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第17話 魔王様!新勇者がいいとこどりしてますよ!

「すみません、通らせて下さい…!」


ルアは人混みを分け、ダリオンを探す。


「はあっ…何処にいるんだ!あいつは!」


探しても探しても見つからない。


早くしないと…!


と見回していた時だった。交差点の向こうの路地にダリオンを発見する。


…居た!


ルアはダリオンが居た路地に足を運ぶ。が、


「はっ…あれ?」


居た筈のダリオンの姿は見当たらない。


「…確かここに居た筈なんだが!」


「何が居たんだァ?」


真っ暗な路地から、盗賊と思われる男の集団

が現れる。


「いえ、何でもないです!」


「おい!待てよ…」


逃げようとするが男に腕を掴まれる!


「…離してください!」


ギッ…!


男は逃げようとするルアの腕を強く握る。


「金目のもん置いてけやァ?置いてけりャお前を離してやってもいいぜェ?」


「はっ?そんなの!!」


男は抵抗しようとする、ルアの胸ぐらを掴む!


「アァ?」


こんな所で…時間を潰してる暇なんてないんだよ!


「空気の氷結(エアフロスト)!」


ピキーン!


ルアの胸ぐらを掴む男の腕が凍り始める!


「はっ!?なんだこれは!?」


男は凍っていく自分の腕を驚き、ルアから手を離す。


今だ!


ルアは男達が戸惑っている隙に、路地から抜け出す!


「待てや!ゴルァ!」


ドス!ドスドス!


と何人かの体格のいい男がルアを捕まえようと走ってくる!


マジかよ…!


ルアは町の角を曲がり、更に狭い路地に入る。


柵で行き止まりだったが、木箱を乗り上げ柵を越える。


「おい!あっちに行ったぞ!」


走っている内にリマリス武具店がある商店街に出る。


まだ…着いて来てるのか!


全力だ走ってルアの体力も限界だった。


「捕まえろ!」


ダメだ追いつかれる…と諦めた瞬間だった。


「おい!」


たまたま通りかかった男の冒険者が盗賊の前に立ちはだかる。


「アァ?邪魔すんな!」


「何が邪魔すんなだ?お前らソマリの仲間だろ?」


「こうやって、若い冒険者を襲って!もう我慢ならないよ!」


この通りにある八百屋の店主リリアンが、棍棒をもって出てくる。


「そうだ!そうだ!」

「追いかけ回して!」

「可哀想だ!」


他にも、レストランを経営するコックを先頭に店の人々、多くの冒険者が5人の盗賊に対峙する。


「かかれー!粛清だ!」


男の掛け声に人々が盗賊に襲いかかる!


ワァーッ!!


盗賊と人々が取っ組み合う!


「これは…」


な、何が起こってるんだ…


「君、急いでるんだろ?」


女冒険者がルアに声をかける。


そうだった!ダリオンを探さないと!


「あ、ありがとうごさいます!」


ルアは女冒険者にお礼を行って、交差点に出る。


盗賊に追われダリオンを見失ってしまった…

また一から探しなおしだ…


ルアはダリオンが行きそうな場所を探すことにした。


あっ…そう言えば…!


ルアはダリオンの言葉を思い出した。


“じゃ、ダリオンはそれを眺めるとしますかな”


眺める…ここらで1番高い所…!


ルアの目についたのは、町のシンボルの大きな時計塔だった。


時計塔はテロリアの町で1番高い建物。

ルアにもう迷いはなかった。


ルアは時計塔まで全力で走る!


「ふぅ…これで終わりだな」


大工が木材で土台を組み立てている。補強工事中だろうか?


「どいてください!」


ルアは時計塔の下まで来ると、木でできた階段を登ろうとする。


「ちょっ、待ちなさい!補強中だ!」


補強中だ!なんて言っても、今のルアには通用しない。


ルアは構わず木の階段を登って行く!


足場がグラグラと揺れ崩れそうになったが、ルアは時計塔の中へと突き進んだ。


薄暗い時計塔の中の螺旋階段を夢中になって登る。


早く…早く…登らないと!


足を無理矢理動かし、時計塔の最上階へ辿り着く。


最上階は広くテラスの様な作りになっており、ここから町並みを眺めることができる。


「やっと…ついた…」


そこにはルアの思った通り。手すりに身をゆだねるダリオンがいた。


「やぁやぁ!よくここだとわかったね」


手には黒く光る魔石。まだ、禁術は使っていないことがわかる。


「来たって事は、冒険者達が消えるのを見に来たって訳だね!」


「違う…お前を…」


と小さい声で言う。階段を一気に登った所為で、息切れを起こしていた。


ダリオンの耳には、ルアの声が聞こえてなかったようで…


「わかった。今見せてあげるからね!」


ダリオンは魔石を握り締め使おうとする!


「…させるか!」


ルアはダリオンの手首を掴み、魔石を奪おうとする!


「あら〜何すんの?」


「何すんの?ってお前から、魔石を奪おうとしてんだよ!」


「ごめんね。ダリオン、邪魔する者は潰す主義なんだ」


ダリオンの手にはいつの間にか、剣が握られていた。


「えっ…」


ザシュッ!


ダリオンはルアの肩に剣を振り下ろした!


ブシュュュッ!!


縦に深く斬られた、ルアの肩からは噴水のように血が吹き出した。


「っ!?」


ルアは顔を歪め、一旦ダリオンと距離を取る!


「あははっ、お前のその顔。サイコーだね!おもしろ〜い!」


ケラケラ笑うダリオンに対し、ルアはダリオンを睨みつける。


「もういっちょっ!いきますか…」


息を切らし痛みに耐えているルアに近づき、剣を振り下ろそうとする!


「待ちなさい!」


とルアの背後から声が聞こえる。


この声を発した人物とは…?

ーキャラクター紹介ー


リリアン…商店街に並ぶ“八百屋”み経営する農婦。気前がよく面倒見がいいことで、近所では有名な人でもある。リマリスとは、幼馴染の関係だそう。

“こうやって、若い冒険者を襲って!もう我慢ならないよ!”


ほい!次回も見るであります!

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