クラウン渓谷
さて、ようやく戦闘だ。
まぁ、戦闘の描写苦手なんであれですけど
クラウン渓谷はおいしいぞい
なにせ王様があふれているのじゃから
殺せば王様の持ち物はみんな儂等の物じゃ
まぁ、あいつ等は王様の格好をしたいだけだから正確には王様ではない。
だから罪にもならない。まったくクラウン渓谷は天国じゃよ。
――西の森の老盗賊 ジェーンの独り言
・・・
クラウン渓谷はバルドット連山にある。
バルドット連山にはゴブリンやバードマンといったモンスターの巣があり、湧水が余りないバルバット連山のモンスターにとってクラウン渓谷に流れているフィーアル川の水は彼等にとって貴重なの飲み水だ。
そのため彼等の中でも地位の高い者達はフィーアル川の近くに拠点を作り、水の管理をしている。
そのせいもあってかクラウン渓谷のモンスターはある程度レベルの高くなっている。
しかも水の管理で懐が潤っているのか、レベルの割に持っているアイテムが良いので人気の狩り場だ。
「リン、右のゴブリン魔術師に弓の牽制よろしく!」
「了解です!」
俺達はそんなクラウン渓谷で狩りを開始していた。
ここで出てくるのはゴブリン系とバードマン系だ。まだバードマンには出会っていないが、ゴブリンだけにしても今までとは強さが違うのが感じられる。
まず見た目が立派だし、普通に喋ってくるし。
まぁ、ゴブリン達は俺達の事を親の敵みたいな感じで全力で攻撃してくるから会話ができても戦うことに罪悪感が生まれないのが救いかな。
「これで・・最後だ!」
俺の右ストレートがゴブリン弓上等兵を捕えて倒す。
残るのはリンが相手をしているゴブリン魔術師だけだ。
魔術師が魔法を使う前にリンが弓で牽制して魔法を中断させる。
その隙に俺が近づきゴブリン魔術師の顔を殴りつける。
「キミが!」
ゴスン・・ゴスン!
「死ぬまで!」
ボコス!ゴスッ!
「殴るのを止めない!」
数発殴るとゴブリン魔術師は倒れたまま動かなくなった。
周りに敵の姿が見えないのを確認してから俺とリンはゴブリン達からアイテムを奪う。
アイテム回収が終わったのを確認して一旦休憩地点に戻る。
これはクラウン渓谷に来てからの狩りの流れになりはじめていた。
クラウン渓谷のモンスターは俺とリンだけだと結構ギリギリの戦いになる。(一対一なら別だが敵は殆どが集団の為)
だからいつでも全力が出せる様に毎回休憩をはさんでいるのだ。
もう一つの理由は【クラウン系】のモンスターの接触を避ける為だ。
このクラウン渓谷にはボスモンスターに匹敵するユニークモンスターである【クラウン系】のモンスターがいる。
ゴブリンクラウンとバードクラウンの2種は落すアイテム、経験値共に格が違うんだが、まだ倒せるレベルじゃ無い上に仲間を呼ぶので手が付けられない。
アウロラから出発するときにミラさんから口酸っぱく言われていた事だ。
実際にゴブリンクラウンは見たが、あれは勝てる気がしなかった。
4m程の背に相撲取りみたいな肉体、そして威圧感・・もう、あれはボスでいいんじゃないかな?と思わせる存在がそこにはいた。
ユニークモンスターらしく、滅多に出会う事はないらしいんだが、プレイヤーには問答無用で襲いかかってくるらしいので気を付けないといけない。
あんなのにいきなりタックルされるのは嫌過ぎるからなぁ・・




