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はぁ・・・ウチの猫、擬人化しねぇかなぁ~

「・・・・んっ」

 俺は自分の部屋のベッドで目を覚ました。

「あぁ、よかった。気がついたみたいだね?」

 横を見ると茉莉奈が安堵の顔でこちらをのぞきこんでいた。

「すまん。心配かけたみたいだな」

「ほんと!いきなりぶっ倒れるんだから!別にヒーロー必要なかったでしょ?ったく、運んできた私らに感謝してほしいわ!」

「だから悪かったって。今度こそアイス奢ってやるよ」

「トリプル?」

「あぁ!好きなもん奢ってやる」

「やたーーーー!」

 はぁ、調子のいい奴。

「よし、琥珀も目覚めたことだし、私、食堂で晩御飯もらってくるよ。琥珀は安静にしといてね」

 時計を見ると、もう夜の8時だ。結構長く眠っていたようだ。

「んじゃ、私行ってくるから。・・・あっ!そぅそぅ。琥珀宛に荷物が届いてたよ」

「荷物?誰から?」

「知らない。お母さんとかじゃないの?机の上に置いてあるから」

 そういうと茉莉奈は部屋を出て行った。

 しかし、荷物だと?母さんなら電話とか入れるはずなんだけど・・・

「確か机の上・・・おぉ、これか」

 机の上には中くらいの段ボール箱が置かれていた。

 差出人を見ると


 安部・・・涼太


「よし、捨てるか」

 俺はダンボール箱をそのままダストBOXへシュートしようとした・・・が。

「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!」

「うわぁ!」

 いきなり箱の蓋が開き、中からものすごぉく見覚えのある猫が飛び出してきた。

「酷いじゃないですか!どうしていきなり捨てようとするのです!!」

 まぁ、普通の人ならここで超仰天。気絶しかねないだろう。なぜなら猫が人間の言葉を話しているのだから。

 だが、先ほど言ったように『普通の人』ならの話だ。

 なにが嬉しくてか俺はその猫をよぉぉぉく知っていた。

「何しに来たんですか?りんさん」

 目の前にいる猫、もとい妖怪の猫又である鈴さんは、前回登場した涼太のところに居候している居候猫又だ。

 おいおい、そんな痛い子を見るような目で見ないでくれよ。いや、ホント、マジで。

 いや、ねぇ、分かりますよ。その気持ち。

 いきなり妖怪だなんて。そりゃ痛い子を見る目にもなりますよねぇ?

 しかし、信じてもらいたい。

 目の前にいる愛らしい猫は本当に妖怪なのである!

 断じて、俺の痛い妄想などではない!そこは分かってもらいたい。

「何って?ただの暇つぶしですよ」

「帰れ」

「ごめんなさい。嘘です。冗談です」

 鈴さんは半泣きになりながら俺にすがっている。

「あぁもう!分かりましたから。とりあえず人型になってください。話しづらくてたまりません」

「あら?私としたことが。ごめんなさい」

 

 ボン!

 

 鈴さんの体が煙に包まれたかと思うと、煙の中からそれはそれは綺麗で可愛い女の子が登場した。

「これでよろしいですか?」

 心なしかさっきより落ち着いた口調になった鈴さんの声だ。

「えぇ。バッチリです!」

 人型Ver.の鈴さんは見事なナイスバディで最高なのだが・・・生憎、鈴さんは涼太一筋。

「で、何のようですか?」

 俺は鈴さんの胸をチラ見しつつ要件を伺う。

「えぇ、そうでしたわね。私は今回、琥珀さんに忠告にきたのです」

「忠告・・・ですか?」

 鈴さんはさっきと全く違う真剣な顔つきだ。

「で、その忠告というのは?」

「はい。最近、妖力を使って占いをしていたのですが、琥珀さんの身に大きな災いが降りかかる恐れがあります」

「大きな災い?」

「詳しいことは分かりませんが、まず間違いないでしょう」

「はぁ・・・」

「いいですか。くれぐれもお気をつけください。災いは油断した頃にやってきます。そのことをお忘れなきよう」

「・・・・分かりました。気をつけときます」

 

 鈴さんの占いは必ず当たる。いままで例外はない。


 大きな災い・・・。

 俺がそのことついて考えていると・・・

「たっだいまぁ~!いやぁ~ごめんごめん。A定食かB定食かで迷っちゃって・・・」

 タイミング悪く、茉莉奈様のご帰還である。

「うわっ!やべ!鈴さん早く隠れて!」

「その必要はありません」

「どういうことですか!?」

「もぅ帰りますから」

 鈴さんは笑顔でベランダに向かうとそのまま飛び降りる体制に入った。

「ちょっ!ここ5階ですよ!それに今から歩いたら涼太の家まで3時間以上かかるし・・・」

「大丈夫です。私なら10分で十分です」

「あっ・・・」

 俺は忘れていた。

 

 鈴さんは妖怪であることを


「それでは、また」

 鈴さんはそのまま飛ぶと、風のごとく帰っていった。

「はぁ・・・なんだったんだ?」

 今の一瞬で一気に疲れがリバースした気がする。

 が、それよりも・・・

「最初から宅急便じゃなくて普通に来いやぁぁーーーーー!!!」

 俺はベランダから外に向かって大声で不満をブチまけた。 

 そして、帰ってきた茉莉奈にドン引きされたのは、言うまでもない。


こんばんわ^^お久しぶりです^^

いやぁ~今回も前回に続き「妖姫」のキャラ登場ですよ。

僕的に鈴は一番好きなキャラなので自分の作品に出せるのはすごく嬉しいです^^

そうそう。今回の鈴が言ったこと、皆さん忘れないでくださいね。

後々重要なキーワードになります(これ以上はネタバレになりそうだから自重)

さてさて、今回のお話はいかがだったでしょうか?

感想や真剣な批判。どんどんください。

誤字脱字報告もできればご協力ください。

それではこのへんで^^

また次回。

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