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百鬼徒然  作者: 葛葉龍玄


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こっくりさん──コックリサン──

 紙に50音を順に書き、右上はい、左上にいいえ。

 そして真ん中上部に鳥居のマークを書く。

 10円玉の上に数人で指を乗せ。

「こっくりさんこっくりさん、おいで下さい。おいて下さいましたら、ハイを指して下さい」

 と唱える。

 するとあらゆる質問に答えてくれるという。

 そして、こっくりさんが帰ったあとは、紙は30回以上切りちぎり捨て、10円玉は必ず手放さなければならない。

 そうしないとこっくりさんに殺されるのだ。


 近所のクソガキ、もとい子供達に怖い話教えてと言われて色々実害のない話をしていたのだが、通りすがりのオッサンがこっくりさんの話をして行った。

 子供達は喜んでいるが、僕はおじさんを止めた。

 あんな危険なこと教えて、子供がやらないわけがないだろう。

 そんなのただの迷信だ。真に受けるお前がどうかしてる。

 そう言ってオッサンは立ち去った。

 僕は子供達にこっくりさんは絶対にやるな、と言ってその日はお開きとなった。


 後日。

 子供達が泣きながら僕の家に来た。

 ともちゃんがこっくりさんに取り憑かれたの!

 僕は急いで向かう途中、秋田犬を見かけ飼い主に頼み込んで借りて行く。

 あと申し訳ないが、桃の木の枝を拝借して、ともちゃんの家へ。

 子供が出しているとは思えないほどの金切り声。

 他の子供達も泣きながら抱き合っている。


 祖父曰く。

 こっくり?ちげぇよ、狐狗狸でそう読むんだ。

 動物の霊さ。

 力があるやつがやりゃあそれなりに占えるもんだが、子供じゃ無理だ。

 低級霊を呼び出して誰かが憑かれるのが落ちだよ。


 そう、やつらは動物霊なのだ。

 僕はともちゃんの前に立ちふさがると、葉が綺麗に茂った桃の枝を見せつける。

 それだけで、ともちゃんは後ずさる。

 僕自身には霊を追い払う能力なんてないけど。

 続いて借りてきた秋田犬が吠える。

 犬は親の仇がいるかの如くともちゃんに吠える。

 桃、犬。どちらも昔から魔を除ける力がされる。

低級霊なら、これで……!

 桃の枝を振りかざし叫ぶ。

「立ち去れ!ここはお前たちの住む世界ではない!

立ち去れ!貴様ら畜生に相応しい地獄へ!!」

 そして、桃の枝なげ、犬をけしかける。


 そのあと、気を失うように倒れたともちゃんの身体から霊が逃げて行くのが見えた。

 これで一安心だ。

 しかしそれから、僕は霊能者として子供達にもてはやされるのだった……。

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