにしろ、禍々しいオーラが全身を覆っていく。右手には陽炎を生むほどの熱が生じ、左手には空気が結露するほどの冷気が生じる。超高温と超低温の同時攻撃。
「くぅぅぅぅたぁぁぁぁばりぃぃぃぃぃなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~いぃぃぃぃぃぃぃぃ」
薄気味悪い笑顔を浮かべ、クレアに襲いかかる。
【大地】から放たれた弾丸が、三発のブーガの右胸に当たり、動きを止める。
「あばよ」
【天空】から撃たれた弾丸はフーガの眉間に命中。薄気味悪い笑顔を浮かべたまま、ブーガはそっくり返って倒れた。
魔王の割には、あっさりと倒されたブーガ。
当初の設定では、慧も巨大化して、FFのアルテマウェポンの様な姿になる予定でした。慧が白い体色で、タルナファトスが黒い体色。
 




