神の悪魔 ピクシー ルージュ・ルビー
グレイシャ山
ガンガン・・・
ダミームーの身体を発掘したディアブロのワルモン軍団の手下たち。
黒い岩に憑いたディアブロが、それを見ている。
「あれが、ダミームーの身体か。」
それをルージュが見ていた。
「ダミームーの身体は、万年氷に凍らされて、「封印結晶」の中にある。完全に発掘されるのは、時間が掛かりそうだな。」
「ディアブロ。」
ディアブロの側にデュラハンがいた。
「ナイト・ソルジャー。」
ディアブロのワルモンの側近、ナイト・ソルジャーだ。
「この身体と「ガイア石」があれば、ディアブロ様は、憑いて、完全体になれるか。」
「ナイト。「ガイア石」を探してほしい。私は、今のこの身では、不完全であるがゆえに、消えてしまうのだ。」
「なぜ、自分で探さないのだ?」
「私が欲しいのは、神なる「ガイア石」だ。神なる「ガイア石」は、私には感知できないのだ。」
「「ガイア石」は探してやる。その代わり、残りの「ガイア石」は、私が使うが、宜しいか?」
「良かろう。」
「あいつらを探して、伝えればな。」
ファンたちは、ワルモン軍団に襲われていた。ディスガイア大陸では、ディアブロのワルモン軍団の支配地。ディアブロにとっては、ファンたちは、邪魔な存在だ。
「「ビッグ・バン」!」
シュピン・・・
ゴゴゴゴゴ・・・・・!!!!!
洞窟
「あいつらは?」
「大丈夫。私の魔法に恐れをなして、逃げて行った。良かった。お前たち、無事なようだな。」
「俺たちを知ってるのか。」
「知ってるさ。私たちをディアブロの呪縛から解き放って、救ってくれた恩人だからな。」
「貴女は、元ワルモン四天王の一人、ピクシー ルージュ・ルビー様。」
「ルージュで良い。元ワルモン四天王は、やめてくれ。私たちは、元々から、ワルモンじゃないんだ。これからは、お前たちの仲間の四天王と思ってくれ。こいつは、私の側近のブルーマウンテン クレバスだ。」
「宜しく頼む。ルージュ様を救ってくれたこと、俺からも礼を言う。」
「お前たち四天王に、俺の弟がいないか?」
「ディオン、弟がいたの?」
「ああ。俺たちが、賊の仕事をしている時に、ムーに化けたディアブロにやられて、連れて行かれたんだ。」
「ああ。ギラのことか。兄さんがいると言っていたな。私にも、妹がいる。私たちには、兄弟・姉妹がいるんだ。」
「お前たち、なぜ、逃げていた?お前たちならば、あいつらは敵わないはずだろ。」
「あいつらは、ディアブロにワルモン化されたワルモンだ。俺たちが、本気で、攻撃を出したら、「死亡」(ロスト)させてしまう。」
「俺たちは、神なるフェニックスの子の元に行こうとしているんだ。神なるフェニックスの子ならば、ワルモンをイイモンに戻して、「甦生」もしてくれる。」
「あいつらは、なんで、僕たちを襲って来たのかな?」
「ヤツらは、「ガイア石」を探しているんだ。お前たちの「ガイア石」を狙っているんだ。」
「ディアブロが、ダミームーの身体を見つけて、発掘した。側近 ナイト・ソルジャーにまで頼んで、「ガイア石」を探させている。俺たちは、そのことを伝えに、お前たちを探していたんだ。ディアブロは、黒い岩に憑依していた。」
「俺の魔法を受けて、ディアブロの力が弱まってるんだ。「ガイア石」で力をつけようとしてるんだ。それを逆に利用するってのは、どうかな?」
「ギズ。どういうことだ?」
「フォリィ。ショルダーバッグの中に、神なる「ガイア石」、まだ持ってる?」
「うん。」
「じゃあ、1つなくなっても、大丈夫だね。」
「そうか。「ガイア石」を使って、ヤツらを騙すのか。ヤツらの狙いが、「ガイア石」だとすれば、あいつらに「ガイア石」を差し出す客人だと言えば、襲ってこない。もしヤツらに持ってかれても、ディアブロには、神なる「ガイア石」は使えない、」
「そういうこと。」
「ナイト様。ご報告が。」
ナイトのお付きのリリム リムが、報告しに来た。
「「ガイアの神」(みこ)たちが、「ガイア石」を持って、こちらに来るとのことです。」
「この身体も、完全に発掘できるまで、時間が掛かりそうだし、お前も、その身では、何もできまい。「ガイア石」を持ってくるまで、気長に待とうではないか。」