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スリーシスターズ  作者: Shane
18/25

実母との再会

本橋の死後、さくらは勇気を出して実母に連絡する。圭子は健在だったが。

 本橋の殺害でしばらくは意気消沈して憔悴しきっていた三人だが、ほどなく練習を再開した。社会人となり、所属先はニッチハウスで、それぞれが寮を出て、部屋を借りて一人暮らしを始めていた。仲は変わらず良かったが、将来のことも考えて自立しようと、それぞれが部屋を借り、近所ではないところに位していた。


 さくらはあることを考えていた。

 以前電話がかかってきたが、保留にしていた実母圭子との再会を。

 本橋が突然の死を迎えたことに、母と会えるうちにあったほうがいいと思うようになっていた。


 ある日、さくらは思い切って圭子に電話した。


「もしもし?」

「はい?、あっ、さくらかい?」

「はい、さくらです。圭子さんですか?」

「はい。やっと電話をかけてくれたんだね。ありがとう」

「ええ、遅くなってすみませんでした」

「いいのよ、悪いのはこっちだからね」


 後日、二人は都内の割高な喫茶店で会った。

「こんにちは」

「こんにちは、さくら..さん..こんなに大きくなって」


 圭子はさくらの顔を見るなり、泣き出してしまった。

「圭子さん。泣かないで。私も泣きたくなっちゃいます」

「そうね。ごめんなさいね」


 相変わらず、圭子は生活保護での暮らしで、あまりテレビも観ずに過ごしているので、さくらの陸上の活躍を知らなかった。


「そう、大学で頑張って、日本代表でメダルを獲るなんて、本当に頑張ったんだね。すごいわ」

「これからです。オリンピックでメダルを獲りたいんです。あと保育士の資格も取りました。自分を育ててくれた児童養護施設で働くのが夢なんです。今は練習の合間に少しだけお手伝いもしています」

「まぁ、なんて優しい子なのかしら。施設に預けたのは本当に申し訳なかったけど、よい職員さんに恵まれたのね」

「はい。一生忘れられない人たちでした。でも、この前施設長が不良グループに殺されました」

「えっ?そうなの」

「なので、いつどうなるかわからないから、早く圭子さんにも会っておこうと思って」

「そうだったのね。私、何も知らなくて、何もしてあげられなくて、ごめんなさい、ごめんなさい」


 圭子は泣き崩れた。他の客も気にしだした。店員も心配になり声をかけてきた。

「でもね、私頑張ります。オリンピックにも出て、児童養護でも働く夢を叶えるから」

「頑張ってね」


 この後、さくらは圭子とは2,3か月に1度は外食をしたりして会うようになった。長く離れていた母子が和解して、関係が修復されたのだった。


つづく



◎登場人物


中川さくら/さくちん 158cm あねご肌

桜井 陽菜/はるはる 175cm 物静かな美人

田原七海/みーなな 166cm 知恵袋

ショックから立ち直った3人は徐々にオリンピックを目指して本格的なトレーニングを再開していく。

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