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第19話 天使国


「同行できませんか?」

「ちょ、ちょっと待ってください。俺たちはあなたたちのことを何も知らないのです。それなのに、いきなり来いと言われても......」


 ドラゴンゾンビ討伐を手伝ってくれたのは本当に感謝している。もしあの時、助けが入らなかったら三人の誰かが大怪我を追っていた可能性も無いわけじゃない。だけど、それとこれでは別件だ。


 見ず知らずのところへ行きなり来いと言われても、「はい」と二つ返事できるわけもない。


「ですが、私たちもあなたたちのことを知りませんよ?」

「それはそうですが......」


 そう言われても頼んでいるのはそっちであり、俺たちではない。それに、俺たちは行っても行かなくてもどちらでもいいのだから。


「初対面なのにいじわるしすぎましたね。私たちは天空で住んでいる天使族です。私の名はアミエル。よろしくお願いします」


 やっぱり、天使族であったか。でも、本当に実在していたなんて......。天使族もだが、ドラゴンも神話に出てくる架空の存在だと思っていた。


「人族の冒険者、メイソンです。よろしくお願いします」

「エルフ国、第一王女ルーナです」

「狐人国、第一王女クロエです」


 全員が挨拶を終えると、驚いた表情をしながらも、なぜかしっくりくるような表情をして


「では、天使国テウターに来ていただけますか?」

「ど、どうする? 俺はどっちでもいいけど」


 二人に促す。俺は天使国テウターに行ってもいいと思っている。最初こそ、意地悪な言い方をされたけど、この人たちはドラゴンゾンビとの戦いに援護してくれた。それだけでも、最低限信用に値すると思う。


 だが、二人は違う。もし二人のどちらか、もしくはどちらも行きたくないと言えば、俺はそれに従う。アミエルさんたちよりもルーナやクロエの尊重を聞くのは当たり前だと思うから。


 ルーナとクロエは少し考えたそぶりを見せた後、


「私はいいよ」

「私も」

「ではいきましょうか」


 アミエルさんはそう言って、俺たちの方へ向かってきた。


「ちょっと待ってください。アミエルさんたちみたいに俺たちは飛べませんよ?」


 そう、天使国テウターは空にあると言う。アミエルさんたちは翼があるから行く手段があるけど、俺たちは行く手段なんて無い。


「大丈夫ですよ。では失礼します」


 アミエルさんは俺の肩を抱えて、他二人の天使もルーナとクロエの方を持った瞬間、飛び立った。


「「「え、えぇぇぇぇぇ」」」


 飛んでから少し経ったところで、時空の狭間らしきところを通りすぎると、そこには数えきれないの建物が建っていた。


(ここが天使国テウター!?)


 そこから数分、抱きかかえられながら飛んでいると、何人もの天使の方々に見られながら、大きな建物のところで降ろされた。


「し、死ぬかと思った......」


 ボソッとクロエが言う。


「それにしても物理的に連れていかれるなんて......」

「「まあ、それは思った」」


 もっと他の方法で天使国テウターに連れて来られると思っていたけど、


「でも楽しかった!!」

「え......」

「俺も楽しかったよ」

 

 すると、俺とルーナに信じられないとでも言いたげな表情をしながら


「二人とも異常だわ」

「え~。でもこんな体験普通はできないよ?」

「そうだよ」


 だけど、クロエが言いたいこともわからなくもない。俺やルーナは空を飛んでいても怖いとは思わなかったけど、クロエみたいに高いところが怖い人もいる。


 その時、アミエルさんが


「ようこそ天使国テウターへ」

「「「はい!!!」」」

「では、ついてきてください」

「わかりました。でもどこに行くのですか?」


 まず天使国テウターに招待された理由がわからない。なんせ、あったのすらドラゴンゾンビと戦っていたのが最初だし、俺は天使族の誰かと知り合いがいるわけではない。それは、ルーナやクロエの反応を見ている限り同様だと思う。


 だからこそ、どこへ行くのか不思議で仕方がなかった。


「ガブリエル様がお三方をお呼びです」

「「「え......」」」


 その言葉を聞いて、俺を含めた三人が呆然とする。


(ガブリエルってあのガブリエル!?)


 流石に神話の人物をいきなり紹介されるとは思いもしなかった。でも、ガブリエルと言う言葉を聞いて、なぜ呼ばれたのか少しわかった気がした。なんせ、ガブリエルは四大天使の一人であり


 【神のことばを伝える天使】


 として有名な天使だ。それを考えれば、ルーナやクロエの素性を明かした時もあまり驚かなかった理由も納得できる。だけど、なんでガブリエル様が俺たちを呼んでいるんだ? と少し疑問に思った。


 なんせ、俺たちが現在有名かと言われればそうではない。ルーナやクロエも結局は一国のお姫様であり、世界的に有名かと言われればそうではない。俺に至っては、ここ最近、一部の種族から英雄と呼ばれ始めた存在。それなのになんで......。


 俺たち三人は、不安と驚きの感情を隠しきれていなかったら、アミエルさんが


「まあ、お会いしていただけたらわかると思います」


 そう言われて、大きな建物の中を案内された。

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「無能の雑魚」と勇者パーティを追放されたので、勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。


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