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Go high Go! We are MiASYS!  作者: 黒龍
1年目
34/558

32:文化祭の舞台

 ただ、待ったのはたった数十秒。男子も考えてたことは一緒みたいで集合時間の7分前に全員揃った。


「案外早かったね。もっとギリギリに来ると思ってたけど」

「まぁな。俺も亜稀羅も回りたいところは回ってきたし。もうええかって話になってな」

「ふぅーん。あんまり興味ないけど。まぁ、ちょっと早いけど、みんな揃ってるし、更衣室で着替えて本番の準備しようか」


 そういうと、ぞろぞろと動き出す。

 私たちのことを知らない人が見たら、完全にトーモリの生徒が外部の人を案内してるみたい。私もミアシスのメンバーなんだけどなぁ。しいていうなら、ミアシスのリーダーなんだけどなぁ。

 更衣室は、普通の教室の半分くらいの広さの部屋を2部屋借りて、男女別の更衣室として用意してもらってる。


 今日の衣装は、リリースしたばっかりの〈仮面舞踏会〉の衣装じゃなくて、前のシングルの〈アオスジアゲハ〉の衣装。〈仮面舞踏会〉の衣装は文化祭に向いてないというメンバー一致の意見。〈フライ・トゥ・ブルー・バード〉もあるし、ダンサーに関してはダンストラックもあるし。そう考えると、エレガントだけど動きやすい〈アオスジアゲハ〉の衣装がいいかってなった。私はスカートがめくれそうで怖いけど。まぁ、膝が隠れるほどの長さだし、問題ないかな。と信じたい。

 細いメタリックブルーのラインと少し太めの黒のストライプ柄の衣装。〈アオスジアゲハ〉をイメージしたこの衣装は沙良のお気に入り。

 衣装がお気に入りというよりも、さらにクールに見せる黒のハットがお気に入りといった感じ。

 その衣装に身を包んだ沙良のテンションは今日一上がってる。由佳に振り回されたからなのか、笑顔は若干ひきつってるけど……。

 みんな女子3人の着替えが終わり、外に出ると、すでに男子も着替えが終わり外で待っていた。


「やっぱり速いね」

「美桜らが遅いだけちゃう?」

「まぁええやん。それより美桜、はよ連れてってや。こんなとこおったら目立ってしゃあないわ」

「そうだね。こんなにてかてかしてるしね。なら、このまままっすぐ行ったら体育館のステージの下手に続く階段のところに行けるから、沙良、由佳、亜稀羅はそのまままっすぐ行って。私と翔稀は途中に階段があるから、そこを登って、上でスタンバイ。あとは『カモンミアシス』と変わらずで。今日はミーティングはいらないよね。いつもと変わらないし、言うことも一緒だし」

「まぁ、ウィーアーだけ言っとこうや」

「すごい反響するよ。いいの?翔稀」


 正直、ここで叫ぶのはあまり乗る気じゃない。

 声が響くのもそうだし、中でパフォーマンスしている人たちに迷惑をかけるんじゃないのかとも思った。


「それはそれでええんとちゃう?おもろいし」

「はぁ。どうなっても知らないからね。ゴーハイゴー!」

『ウィーアーミアシス!』


 廊下に残った感触。いつもと違ってなんだかすっきりする。

 じゃあまたステージで。と言って二手に分かれた。


「美桜、美桜はさ、なんでいつもこんなおもろいこと考えれるん?」


 本番まであと10分を切った時に、上で待機していた私に翔稀が話しかけてきた。


「何でって言われても、なんでだろうね。アイドル活動はおろそか、プロデュースとかもやったことないし。でも、自分がやりたいって思ったことはやってる。実際に今日だってやりたいって思ったからやってみただけ。いつもやらずに同じことやって飽きられるより、やって失敗する方がよくない?」

「まぁそうかな。そこからまたできひんかったところを改善したらええだけの話やし」

「そういうこと。それで成功したら続けたらいいし。ただ、これはマジックホールではできないけどね」

「まぁな。それでもいいんじゃねぇか。ここでしかできないパフォーマンスなんやし」


 ちょうど翔稀が言い終わった時、ステージの緞帳が降りて、MCの生徒会の2人が緞帳の前に出てきた。


「さぁね。軽音楽部のパフォーマンスが終わりましたけれども、後半から人の数が急激に増えた気がするのは気のせいでしょうか?」

「村主さん、たぶん幻じゃないはずです。このあとにはこの文化祭の目玉でもあるゲストが来てくれてるんですから」

「あらまぁ、そのゲストとやらはどなたですかいな」

「それは幕が開いてからのお楽しみ。さぁ、そろそろ後ろでごそごそしてる音も聞こえなくなりましたんで、そろそろですかね。準備ができ次第、ステージが始まります。しばらくお待ちください。それじゃあね」


 この一言で私たちも動き出す。ステージに飛び出していく過程でこんなことろから飛び降りれないもん。怪我をしそう。

 階段を駆け下りて、体育教師の部屋に待機。前に寄せていた生徒の後ろを通り、指定の場所に。私よりも遠い場所に移動していった直哉。その直哉がメンバーカラーの緑色のライトを私に向けて振ってきた。それが見えたら移動完了の合図。年下組はどうなってるかわからないけど進めていく。

 私もメンバーカラーの赤色のライトを音響室に向けて降る。そうすると、白色のライトが振り返されてくる。音響も準備完了の合図。いったん消えた後に今度は白い光が点滅する。これで全箇所準備完了の合図。

 ここからは音響のタイミングでミアシスのライブが始まる。

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