21、壮真の手料理
「なあ悪かったよ。だからこっちを向いてくれ。」
壮真のせいでまた予定が増えてしまった。
「おい、桃。」
「もうあなたのせいでデートに行かなくちゃならないんだよ!」
「だから悪かったって。それは俺もまさかだったから。」
「はー行きたくない。今度の日曜日だって。」
「えっ今日が火曜だから。」
「そんな事はどうだっていいの。ああ憂鬱だ。」
「まあ頑張れ。今日夜俺が作ってやるよ。何が食べたい?」
「オムライス、カレー、そうめん。」
「全部食うのか?」
「の、どれか。」
「あーオムライスとそうめんはできるよ。」
「じゃあオムライス。」
「分かった。」
壮真は私の腰を引き寄せ隣を歩かせる。頭をぐしゃぐしゃにされる。ふわふわパーマだから余計にわしゃわしゃになってしまう。
「ほら着いたぞ。俺の部屋でいいか。」
「うん、早く作って。」
「はいはい。」
「美味しい!壮真料理上手。本当に料理が好きだったんだね。」
「ああ、お前は下手くそだもんな。」
「壮真、喧嘩売ってる?」
「嘘だよ。まあ食えよ。」
「ありがとう。」
「次の日曜日は夜までバイトなんだよ。迎えに行けたらいいんだけど。」
「分かった。じゃあ終わったら連絡するよ。解散したらすぐに連絡する。」
「じゃあまた夜一緒に食べよう。」
「うん分かった。じゃあ次はカレーがいい。」
「ああわかったよ。」
カレーだ日曜日はカレー楽しみ。
「アンちゃんただいまー。」
「おっ今日は1人か珍しい。」
「いつもごめんね。」
「いやええねんで。桃ちゃんが幸せならそれでいい。」
「ありがとう。あっ英子ちゃんからメールだ。」
今週土曜日お茶でもしませんか?
いいね何時にする?
じゃあお昼でも食べよう。12時に〇〇駅前でいい?
うん、大丈夫!
「アンちゃん土曜日英子ちゃんと遊んでくる。後日曜日は合コンで会った人とデートしてくる。」
「そっかぁ。ゆっくりしてき。それで相談やねんけど大学始まるの9月の中盤位やろ?今が8月の真ん中やん。10月までちょっと元の世界に帰っていいかな?うちのおかんが夏風邪ひいたみたいで。」
「えー大丈夫?お母さん。帰って今すぐに!大丈夫だから。」
「ごめんなー。じゃあ帰らせてもらうわ。はよ治ったらはよ帰って来るから。」
「ううんゆっくりしてきて。いつも本当にありがとう。だから羽を伸ばしてきて。」
「ありがとう。じゃあ帰るわ!」
とアンちゃんは虚空に消えてしまった。お母さん大丈夫かな?心配だ。とにかく今日は寝よう合コンって疲れるー。




