第3話 その日はやってくるのだから
今日は練習3日目、勿論今日もドリブルレースだ。
しかし今日は大会形式で行われる。
大会形式は第1部から第6部に分けられている。
一つの部に行われるレースは4。
まず第1部から第2部はトライアル一回戦。
A〜Bに12名ごとに分かれて戦う。
各グループから成績上位6名が勝ち抜け。
そして第3部から第5部はトライアル2回戦。
一回戦を勝ち抜いた12名で戦う。
第6部に優勝決定戦を行う。
二回戦を勝ち抜いた6名による一発勝負だ。
ちなみに一回戦で敗れたものは一般戦。
二回戦で敗れたものは順位決定戦で戦う。
第1部〜第2部
1 トライアル一回戦 グループA 1組目
2 トライアル一回戦 グループA 2組目
3 トライアル一回戦 グループB 1組目
4 トライアル一回戦 グループB 2組目
第3部〜第5部
1 一般戦 1組目
2 一般戦 2組目
3 トライアル二回戦 1組目
4 トライアル二回戦 2組目
第6部
1 一般戦 1組目
2 一般戦 2組目
3 順位決定戦
4 優勝決定戦
ちなみに言い忘れたがこのドリブルレースは学校最大のイベントである。
トリである組別対抗リレーの前に行われるがこのレースは白熱する。
このドリブルレースだけを目的に観に来る人がいるくらいだ。
それだけこのレースってのは面白いということ。
観客にとってはな・・・。
俺たち選手側にとっては過酷以外の何物でもない。
ドリブルしながら走るレースの何が面白いんだか。
そんなことを思いつつ今日も練習。
A組から参戦し二回戦に進んだが進んだ6名中6位。
いわゆるギリギリでの通過だった。
しかし二回戦を全勝、優勝決定戦は最も有利な1枠をもらった。
だがインコースから僅かに遅れてしまい2着に敗れる。
外側から本竹郷士にまくられてしまった。
というか外側からあっさり抜かされたというべきか・・・。
「どうした太郎、ちょっと勘が狂ったか?」
「まぁな、でも郷士の捲りも最高だったぜ。」
そんな感じで郷士と会話を交わす。
ちなみにこれも男女混合、しかし優勝決定戦はみんな男だった。
それと重大なことを言い忘れたが運動会の6組はランダムで選ばれる。
なんと重さんが選ぶんだとよ。
一見楽そうに見えるが運動会を盛り上げるために適度な組み合わせが必要で
毎年そのことを開会式の時に愚痴としてみんなにぶちまけている。
しかし観客からは笑いを誘う、このトークも面白いんだとか。
優勝した組のキャプテンは重さんからトロフィーをもらうのだが
もらった後でまた重さんの愚痴や感想で観客からの笑いが起こる。
結構笑いの絶えない運動会なのだ。
さてさてそんな運動会の本番が近づいているわけなのだが
運動会自体はこの学校では行わない。
南出屋年競技場で行われる。
この近くには佐鳴湖競艇場があることで有名。
さらにはここで毎年マラソン大会が行われているのだ。
そんなところで運動会なのだから贅沢この上ない。
だがしかしみんながみんなそう思っているわけでもない。
会場までの移動費は全員自腹。
つまり学校にいる間でもアルバイトくらいはやっといたほうがいいのだ。
平日は3時間の出席が命じられているのだから正社員は難しい。
というよりこの学校の高速で禁じられている。
そんなこんなで運動会が迫っていくのであった・・・。
つづく




