ここ怪しいな
「にしてもさ〜なんで自動運転にしないんだよ。」
「3号考えてみろ、自動運転にしたら電波ダダ漏れだろ」
「そっかーでもさお前の力で何とかハックできないのか?」
「意外とめんどくさいんだ、そもそも九州内だったからこそのセキュリティで外だと不安なんだ」
「2人ともまぁ落ち着けよ、俺は自動よりも自分で運転したいから丁度いいしさ」
「「はーい」」
この後は大したやり取りもなくダラダラとした時間が過ぎた
そんな静寂も束の間
「おい……嘘だろ」
痴漢冤罪がカチカチしていたPCの動作をやめて言葉を漏らした
「どうした冤罪?」
「3号!冤罪呼びはやめろ。それよりだ人質10人は獄中の飯が体に適合せず死亡だってよ」
今の位置は岡山県に入ったばっかのところだ
「はぁ?なんだよそれ!俺ら出向いた意味無くないか?」
不満を垂れ流す8号や
「俺らもやっぱ女性要人始末するか?」
とブチギレる泣いていい?などバス内は怒りに満ちていた
「あのさ、刑務所あるじゃん?あれって電子ロック?のせいで入れないだけで見張りも今はいないじゃん?俺ここら辺近所でさ、刑務所あるんよ。あの命令のあった日職員と白衣を着た科学者らしき人らが出ていくのが見えてさ」
大賢者たけしが、ふと語った
それによりみんなの考えが纏まった
「救出出来なかった!で終わるのは嫌だな。」
「あぁそうだぜ」
「よし、行くか!」
「あぁその会話中にもう着いたぞ」
空気を読まない俺の言葉は一気に緊張を生んだ
いや、普通に刑務所に圧巻したのだろう
内装の見えない作りの巨大な壁。
本来なら居るはずの看守が居らず手入れもなってないからか余計だろう
一見鉄格子の入口だが後ろは灰色の壁
電子ロックを看破しなければならない
「よーしこの程度なら余裕のヨシオ!」
冤罪のくだらないギャグと共に鉄格子が外れ
奥の壁が消える
手前にはまた壁しかし今回は扉だ
「あ、ちょいまちっすよ」
ちーと(彼はネットを触った事がなく山生活だった為目や鼻、耳といった感覚器官が鋭くまた、名前が千彩鳴 駿斗だから渾名のちーと読み)が扉の向こうにある違和感を感じたらしい
「どうした?」
「刑務所からわるいひと1人も出てないんすよね?」
「あぁそうだ」
「だったらおかしんですよ、刑務所に人が入ることはありましたよね?」
「あぁ護送車に乗せられてな」
だんだん俺は苛立ってきた人と話すのが苦手なのは分かるが回りくどい
「音が聞こえないんですよ、生活音がです」
「え?」「は?」
なわけあるか、だって300人は居るはずだぞ
「でもです、地下の方から微かに音が聞こえるんです。」
確か刑務所は地下にも部屋があったが地上階で入らない分を入れるような場所だ。
「とりあえず扉の向こうになんもないなら突入だ!だが万一に備え警戒を怠るな」
俺の号令とともに扉を開ける。
何故か扉は鍵で開ける古典的な物だったので
簡単に開けれた
中に入ると余計に暗かった
まだ昼頃だと言うのに……まぁあんな高い壁で守られてる刑務所だ、光が差し込む隙間なんてそうそうない
中は円形の広間が広がっていてそれぞれ道が入ってきた所とその手前左右と計4つ
ここの入り口以外は格子が貼ってある
多分円形の建物から三本の道が出ていてそれぞれ端に建っている校舎のような建物に続いてるのだろう
しかしやはり違和感がある
テレビでは警備ロボが巡回し、職員がドーナツを食べ常に明るいイメージを放送していたが
今は懐中電灯の明かりのみ
円形の中心にランタンを置いたおかげかこの場所は比較的明るくなった
「刑務所か……しかし誰も居ないな」
「あ、あぁ」
誰かがこぼした言葉と共に少しだが会話が生まれ
次第に緊張が解けてゆく
そんな最中ちーとが
「地下室場所分かったっす!他の建物は特に異常ないっす」
と。
「56さん、残る組と散策で分けますか?」
「そうだなそれが得策だな」
もしもに備え数人は生きていなければ
「ジャンケンしますか」
「いや、先に有志を集う。俺は散策に行く他は?」
「俺は確定っしょ」とちーと
「俺はあんたに遅れは取らない」と3号
「お、俺だって!」と泣いていい?
「他は非戦闘派って感じだな、しょうがない俺が行く」と大賢者たけし
こうして俺率いる散策チームと円形の場所で待機するチームに別れた




