<ティフェレト編>44.ロアース山へ<再会>
44.ロアース山<再会>
―――ロアース山山頂付近―――
スメラギ氏による直接の陣頭指揮で対隕石防衛装置の開発が進んでいた。
装置といってもダイナミックなもので、以前のスメラギ氏の説明ではマクロニウムを隕石を包み込むほどの巨大な網にして隕石そのものを覆い、音魔法の力で破壊するというものだった。
「マクロネットの完成度はどれくらいだ?」
スメラギ氏によってこのマクロニウムのネット製造の陣頭指揮をまかされた指揮官が制作状況を焦りながら確認していた。
それもそのはず、今日はスメラギ氏が進捗確認のために訪れる日だからだ。
2〜3日に一度スメラギ氏による進捗確認があった。
スメラギ氏は領主でもあるため、行政を執り行う必要があるのだが、本人としては興味はなく自身の研究を進めるのに最も都合の良い立場であるため受けただけだったので、行政は彼にとってとても煩わしい行為でしかなかった。
混乱を避けるために人々に隕石衝突の話は公表しておらず、時間を作っては現場に訪れるという状況だったため、2〜3日という頻度での進捗確認になっていた。
「85%です」
「昨日から2%しか上がっていないじゃないか!3日後には完成させなければならないスケジュールなんだぞ?!一体どうなってる!」
「エレキ魔法供給に限界がございまして‥‥なにぶんこの山の頂上ですし、天文台の維持のためにもエレキ魔法供給が必要ですから‥‥。以前スメラギ様の仰っていた永久機関が頓挫したために強引に引っ張った電線がここへきて限界になっているのです」
「言い訳は聞きたくない!なんとかしろ!」
「でもなぜこんな山の頂上なんてものづくりに適さない場所に作ったのでしょうか?」
「そんなこと俺が知る訳なかろう?!」
「馬鹿な戦争好きに装置製造を邪魔されたくないからですよ。ところで一体何を騒いでいるのかね?」
「ここここれはスメラギ様!!予定よりお早いご到着で!仰っていただければお迎えに上がりましたものを!」
「そういうのは不要だといったでしょう。ところで85%の進捗とは本当ですか?」
「は‥」
「い、いえ!ここから巻き返します!」
指揮官が作業員の返事を遮って答えた。
「いい加減な答えは不要です。判断を誤らせますから。なるほど、エレキ魔法供給が滞っているという事でしょうか」
スメラギはしばらく考え込んだあとに指揮官に指示をだした。
・・・・・
・・・
スノウたちはEV車輌でロアース山中腹まできていた。
これ以上EV車輌で登るのは限界になったため、ホワイトドラゴンのセリアの背中に乗って移動する事にした。
「ほぉ!なんと美しい!あの子猫ちゃんがこんな美しいドラゴンに変化できるとは!」
「お褒めに預かり光栄です。ゴーザノル・ロロンガイア殿」
「ゴーザでいいって。堅苦しいのは無しだ」
「ん?」
ケリーが遠くからパタパタ音が聞こえてくるのに気づいた。
「なんかくるー」
「あれは‥‥」
ヘリコプターのような乗り物だった。
全員が一斉に警戒態勢に入る。
「打ち落としましょうかマスター」
「いや、だめだセリア。一旦猫の姿に戻るんだ」
ヘリコプターが徐々に近づいてきた。
暴風を地面に向かって放ちながらヘリコプターがスノウたちの前に着陸した。
足場がよくないためか、少し斜めに着陸しているが問題はないようだ。
ドアが開き、中から対隕石防衛装置を製作している作業員の1人が降りてくる。
「スノウさんですか?」
全員がさらに警戒する。
スノウは新生レヴルストラメンバーに手をあげて制し、問題ない事を示唆する。
「そうだ、スノウだが、君はスメラギさんの使いかい?」
「ええ!博士をご存知なのですね」
(博士か‥‥領主であり、天文台の責任者であり、科学者であり、博士でもある。まったく忙しい人だ)
