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久しぶりに会社から定時で逃亡できました。笑
翌日、昼ごろ目が覚めたレンは、取り敢えずホルトに状況を確認しに行くことにした。
宿を出て、ホルトの店に向かうとホルトがちょうど帰ってきたところだった。
「おぉ、レンか・・・取り敢えず、ホバーボックスの件だよな?まだ、売れてはいないんだが・・・ちょっと1週間まってくれねぇか?昨日はああ言ったが、ものが物だ・・・禍根を残さないように処理するからよ」
ホルトが非常に申し訳なさそうな顔でそう言ってくる。
レンとしては、それほど急いでおらず、それなら冒険者として工房を買うお金を貯めることにする。
「ホルトさん、手間をかけてすみません。では、7日後の昼ごろまた来ます」
「あぁ・・・すまねぇな」
そういってレンはギルドに向かうことにした。
ホルトは終始申し訳無さそうな顔をしていた。
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冒険者ギルドについたレンは、取り敢えず現在募集されている依頼を見るため、掲示板に向かう。
「おい、レン!!」
すると、掲示板の近くにマリアが立っていた。
笑顔で額に青筋を浮かべている。
「やぁマリア久しぶり、元気だったか?」
レンが空気を読まずにこやかに話しかけたため、マリアの額の青筋がドンドン増えていく。
「あぁ、元気だよ。誰かさんが今日こそ来るだろうと、毎日日帰りで簡単な依頼しか受けてなかったからね。今まで何を・・・いや、今日こそ依頼を受けるのか?」
「あぁ・・・魔具店の勉強も一段落したし、今度はお金を貯めなきゃいけないからね・・・」
「そうかい、なら私と一緒に依頼を受けないか?」
レンがマリアにそう答えると、待ってましたとばかりにマリアが提案してくる。
「依頼?なんの・・・」
「大丈夫もう受けてあるから、行くよ」
レンの返答も聞かず、マリアはレンの手を取り引っ張っていく。
まぁ、もう昼すぎだしそう変なことにはならないだろうと思い、されるがままついていくことにした。
マリアは、レンが入って来た門とは逆の門から出て歩いて行く。
そのまま街道沿いに進んでいくと分かれ道があり、その先には森があった。
「ここで、ウルフを狩るよ」
マリアは、森の前で立ち止まると、簡潔にそういった。
「はいはい、わかりましたよ。何匹狩ればいいんだ?」
レンもここまで来たからには、帰るつもりは無いため同意し、依頼内容を確認する。
「取り敢えず、夕方までに狩れるだけ狩る。あたしが前、レンが後ろで行くよ」
そう言うとさっさと森に入っていく。
「はぁ・・・まぁしょうが無いか・・・」
レンも袋から棍棒を取り出しそれに続く。
しばらく歩くと、早速ウルフが2匹現れた。
「レン、右のウルフを頼むよ。私は左だ」
「あいよ」
マリアは、そう言うと左のウルフに向けて走りだす。
レンは右のウルフに視線を向けると棍棒を握り直し、ウルフと睨み合う。
先に動いたのはウルフだった。ウルフは、一気にレンとの距離を埋め、その牙で噛み付こうと大きく口を開飛びかかってくる。
レンは、手に持った棍棒をウルフの口に突っ込み、体を捻って無理やり地面に叩きつける。
ギャンっと小さな鳴き声を上げ、地面にたたきつけられたウルフは、よろよろと立ち上がる。
そのウルフの頭に容赦なくレンは棍棒を叩きつける。
ゴキッっという音と共に、ウルフは動かなくなった。
「ふぅ・・・」
「なかなかやるじゃないか。普通、初めての討伐だと躊躇するもんだが」
ウルフが立ち上がらなくなったことを確認して一息つくと、既にウルフを倒したマリアが腕を頭で組んで立っていた。
「あぁ。小さい頃から生き物をシメたりしてたからな」
レンは、生前牧場の次男だったことも有り動物をシメて肉にする手伝いなど何度も経験があるのだ。
「へぇ~なら、もんだいなさそうだね」
そう言うと、マリアはレンが倒したウルフの牙を切り取り、先へ進んでいく。
その後、マリアとレンはサーチアンドデストロイを繰り返し、10匹のウルフを仕留める。
「これだけ、狩れれば十分だろ。帰ろうか」
マリアは、今日の戦利品であるウルフの牙が入った袋を見ながらつぶやいた。
因みに、レンはちゃっかりウルフの死体を、この前作ったアイテム袋に収納していた。
「あぁ。帰りにもどうせ遭遇するだろうし・・・と早速お出ましだぞ」
そんな会話をしていると茂みの中からウルフが5匹出てくる。
「レン、あんたはそこで見てな」
そういって、マリアはウルフに向かっていく。
レンが想像以上に戦えたため、かっこいい自分を見せれていないため、張り切ってしまったのだ。
この時、冷静かつ慎重に行動していれば、ウルフがこちらに気づかず何かから逃げていることに気づいたはずだった。
「おい、マリア!!」
逃げたウルフを追うため、反転したマリアの背後にある木が激しく揺れる。
それを見たレンは、マリアに注意を促し背後を守るため、マリアの背中に向かう。
その刹那、木をへし折り体長2メートルほどの筋骨隆々な大男が棍棒を振り上げながら飛び出してくる。
「がっ・・・」
レンは、なんとか棍棒で打撃は防いだものの、その威力を受け止めきれず、吹き飛ばされ、そのまま森のなかを転がっていく。
転がった先でレンは頭を樹の幹にぶつけたのが悪かった。
なんとか立ち上がったレンだったが、足に力が入らず崩れ落ちた。
「マリア・・・に・・げ・・・ろ」
そこでレンの意識は途絶えた。
戦闘描写って難しいですね。
自分の表現力のなさが嫌になる・・・




