表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
純愛という名の××  作者: 愚者


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/2

壱話 オワリノハジマリ

開いていただきありがとうございます。

ドロリとしたラブコメです。

どうか皆様の心に刺さることを願っています。

 俺たちはいつも四人でつるんでいた。

 俺、夜乃(ヤノ) 清明(セイメイ)。俺の初恋の奇麗な黒髪が特徴的な少女、凛堂(リンドウ) 香苗(カナエ)。皆に頼られるお兄さんタイプの、剛剣寺(ゴウケンジ) 政宗(マサムネ)。 周りへの気遣いができて、容姿端麗なためクラスでの人気者の、白鳥(シラトリ) 鈴音(スズネ)

 でも、この関係は崩れ去っていく。

 始まりは、放課後の教室内に残っていた香苗と鈴音の会話からだった。


 ▲▽▲▽▲


 水曜日の放課後の教室。夕焼けが差し込んで、朱く照らされた教室内は人はほとんどおらず、一日の終わりを告げる寂しさと美しさがあった。

 その中に二人の少女が話していた。香苗と鈴音だ。

 二人の髪は夕日に照らされ、赤みを帯び輝いていた。

 その色は終わりの始まりを告げるのにもいい色だったのかもしれない。

 終わりの始まりと言っても今日は特に何もなかった。ただ、一人の少女の心が壊れただけだ。たったそれだけの事。

 壊したのもたった一言の言葉だった。


「今週の土曜。皆で遊園地に行ったときに、清明に告白しようと思うの!!」

「...え?」


 香苗の放ったその一言に鈴音は掠れるような声を出し、そのまま口を閉じることを忘れ、ポカンと開けたままだった。


「だからね、応援してくれる?」

「う、うん。もちろん」


 鈴音は何でもないかのように平然を装っているつもりではあるが、本当に平然でいられているかもわからなかった。

 うまく笑えてるよね?と自分に問いかけたいた。

 その後も香苗は何かを言っていたが、頭には入ってこなかった。

 適当に笑って相槌をうつだけ。

 叶うなら、土曜なんて来ないでくれ。鈴音は叶うはずもない願いと分かっていながらも、そう願うしかなかった。

 この時から、鈴音の心の中には形容しがたい感情が蠢き始めていた。

 もう、それを消すのは難しいだろう。このまま、土曜になるにつれて大きくなるばかりだった。


 ▲▽▲▽▲


 木曜日の放課後。

 香苗と政宗は部活へと行った。今日フリーなのは俺と鈴音だけだった。

 香苗と政宗が部活に行くぎりぎりまで俺たち四人は教室で、他愛のない雑談をしていた。

 だが、時間になり部活へと出る時間がやってきた。

 香苗と政宗はカバンをとり、教室を「ばいばい」という言葉と共にヒラヒラと手を振りながら出ていく。

 さて、これからどうしようか?このまま帰るか、どこかに寄るか...

 ポーとして悩んでいると、鈴音に肩を軽く叩かれる。


「ねぇ、清明くん。私の家に来ない?」

「え...?」


 家...さっき、家って言ったか?...鈴の家ってことだよね?えっ!!なんで...⁉もしかして鈴音って俺のことが...いや、俺には香苗が... 

 いやいやなわけないか...でも、どうしてだろうか?


「どうしたんだ?急に」

「最近買ったマルチプレイ用のゲームやりたいなぁって」


 何だそういうことか。期待してなんかなかったからな、本当だぞ!!