「ああ。それで何か用でも?」
「はい!我々の対隕石防衛装置開発研究所にお越しいただきご協力いただきたい事があるのです」
「具体的には?」
「私は下っ端ですので伺っていません。話はスメラギ様が直接お伝えになると聞いております」
「どれくらい拘束されるんだ?」
スノウは聖なるタクトを入手する方を優先するため、あまり時間が取られるのであれば断るつもりだった。
「1〜2時間と聞いています」
「わかった、では行こう。急いでくれ。みんな、ちょっと行ってくる。先に目的地に向かってくれ。あとから直接そっちに行く」
「分かったけど大丈夫なの?」
エスティたちは心配そうな顔をスノウに向けている。
「大丈夫だ。おれを信じろ」
そういってヘリコプターに乗り込んだ。
―――研究所―――
「いやぁスノウ君。よく来てくれた」
「あなたの方から声かけいただくとは珍しいというか、切羽詰まった状況になっている‥‥という事ですね?」
「流石だね。その通りだ。私が設計した電力を永久的に供給する永久機関の実現をどこぞの誰かが阻んでくれたおかげで、今隕石を破壊するマクロネットシステムの製造に支障がでているんだよ」
「!!」
スノウは一瞬焦ったような表情を見せてしまう。
うまく立ち回ったつもりだったが、スメラギには筒抜けだったようだ。
だが、ケリーたちに非人道的な対応をとっていたこともあり、一瞬で苛立ちと警戒の表情に変わった。
「警戒しなくていい。私も非人道的なやり方は好まないからな。君の一連の行動を見るうちに別の方法を検討する結論に至ったのだ。従って君からあのハルピュイアを取り上げるような事はしないから安心したまえ」
「それで私に何をしろと?」
「簡単だ。電力を供給して欲しい」
「どういう事ですか?」
「君は特殊な魔法が使えたはずだ。この音の支配する世界の魔法とは別のだな。それを使ってマクロニウムに強力な電気を蓄えて欲しいのだ」
「それだけ‥‥ですか?」
「それだけだ。他に何があるというのだね?」
「あ、いや、わかりました。直ぐにでも出来ますが」
「助かる。おいそこの君、この御仁を蓄電マクロニウムのところへ案内してくれないか?」
「は、はい!」
スノウは案内されるままに蓄電マクロニウムと言われる場所に連れてこられた。
巨大な球体にマクロニウムが血管のように張り巡らされている装置だった。
突然ドアが閉められスノウだけがその部屋に閉じ込められた状態になった。
どこからともなく、スピーカーごしの音声のようなスメラギ氏の声が聞こえてきた。
「スノウ君。そこで君の電撃魔法とやらを目の前の球体に注ぎ込んでくれ。遠慮はいらん。君の最大魔法で頼むよ。我々は君と違って脆弱な普通の人間だ。このような隔離した形で不愉快に感じているかも知れないがご容赦いただきたい」
「おれも普通の人間だよ全く‥‥ってか心なしかスメラギさん、こういう人体実験めいた雰囲気に興奮しているように見えますがね!」
「そう見えるかね。そう見えるのならそうなのだろう。では準備に取り掛かる」
「はぁ?認めたよ‥‥非人道的な行動は好まないとか絶対嘘だな‥‥」
スノウは小声でぼやきながらスメラギ氏の依頼を了承したが、どの魔法を使えばよいか悩んだ。
(今おれの使える最大級のリゾーマタ雷魔法はゼノスだがこれだと破壊力が高いしな。いったんジオライゴウにしておくか‥‥)
スノウはジオライゴウを放つ。
ドッゴオォォォォン!!!!
「スメラギ様、蓄電量20%から45%に上がりました」
「すばらしい。だがまだ足りないな。スノウ君。遠慮はいらない。もっと頼むよ。目の前の装置が壊れる事を心配しているのなら不要だ。私がそんな設計をするはずがない事は君も知っているだろう?」
(知らんがな!まぁそういうならご要望にお応えしましょうかね!)
