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スキル『箱庭』でハーレム&スローライフ!〜集まったのはなぜか子供と老人とおっさんでした〜  作者: 砂糖


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兄貴に報告&買い出し

「どうやって運ぼうか……」


 ベッドやテーブルなど大きな家具を買うつもりだったのだが運ぶ手段がないことに気が付いた。免許は持っているのだが、出かける休みなんかないことに気が付いて車を買うことをやめたのだ。


「兄貴今日空いてるかな」


 俺は二つ年上の兄貴と両親の四人家族なのだが、二十歳の時に結婚してすでに6歳の息子がいる兄貴は大きい車を乗っている。今日は日曜日だからホワイトな会社で働いている兄貴は休みだと思うんだが家族で出かけていたら諦めなければいけない。俺は兄貴に電話をかけた。


「あ、出た。兄貴今大丈夫?」


『ああ、大丈夫だがどうした?』


「今日仕事休みで家具とか買いに行きたいんだけど俺だと運ぶ手段がなくてさ、一緒に行ってくれないかなって思って」


『そうか、今から準備して迎えに行くから10分後ぐらいに春樹の家に着く』


「助かるよ、それじゃあまた後で」


 俺も準備していつでも出られるようにしておこう、兄貴が空いていて助かった。今度飯を奢ろう。

 お、兄貴が来たな。


「迎えありがとう兄貴」


「久しぶり春樹。貴重な休みの日に家具を買いに行くなんて珍しいな、母さんたちがしばらく春樹の顔を見てないから心配してたぞ」


 そういえば最後に両親に会ったのはいつだったかな、距離は近いのだが中々休みがなく行けてなかった。仕事を辞めたら時間が出来るから定期的に会いに行こう。


「近々会いに行こうと思うよ、仕事辞めるし」


「お、やっと辞める気になったのか?そんなブラックな会社早く辞めろって言ったのによく3年も我慢したな」


「俺、覚醒者になったんだよ」


 兄貴が驚いたような顔をしてこっちを見ているんだけど危ないから前見て運転してくれ。


「そうか、良かったな。小さい頃からの夢が叶ったってことか。それで仕事を辞めて冒険者になるのか」


 俺は冒険者になるのではなく自分の箱庭のスキルを説明した。


「またとんでもないユニークスキルだな、色んな可能性が秘めていて楽しそうだ。そのうち俺たちも招待してくれ、エルフやドワーフなんかも見てみたい」


「ああ、まだ異世界人二人しかいないんだがいつでも来てくれ。俺の箱庭内だからあおが来ても安全だし、面倒見て欲しい時とか言ってくれ」


 6歳の兄貴の息子、碧だがアルトと歳近いから仲良く遊べるだろう。


「それなんだが、近々お願いするかもしれない。嫁が二人目妊娠中でな、入院したりする時俺が会社休まないといけないかと思ってたんだが春樹のとこ頼めるか?」


「もちろんいいぞ、碧が俺の事忘れてないといいが。7歳の男の子もいるし、家令のセバスもいる」


「セバス!?」


 やっぱり反応するのはそこだよな、とお互い笑いあった。久しぶりだ、こんなに休みを楽しめてるのは。



 ベッドや追加のお客様用布団、伯爵邸に合いそうなアンティークなテーブルセットや食器などを三店舗ぐらいまわり、さすがに車がいっぱいになった。


「ここの地下駐車場なら箱庭に入ってもバレないか?車のトランクの後ろからならカメラにも映らないだろう」


「一度荷物を箱庭に移すのか?俺も入ってみたい」


 アイちゃん兄貴を箱庭に招待するにはどうしたらいい?


『扉に手をかざしてください、そしたらスキル画面に承認ボタンが出てくるのでそれを承認すると入ることが可能になります』


「兄貴、今から扉を出すからそれに手をかざしてくれ」


「これは……どこでもドアか?」


「それは言わないお約束だ」


【高梨 夏樹を承認しました】


 俺たちは二人で箱庭の中に荷物を運び入れた。


「うおっ、扉が消えたぞ」


「俺が念じると消えるんだ、ずっと出しておくと万が一見られても嫌だからな。あそこが屋敷だ」


「こりゃまた随分出世したな…」


「無職になる予定だけどな」


 ははっ、と笑いながら屋敷まで兄貴と二人で荷物を持って行った。


「おかえりなさいませご主人様」


「ただいまセバス、いっぱいになったから一度荷物を持ってきたんだ。そして隣にいるのが俺の兄貴」


「高梨夏樹です、これから春樹がお世話になると思いますがよろしくお願いします」


「ご丁寧にありがとうございます、家令のセバスチャンと申します。従僕見習いもいるのですが、畑仕事に疲れて眠ってしまいまた後日ご紹介させていただきます」


 アルト疲れて眠っちゃったか、そりゃそうだ7歳児だもんな。俺は手が空いたというセバスにベッドなどを説明書を読んで組み立てしておいてほしいとお願いしてまた買い物に戻った。


「いや〜、あんないかにもセバスですっていう見た目の家令なんているんだな」


「俺も初めて見た時同じこと思ったよ」


「それにしてもあの立派な屋敷に碧を連れて行ったらはしゃぎ回るぞ、多分隠れんぼとかしだす」


「楽しそうでいいじゃん、今はセバスとアルトがあの屋敷に住んでくれるからいいがそのうち俺一人になるんだぞ?静かで寂しいだろ」


「さすがにあの広さで一人はな…嫁さんでも早く捕まえるんだな」


「ガチャで出てきた人を嫁にするのは戸籍とかの関係で難しそうだし、やっぱり可愛いメイドに囲まれて生活するのが理想だよな」


 なんて、理想を兄貴と語り合いながら家電や日用品、アルトが好きなトマトや他の野菜の苗木なんかも買っていった。そしてセバス用のスマホが買うのに一番時間がかかってすっかり夕方になってしまった。


「やばっ、すっかり忘れてたがセバスたちに昼食を用意してなかった。なんならもうすぐ夕食の時間だ」


「ちゃんと謝って用意しとけよ、働かせて飯抜きとかブラック環境になっちまうぞ」


 それはよくない、帰ったら謝って一緒に飯食おう。冷蔵庫はさすがに車には入らないので明後日業者が家に届けてくれることになっている。俺の家の中なら箱庭からセバスが出ても問題なく運ぶのを手伝ってくれるだろう、老人に重たいものを手伝わせるなと思うかもしれないが、明らかに俺より力持ちで頼りになる見た目なのだから大丈夫だ。


 そして俺は牛丼をテイクアウトし、兄貴に家まで送ってもらったのだった。


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