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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
3章 神々の願い
81/93

アイリス……

「……なんで……こんな事に………」


姫がレナスの亡き骸を抱え、マルスを睨みつける



「……そりゃそーだろう」



髪をかき上げながらマルスが言う



「何匹喰ったと思ってんだ?」




「……今まで……何人の人を……なのに………匹だと……⁉」


エレナの握り締めた拳から血が流れる



「お前は!!」



上空にいるマルスに対し、エレナが使える魔法は無い


だが



身体強化フィンバース!!」


シフォンが唯一使える魔法


身体強化フィンバース



土女神囁シンキポトア!!」



土属性であるエレナの得意魔法



地面から足場が生える


その足場を高速で蹴り、マルスに向かって行くエレナ


「あーーーーーーーーーー!ーーーーー!ーー!!!」





「邪魔だ。どけ、小娘」





幼い少女の声が聞こえたと思ったら



地上へと落下しているエレナ



「え?何……??」



黒い翼広げた姫がエレナを空中で受け止める


「エレナ!!」



「だ、大丈夫!!………シフォン……」


姫に抱き抱えられたまま、地上に転がるシフォンを見る




溢れる涙を堪えながら、自分を地上へと落とした相手を見つめる



「アナタは…………アリス…………?」


マルスの前に対峙しているのは真っ白な翼を生やした幼女



ホワイトガルーダの養殖をしている叔父の所で養生していると言っていた女の子………



「ほう。覚えていたか。ソレは褒めてやろう。だが、やはりキサマらではダメなようだな!!」



真っ白な翼を羽ばたかせたと思った



その直後には姿が消えていた



………キィーーーン………


マルスの障壁に対してアリスの剣が当たる


だが、障壁は砕けない



「……随分硬いな………エリック………いや、クロノス!!やるぞ!!」



「クロノス⁉」


ノエルが思わず声をあげ、アリスが見つめた方向に視線を向ける



そこには銀髪で眼鏡を掛けた男が立っていた


「……ええ。やるしか無いようですね!」



男は召喚陣を展開する


そこから現れたのは



「………アイリス…………?」


姫は召喚陣から現れるアイリス達を見つめる



「アイリス……だけど………アイリスじゃない……!!」


するとノエルが


「……クロノス………アナタ………何をしたの………!!」


クロノスは眼鏡の位置を薬指で直しながら



「……私は時の神なのでね。今回はこうなる事が分かっていたので、先に手を打たせて貰いましたよ」



召喚された両翼のアイリス達の瞳に光は無い


が、とてつもない魔力を持っているのは確かだ




「クロノス!!この子達は⁉」




「……アイリスの翼から創り出したクローンです……この子達なら………アイリスを死なせないでくれる!!」



マルスに対し、超高速で攻撃を仕掛けるクローン達


「く……!!流石に数が多いな………なら」



マルスが召喚陣を展開する



「させるかぁーーーー!!!」



マルスに対して突進し、左の腰から刀を抜く幼女



………アリスだ



マルスの障壁に阻まれ、アリスの一撃は通らない




「ノエル!!アイリスは⁉早く戻せ!!」


アリスの額から汗が流れる


「……この…………バケモノめ……!!!!」



「………もうイイですか?」



アリスは弾き飛ばされる


「くそ!!ノエル!!アイリスはま………⁉」



ノエルがいる方向


ノエルがいるはずの方向……



……クローン達が護っているはずの方向



そこには



「……アイリス…………」





真っ白で凄くキレイな翼だったアイリスの片翼は



両翼共、クローン達の血で深紅に染まっていた



「……………オリジナルよ、そこまで凶悪なのか……お前は……………」


身構えるアリスだった

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