「ゼノス!」
ゼノスはロムロナが見せた事でスノウも覚える事ができた魔法だが、人間では使えないクラス4の魔法だ。
ドッグゥォォォォォォォォォォン!!!!
凄まじい爆音が響く。
スノウも電撃による衝撃ではなく、爆音による衝撃をうけて一瞬よろめいた。
「ひえーー。すげぇ音だな。こういう密室で雷系とか爆発系は考えないとだめだな」
「スメラギ様、45%から98%に上がりました」
「よし。必要なレベルは110%だ。スノウ君、ここからは少し弱い電撃魔法で調整しながら蓄電する必要がある。よろしく頼むよ」
(はぁ?!無茶苦茶な事いう人だな。自分の想像できるものはなんでも簡単にできるものだと思っている人の発言だぞ全く!)
その後、スノウはクラス1の電撃魔法のライセンとクラス2のライゴウをうまく使い分け且つ、魔力調整もしながら少しずつ蓄電し、指示通り110%の蓄電に成功した。
思ったより神経と体力を使ったのが、人智を超えたクラス4の魔法ゼノスよりも魔力調整を行ったライセンやライゴウのほうだった。
(魔力を抑える調整はニンフィーに教わったんだが今回みたいに定量的に調整というのはやってなかったから思った以上に神経を使ったな。これを感覚的にできるようになれば戦いも有利になるかもしれない。例えば、リミッター解除したジオライゴウと魔力を抑えて一点集中したゼノスとでは破壊の仕方と消費魔力が変わってくるはずだからな。意外と勉強になったな)
スノウはスメラギ氏の専用部屋にきていた。
「済まなかったね。急に呼び出す事になってしまって」
「いえ」
「君のおかげでなんとか間に合いそうだ」
「間に合うって、例の宇宙船を活用して宇宙にマクロニウムの網を張って隕石を破壊する装置のことですか?」
「そうだね。マクロニウムも金属だからね。加工するのに電力が必要なんだが、それが足りずに危うく間に合わなくなるところだったというわけだ」
「余裕ですね。こうなった際の対処も想定済みだったってことですか?それにどうやって私の場所を特定したんですか?」
「君にEVを与えたのは誰だと?」
「なるほど」
スノウは頭を掻きながら、スメラギは侮れない男だと改めて認識した。
「ところで君は国宝を盗んだ罪に問われたリュラーを助けたそうじゃないか」
「ええ。私の仲間ですしそもそも無罪ですから」
「そうか。まぁ事が済んだら王にきちんと説明するんだね」
「そうします。あ、そうだ!ひとつ教えていただけませんか?」
「ん?なんだね?」
「コールドスリープ状態の人間を蘇生させる方法です」
「ほう。面白いワードが飛び出たな。いいだろう。コールドスリープで重要なのは解凍の仕方もあるがもっと重要なのは凍らせ方だ。水から氷を作るようにじわじわと凍らせたのなら諦めたほうがいいね。じわじわと凍らせる場合、細胞内の水分が凍りつく際に10%体積増える事で細胞が破壊されてしまうからね。まぁ見るも無惨なことになるだろう。地球にいた頃でいえばいくつかの理論はあったがいずれもまともに実現できていなかったな」
「それなら大丈夫だと思います。信じられないかも知れませんがいわゆる瞬間冷凍ってやつでしたから」
「過去形、つまり本当にコールドスリープ状態の生物を蘇生させたいのか。面白い」
「それで解凍方法は?」
「そうだな。同様に瞬間的に解凍すればいいだろう。だがもし意識が戻らなければAEDを使った蘇生が必要だね」
「瞬間解凍‥‥多分それもいけると思います。AEDってあの電気を使って蘇生させる器具ですよね?どれくらいの電流を流せばいいんですか?」
