第2話 フィーリングブルーなら知ってる
たまには大勢で出かけたいよね。
遊園地とかバイキングとかお泊りもいいかもね。
というまさにリア充ライフ的なものを味わってみたいのだ。
なんて要望を出したらあっさりお出かけ気分の美奈都さん。
でも真っ先に静岡娯楽館に行くとは思わなかった。
確かに出かけたいとしか言ってなかったし・・・
いや最初にプールという目的地を言ったはずなんだけど。
そんなことを考えていたら目的地に着いた。
「ここかぁ〜しゃぶしゃぶ食べ放題の店ってのは。」
「太郎ちょっと待て!」
突然引き止められる俺。
「どうしたんだよ美奈都。」
すると美奈都は不埒な笑みを浮かべて遠方の方を指差す。
そこには立花流と朝野真昼の姿が・・・。
俺たちに気付いたのかこっちにやってきた。
「なんだ、お二人もここにいたのか。」
「流も真昼さんも今からお昼?」
「そうだ、まぁ残り時間も少ないからなぁ〜。」
残り時間?夏休みはまだ始まったばっかだが・・・。
「俺がグレード4ってことは知ってるよな?」
「あぁ・・・。」
そう、ここの学校はグレード制だ、いわゆる学年生じゃない。
3月と9月のグレード審査会で次のグレードが決まる。
グレードは1から4まであって
基準はあんま分からないがその時に昇格か降格か残留が決まるらしい。
グレード4の時昇格すると晴れて卒業となる。
最短で2年、ここは普通の専門学校と大差ない点なんだが。
俺たちはもうここに来て3年なのだ。
まぁグレード3だけど、流たちは今年の3月に昇格したんだ。
羨ましいことこの上ないけど実はもう昇格が決まっているらしい。
つまり卒業だとよ。
でもお前が真昼さんと歩いてる理由にはならないけどな。
まぁこの前の遊園地でも一緒だったけど・・・。
「まぁお前たちと会えなくなって残念だがまだしばらく会えるんだ。」
「でも流がデパートに行けばいつでも私らに会えるよ。」
まぁそんなんだけどね、しっかし虚しいなぁ〜。
こう見えても同級生なのになんか複雑な気分になっちゃうね。
そういう意味では操業しないで欲しいものである。
「さぁ〜て、飯にすっか!」
流の一言で店内に入っていった。
美奈都と流は相変わらずの食欲だ。
まさか5皿完食するとは思わなかったな。
そして店を出ていざ帰ろうとした時、真昼さんにカフェに行こうと言われた。
了諾した美奈都と流はそのまま帰っていった。
そして着いたのは近くの公園だった。
なんで嘘ついてまで俺を誘ったんだろう。
「あのね・・・太郎くん、実は・・・。」
なんか嫌な予感しかしない。
流と何かあったのか?それとも・・・まさか・・・。
「聞いた話なんだけど・・・あたし・・・。」
ゴクリと唾を飲む・・・。
「あなたと双子の兄弟みたいなの・・・。」
・・・。
公園が沈黙に包まれる。
「へ・・・?」
そりゃそうなるだろう。
俺は今この時ほど状況を理解できないときがあっただろうか。
真昼さん・・・それは一体どういうことです。
そして物陰には月夜見幸ことみさちがいた。
「どういうこと、同級生じゃないの・・・?」
これは一体どうすればいいんだ。
俺はなんて言葉をかければいいんだ・・・?
つづく
話が急にそれてきたけど気にしないでね。




