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死んでから冒険  作者: トカゲ
死からの一歩編
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水源

主人公くんが初めて遠出します。

しかしこの子、いつまでボッチなんですかね?


まだこの世界にきて日が浅いから仕方ないとは思いますけどね。

まぁ、ボッチも悪いわけじゃないですしね!

ミズガルド水源


俺が新しく来たこの場所は今、住んでいる町【アウロラ】から馬車で2日程行った所にある。

海と間違う程大きな湖を中心にして湿地帯が広がっていて、虫系と爬虫類系のモンスターが多い。

町から離れている為、小さい宿とアイテム屋があり野宿の心配はないみたいだ。

この狩り場はあまり人気がないのか宿も問題無く取る事ができた。

宿に泊まっている客は3組でどれも冒険者みたいだった。俺みたいに一人で来ている奴等はいないみたいだ。

まぁ、人数が多くても連携が取れなければ意味無いし、取りあえずは一人で良いかな。

そんな事を考えながら俺は水源に来る前に覚えた隠密スキルで気配を消して水源に入った。


・・・


ミズガルド水源は奥に行く程強いモンスターが出る。

ミラさんが言うには俺の実力だと入り口付近から先には絶対に行ったらいけないらしい。

そもそもレベル3で水源は予備知識無しだと自殺行為に近いんだそうだ。


「奥にちょっと行くと赤い花がびっしり生えた場所があるんだけど、そっから先に行くとアリゲーターっていうワ二型モンスターの巣があるの。そこはレベル25の4人パーティでようやくギリギリ狩り場として機能させることができる場所なの。


絶対赤い花の場所から先に行っちゃ駄目よ?」


ミラさんは真剣な顔でそう言った。

話によると、ミラさんの忠告を破って死んだ奴等が結構いるらしい。

半分はプレイヤーだが半分はNPCの見習い騎士なんだそうだ。


プレイヤーは死んでも蘇る事ができるが、NPCは死んだら魔素として世界に溶けて消えてしまう。

そういった時、どうしてもギルドにいるミラさんの耳に入るらしい。

ミラさんは何も悪くはない。忠告を無視した奴等が悪いはずだ。

だけどそんな時、ミラさんは自分が殺してしまったみたいに感じてしまうんだそうだ。


だけどミラさんがミズガルド水源の場所を教えなくてもそのうち場所を知って行ってしまう。

ミズガルド水源は初心者から中級の冒険者まで鍛えられる場所として有名だからだ。

だからせめて忠告だけでもと、ミラさんはミズガルド水源の事を初心者達に教えているらしい。

入り口付近に出てくるモンスターは巨大なダンゴ虫のダンゴロニウムと巨大なフンコロガシのコロガシン、後はたまに羽が生えたトカゲみたいなモンスター、フライングリザードが出るらしい。

厄介なのはフライングリザードだけで、他は動きも遅く、ワイルドボアを倒せたのなら問題ないそうだ。

それでも格上のモンスターに違いはないらしく、行く前にミラさんに昆虫型モンスターが嫌いなニオイを出すというアイテム、虫よけ玉をくれた。

これは火を付けて投げると虫がキライなニオイのする煙を出してくれるものらしい。

回復薬の事をしつこく聞いてくるミラさんは何だか遠足前のティッシュやハンカチを聞いてくる母親のようで、少しおかしくて笑ってしまった。


「さて、頑張ろうかな。」


目の前には巨大なダンゴ虫、ダンゴロニウムがいる。

俺は右拳を前に出して攻撃の態勢を取った。



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