「人でいえば、40〜50Aといったところかな。さっき蓄電器に様々な雷の魔法を唱えていたろう?その中で言えば、たしかライセンとか言ったな。あれを最後の方で110%になるようギリギリで調整して少しずつ唱えていたあの感じといえば通じるかね?」
「なるほど!わかりやすい!」
「まぁ、あくまで推論だがね。私もコールドスリープを実験したことはないので、思いつくままの回答だから保証はしないよ。君だから私なりの意見を伝えたのだが、君以外に確証のないコメントはしない。そこは汲んでくれたまえ」
「あ、ありがとうございます!それではそろそろ失礼します」
「ああ、手間を取らせたね。ヘリで送らせよう」
「ありがとうございます」
「あ、それともし私の作戦が失敗に終わるようなら君もあがいてくれたまえ。自信はあるが確証はないのでね。これでも私はこの世界を気に入っているのだよ。その点では君も同じはずだからよろしく頼むよ」
スメラギ氏もまたこの世界を真剣に救おうとしている1人だった。
だが、あのスメラギ氏が弱音に近い言葉を発したことにスノウは親近感を覚えたのと同時に少し恐怖を感じた。スメラギ氏自身も不安なのだと。
・・・・・
・・・
スノウはヘリで移動し、ブロンテースのいる場所付近でおろしてもらった。
既にエスティたちは到着しており、氷漬けになっているブロンテースを確認していた。
「おお!スノウ意外と早かったな!」
「ああ。大した用事じゃなかったからな。ところでブロンテースの様子はどうだ?」
「凍る直前のままだ」
「そうか。じゃあソニア、頼む!」
「承知しました、スノウ。この凍った巨人を一瞬で解かせばよいのですね?」
「ああそうだ。エスティは念の為、アウロ・ソナスを持っていてくれ」
「分かったわ」
「みんなは少し離れて待機していてくれ。相手は我を忘れている巨人だ。蘇生後に攻撃をしかけてくる可能性もある。その時は防御に徹してくれ。くれぐれも攻撃や反撃は無しだ。絶対に傷つけてはならない、いいね?」
『了解!』
ソニアは音熱魔法を詠唱し始める。
ソニックがかけた音冷魔法の反転魔法だ。
氷漬けにされたブロンテースの氷に手を置くソニア。
その手が急激に熱を帯びて赤いオーラを発する。
「音熱・灼熱煉獄」
ジュワーーーーーーーー!!!!
周辺に一気に濃い霧がさしたかのように蒸気が蔓延する。
まるで高温のサウナに放り込まれたかのような感覚だった。
一気に息苦しくなる一行。
ドシーーーーン!!!
おそらく解凍された巨人が倒れ込んだのだろう。
ファザーーーーー!!!
その直後、ホワイトドラゴンに姿を変えたセリアが翼をはためかせて蒸気を飛ばす。
「ソニア、巨人に脈はあるか?」
「いえ、ないようです」
(うまく行くのか?!いや考えててもしょうがない!やるしかない!)
スノウは仰向けに倒れ込んでいる巨人の胸に飛び乗って手を押し当ててライセンを唱えた。
相手は巨人だ。
人間サイズの数倍はあるため、電流も数倍を想定したライセンを巨人の心臓目掛けて放つ。
ドォン!!
地面が揺れた。
いや、巨人が揺れたことで地面が揺れたようだ。
「ソニア!」
「まだです!」
「くそ!もう一回だ!」
ドォン!!
(師匠‥‥帰って来い‥‥)
ドォン!!!!
居ても経ってもいられなくなったのかゴーザが思いっきりジャンプして叫んだ。
「スノウ、どいてくれ!師匠!あんたこんな柔じゃないはずだ!いい加減起きろよ!!!」
ドォォォォン!!