 まぁ、ゲームか。暇だししようかな。


「いいよ、じゃあ行こうか」

「うん!」


 俺は自転車通だが、鈴音は歩きでこの学校に来ている。それからわかる通り、鈴音の家はここから近く徒歩5分圏内にある。

 だから俺は自転車を押しながら、鈴音の歩幅に合わせて歩いた。

 鈴音の家までみんなで話しながら帰ったりしていたからどんな家なのかどこにあるのかは知っている。

 

「ねぇ、清明。今日ね、お母さんもお父さんも帰ってくるのが夜なんだぁ♪」


 鈴音は挑発的な表情で、いたずらをする子供のように愉し気に言う。

 こんな顔されて煽られると童貞の心には大分厳しいな。


「ハハ、なら親御さんに恥ずかしくないように粗相のないようにしよう」

「もう!!」


 そんな冗談を交わし躱し合いながら歩いていく。

 まぁ、徒歩5分圏内だ。少し会話したらもう着く。

 白鳥家の庭の邪魔にならない隅の方に自転車を置き、玄関へと行った。

 鈴音は鍵を鍵穴へと差し込み、ガチャリと音を立てて回して、鍵を抜く。

 ドアを開けた状態で固定して、清明の方を笑顔で向く。


「ようこそ!私の家へ」

「ありがと、お邪魔します」


 そう言って、家の中へと入った。女の子と二人で女の子の家に入るというのは、こうもドキドキするものだな。

 玄関のすぐ目の前に二階への階段があり、左にはリビングにつながるであろう扉があった。

 ガチャリと鍵を閉める音が立った後、鈴音が鈴のような声を鳴らす。


「先に私の部屋に行っといて。階段を上ってすぐ右の部屋だから。私は紅茶でも入れるから」

「あ、あぁ、わかった」


 紅茶か。少し早いかもしれないがいいな。

 俺は言われた通り二階へと上がる階段を上がり、右の部屋へと入った。

 中はイメージするザ・女子の部屋というような感じだった。

 きれいに整理された配置に薄いピンクを主にした内装。ベッドの端に置かれたウサギのぬいぐるみ等、それらが愛くるしく思う。

 そして、非常にドキドキしてしまう。

 本当に匂いも雰囲気も感じたことのないような...

 どこに座ればいいかもわからないし、中央に置かれた円形の机の所へと座ることにした。

 その机はベッドとテレビの間に置かれていた。

 紅茶をいれると言っていたが数分だろう。だが、その数分が通常の数倍長いように感じた。

 体感的には10分ぐらいが過ぎた時、トン、トンと階段を上る音が聞こえる。


「お待たせ!清明君、待った?」

「いや、そんなには」

「そっか」


 そう言うと俺の座っているところとその隣にティーカップを置いた。

 そう、隣に。

 まさか、まさかそこに座るというのか⁉

 いや、そうだとしてもだ。少し俺がよればいいだけの話だ。

 鈴音は俺の隣に来ると案の定そのまま座った。

 

「ちょ、ちょっと近くない?」

「そーかなぁ?」


 煽るような表情で嬉しそうに言う。

 それに耐えきれず、ごまかすかのように紅茶を口に入れる。

 熱く火照った体が更に熱くなるのを感じる。

 あれ?なんだか急に眠...く........



 パッと目を開けると、あられもない姿の鈴音がこちら覗いていた。


「...え?」


 よく見ると俺の服も脱がされていて、俺のへそよりも下の辺りに鈴音が馬乗りしていた。

 鈴音は下には何も履いておらず生れたまま姿で、上にはシャツを一枚だけ羽織っていた。羽織っているだけで前は開けているわけだから、見えてはいけないところがちらちらと見える。

 どういうことだろうか?意識が遠のいた後、何があった?何故、俺と鈴音はこんな状態に...?


「あ、起きたんだね。清明くん」


 甘くとろけるような声で鈴音は言う。

 待て、こんな状況でそんな風に言われたら...あっ...


「ねぇ、なんか暖かくてぇ固いものがお尻の変に当たってるようなぁ?何かなぁ?」

「それは......それよりも、なんでこんな状況になっているんだ⁉」

「あれ?覚えてないの?あんなに激しかったのに...そんな......」


 今にも泣きだしそうに震える声でそう言った。

 えっ?もしかして、意識がない時にヤっちゃった?

