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もふもふと楽しむ無人島のんびり開拓ライフ ~VRMMOでぼっちを満喫するはずが、全プレイヤーに注目されているみたいです~(旧題:Iris Revolution Online)  作者: 紀美野ねこ
興禍同心

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第628話 大物ゲスト二名追加

金曜日

 放課後。

 月曜からテスト期間なのもあって、リアル部室に来るのもしばらくお預けになる。


「ショウ君でも取れないスキルなのね……」


 魔導具作成スキルの話を、昨日のアーカイブを見せつつ説明したんだけど、前提がすごくて俺も無理なんだよな。


「でも、もう少しですよね?」


「錬金術はね。魔法解析はほとんど上がってないから、テスト期間中にいろいろと試したいなあって思ってるけど」


 ラッキーなのは、島に結構な種類の魔導具があること。

 魔法解析してないものを、片っ端から試していけば、レベルも上がるんじゃないかなと。


「それで魔導具が作れるようになったら、転移魔法陣を作るつもりなのね?」


「ええ。今あるやつも、それで誤魔化せるようになるんで」


 最初のゴブリンの洞窟にも、盆地の山小屋にも置きたいところ。

 まあ、作れるようになるのが先なんだけど。


「このことはライブで話すのかしら?」


「それはアージェンタさんたちと相談して決めるつもりです。他の魔導具はともかく、転移魔法陣はいろいろ問題ありそうだなって思うんで」


「そうね。悪用される可能性を考えると、使用者を限定できる機能があればいいのだけれど……」


 確かにそういうのがあればなあ。

 俺たちからの報告はそんなところ。で、ベル部長からは『白銀の館』や、マスターシェフさんの『リヴァンデリ』で日曜の準備は着実に進んでるとのこと。


「食材はリヴァンデリの方でたくさん用意できるから、ショウ君は無理にたくさん出さなくても大丈夫ですって」


「助かります」


 できれば、島にしかない調味料、クルーペソース(魚醤)、オステラソース(オイスターソース)が希望らしい。

 調味料は一気には消費しないし、昨日、トゥルーと会って話しておいて良かった。


「サバナさんは大丈夫ですか?」


「ええ、ハクもしっかり増やせてるって聞いたわ。ただ、品種は南の方のお米に近いみたいね」


「なるほど」


 インディカ米だっけ?

 味噌とか醤油とか作れるのか気になるけど、ハクって名前なら大丈夫だよな……


 ………

 ……

 …


 ベル部長との打ち合わせが終わってログイン。

 あまり時間もないので、お茶とおやつだけしてログアウトしようかなと思ってたんだけど、


『ショウ様。今、よろしいでしょうか?』


「あ、アージェンタさん。全然いいです。いつもありがとうございます」


『いえいえ、こちらこそお姫様(ひいさま)がずっとお世話になりっぱなしで』


 アージェンタさんからギルド通話が掛かってくるなんて珍しい。何か急ぎのことでもあったのかな?


「何かありました?」


『明後日、採掘施設のある南の島に伺うと聞きました。そちらにアズールとバーミリオンがお邪魔してもよろしいでしょうか?』


 あ! エルさんに連絡しておいてもらったんだった。

 死霊都市で入管(?)してくれてる竜人族の人たちにも伝わってないとまずいよなって思って。

 いや、それはいいんだけど、


「お二人が来るのは全然問題ないです。というか、みんな喜ぶと思いますけど……、いいんです?」


『はい。交代で訪れる形になりますが、二人からそろそろ休暇をくれと……』


 あー……、島に来たいって言ってて、いつでもって答えてたのに、まだ来れてないもんなあ。

 昼はアズールさんが、夜はバーミリオンさんがって話で進んでて、あとは俺がOKするだけだったらしい……


「了解です。というか、アージェンタさんは?」


『私もおやすみをいただきたいところなのですが……』


 なんか、めっちゃ疲れてそう。

 ああ、そうだ!


「今日とか時間ありません? エルさんから報告は行ってると思うんですけど、城の地下と塔は実際に見てもらいたくて」


『よろしいのですか?』


「アージェ、一度来なさい」


 そう割り込んできたのは、いつの間にか覚醒していた白竜姫様。

 エルさんもエメラルディアさんもビックリしてるけど、今日のおやつがあんバターサンドだったからかな。


『かしこまりました』


「バーミリオン、アズール、聞いているわね? 魔物を飼育して魔石を養殖する技術が魔王国に伝わっていないか調査させなさい」


『『はっ!』』


 あー……、確かにその可能性あるのか。

 やっぱり、この話は公表できないよなあ。


 ………

 ……

 …


「ってことで、当日はアズールさんとバーミリオンさんも来ます」


「……」


 そうベル部長に伝えるとフリーズしてしまった。


「ドラゴンさんたちが来るのは、内緒にしたほうが良さそうですね」


「そうだね」


 アズールさんが来るのは、普段から死霊都市にいるから想像できるけど、バーミリオンさんが来るのは珍しいもんなあ。


「ドラゴンの二人が来るならー、お酒もたくさん用意しておいたほうがいいんじゃないですかー?」


 ヤタ先生がフリーズしたベル部長の前で、手をヒラヒラさせながら言う。

 確かにそうなんだけど、あの二人だけに振る舞うわけにもいかないよなあ。


「お酒なら、マスターシェフさんも用意してくれるわよ」


「本土のお酒ですか?」


「ええ。帝国の北西で巨人族と育ててるリンゴ、レッドマルスのお酒ね」


 マルスシードルって呼ばれてるそうで、女性(もちろん大人の)に人気らしい。


「そういえば、ショウ君の島にはレッドマルスはないわよね?」


「ないと思います。隅々まで調べたわけじゃないですけど」


「苗木を売ってもらうのはどうかしら?」


 巨人族が竜貨一枚で苗木を一本譲ってくれるらしい。

 俺の場合は直接行くわけにはいかないけど、アージェンタさん経由なら譲ってもらえるんじゃないかと。


「うーん、ミオンはどう思う?」


「島にないなら買ってもいいと思います。スウィーちゃんもアルテナちゃんも好きでしたし」


 アップルタルト、美味しかったもんな。


「りょ。じゃ、アージェンタさんが来た時に頼んでみようか」


「はぃ」


 島で食べる分ぐらいあればいいかな。

 梨とかもあるといいんだけど……


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― 新着の感想 ―
↓ 2話前が木曜放課後、前話が木曜夜なので今回金曜であってるはずですが
いいえ、木曜日です
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