ゴーザは胸を思いっきり叩いた。
次の瞬間、波打つように巨人は動き出し、思いっきり咳き込み始める。
「ガホォーーガホォーー!!!」
スノウたちは一斉に距離を取る。
おそらくは単純にコールドスリープから蘇生しただけで元の我を忘れているキクロプスに違いなかったからだ。
巨人がゆっくりと立ち上がる。
爛れた肉が剥がれ落ちる。
だが、目は死んでいない。
「アウロォォォォォォ!!!!」
一瞬スノウたちのことを見た巨人は突如叫び出す。
そしてゆっくりと歩き始めた。
「だめか!」
「どうするんすか?!アニキ!」
「なんて可哀想な巨人なの?!これがゴーザの師匠‥‥」
「ああ。我を忘れ異形の姿になっちまってるが、間違いなく俺の師匠であり、父親のような存在の製鉄神ブロンテースだよ。どうしてこんなことになっちまったか!師匠!聞こえてんだろう?!目ぇ覚ませ!あんたの力が必要なんだよ!」
「アウロォォォォ!!」
「だめです。やはり私たちの言葉は届いていない」
「私の白熱線で焼き尽くしましょうかマスター?」
「だめだ!攻撃はダメだ!いいか?!絶対に攻撃するな!」
(さぁ、スノウ!考えろ!どうする!)
「アウロォォォォ‥‥」
(もう一回電撃をかますか。記憶が甦ったりするかもしれないしな‥‥いやダメだ。あそこまで腐敗している体にこれ以上のダメージを与えると、仮に意識が戻ってもアウロ・ソナスを聖なるタクトに鍛えてもらうことができなくなる可能性が高い‥‥くそ!どうすればいい?!)
「アウロォォォォ‥‥」
「スノウー!このおっきいおじさん何か言ってるよー?!」
ケリーが何か感じ取ったのかスノウの背中に掴まって話始めた。
「何か言ってる?」
「うん!何か探しているみたいー」
(なんだ?!)
「アウロォォォォ‥‥」
(アウロォォ?‥‥アウロ?まさか!)
「エスティ!その手に持っている剣を巨人に見せるんだ!」
スノウは何かに気づいたようでエスティに大声で指示を出す。
訳も分からずエスティは言われるがままに巨人の前に出て剣をかざした。
だが、何の反応のもない。
(どうした?!なぜ反応しない?)
「ブラストレーザー!」
スノウはブロンテースの目の前をかすめるように水撃をお見舞いした。
巨人は何事もなかったかのように歩き続けている。
「スノウ!お前ぇ攻撃するなって自分で言ったんだろうが!やめてくれ!」
「ゴーザ!すまない!だがこれは攻撃じゃない!確認だ!こいつは目が見えてないんだ!既にこんな姿になって視力を失っている!」
「な、なんてこった‥‥」
ショックで崩れ落ちるゴーザ。
「エスティ!巨人の額にその剣を押し当てろ!刺すのではなく当てるだけでいい!ケリー頼む!」
「はーい!」
ケリーはエスティの肩を掴み飛び上がると巨人の額の側に寄った。
エスティはスノウの言うままに剣を巨人の額に押し当てる。
その瞬間、周囲が眩しい光に包まれる。
目が眩むような光で思わずケリーとエスティは落下して尻餅をついてしまった。
「何が起こった?!」
光がゆっくりと収束する。
収束した後も視力が戻るまでに時間がかかった。
やっと見えるようになってレヴルストラメンバー全員が無事であることを確認した。
そしてスノウが巨人の方に目をやると、座り込んでいる巨人の前に、同じように座り込んでいるゴーザの姿があった。
「おう‥‥どこの誰かと思ったらぁ、ゴーザのボウズじゃぁねぇかよぉ。久しいなぁ‥‥」
「うるせぇよ!そんな姿になって何が久しいなだ‥‥」
抑えきれない玉のような涙をこぼしながら喜んでいるゴーザの姿があった。
4/2修正
・・・・・・・
次は木曜日アップの予定です。
早く次の世界の話を書きたいとうずうずしています。