 いや、待って。そんなはずは...


「忘れたなら、上塗りしよ」


 そう言って、鈴音は少し後ろへと下がり俺の聖剣を鈴音の中に刺した。

 止めようにも子の体勢では動きにくい上に、体がいいように言うことを聞いてくれない。

 そして、鈴音は俺の聖剣を何度も出し入れする。

 そのたびに、聖剣がおかしくなっていくのを感じる。


「んッん、んぁ....はぁ、はぁ、はぁ、はぁあぁ」


 鈴音のその声を聞くたびに思考までおかしくなっていく。

 もうこのまま流されればいいじゃないか。どうせもう手遅れなんだ。

 もうやってしまったんだろ?なら、もう一回やってももう問題はないだろう。

 もう、全てがどうでもいい。

 香苗の事なんか忘れてキモチ良くなった方が...いいんじゃないか?

 いや、でも...俺には香苗が...


「ん、鈴ねッ、もう」

「止めになんかできないよ、もうは入っちゃってるんだから」


 言おうとしていることが読まれていた。そして、その言葉の行き場を消された。それと同時に、俺の理性的な思考が消えた。

 俺は体を動かし始め、鈴を抱きしめた。


「...え」


 鈴は驚きの声を漏らす。その声は意外性をつかれた本当の驚きの声だった。


「うれしい」


 そう言って、鈴は俺の唇に自分の唇を重ね舌を入れる。

 俺も舌を鈴音の口内へと入れる。互いの唾液を交換するように舐め合う。

 唇を離すと、透明な線が繋がって垂れていた。光に照らされて赤く輝きを放つ。

 そのまま、俺は鈴音をベッドへと押し倒して覆い被さる。

 鈴音の顔は少し紅く火照っていた。

 そのまま、何度も何度も何度も何度も、突いて突いて突いて突いた。

 どれくらいの時間がたったのだろうか?外はもう日が沈みかけて紺色に朱色をこぼしたような空が広がっていた。


「そろそろお母さんが帰ってくるかも」


 鈴音は自分の体を布団で隠しながらそう言った。

 鈴音のベッドには血がついていた。


「ならそろそろ帰るとするよ」

「うん」

「じゃ、また明日」

「うん」


 明日どんな顔して合えばいいだろうか?ちゃんと話せるだろうか?皆に感くぐられないだろうか?

 俺は終わらない疑問を考えながら部屋を出ていった。

 鈴音は一緒には降りててこないようだ。きっと、鈴音も同じようなことを考えているんだろう。

 それにきっと、今になって恥ずかしくもなったんだろう。

 俺は階段を降り、玄関を開けて家を出て自転車をとり道路へと出た。 


「あぁ、やってしまった」


 多分、起きた時はまだヤってなかった...俺が、俺の意思で鈴音の....あの血は多分....そういうことだったんだろう。

 自暴自棄になって犯してしまった過ちを振り返る事しかできない。もう、時は戻らない。ただ、壊れていくだけだ。

 後悔と罪悪感を胸に、暗くなった道を歩いて帰った。


▲▽▲▽▲


 あぁ、私ったらなんであんな事をしてしまったんだろう。

 香苗が清明くんに告白するから焦って...でも、でも、でも!!

 多分、はしたない女って思われちゃってないかな?あんな大胆に乗りかかって....

 今考えるだけでも恥ずかしぃ。穴があったら入りたい。

 それも、睡眠薬を盛った上に清明くんの逃げ道をなくすだなんて...私、最低だなぁ。あんな状況じゃあ、誰も逃げれやしない。

 それも、最終的に私の初めてを奪ったのは清明くんの意思によるものになるようにした。

 ごめん、香苗。卑怯だよね。

 でも、取られたくなかったの。そんな事をしてでも。

 私も清明くんが好きだから。

 明日、香苗と清明くんに会ったらどんな顔をすればいいかな...

この作品は全拾話の構成で毎日更新していくので、良ければ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