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進学先は異世界でした ~俺の異世界学園生活記  作者: 於田縫紀
#10 魔法の街シルダ(2)

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§58 自業自得、でも辛い

 まあ昨日までで一通り目的を達成したからいいか。

 お金も容赦無く使ってしまったし。

 そう何度も何度も思った。

 それでもこの状況はなかなか辛い。


 バザールは長かった。

 そして奥へ行くほど服だのアクセサリーだのの店が増えていく。

 時々軽食屋があったりもする。

 とにかくそういう店をしらみつぶし回っていくのだ。

 アン先輩を除く女性陣が。


 廊下を進む速度は百腕刻(100m/h)も無いだろう。

 その間俺達三人はヘラ、メル、ラインマインの三人を待つだけ。

 三人が服を見てアクセサリを選んでを延々繰り返すのを見ているだけ。

 これはきつい。

 そしてしんどい。


「強靱種にもこれは堪えるのだ」

 アン先輩がそうぼやく。

 アルに至ってはもはや待つ体力も気力も尽きてしまった模様だ。

 所々にある待合用のベンチに座って動かぬ人と化している。

 それでもヘラが怖くて別行動を言い出せない。

 俺達の苦難の時間は続く……


 ◇◇◇


 昼食もいかにも女性風の店。

 甘いおやつっぽい物しか無い感じだ。

 クレープを何枚も重ねた昨日食べたのと同じようなもの。

 ただ入っているフルーツとか餡子風のものも挟んであるとか相違点はあるけれど。


 確かに美味しいとは思うのだけれどお腹に貯まる感じはしない。

 それに正直、無茶苦茶疲れている。

 アン先輩も無言、アルに至っては魂が抜けているような感じだ。


「午後はやっぱり別行動にしない。何か三人辛そうだし」

 見かねたのかラインマインがそう言ってくれた。

 メルも頷く。

 傍目から見ても相当酷い状態らしい。


「仕方無いですわね」

 ヘラもそう頷いて、財布から銀正貨三枚(3万円)を取り出した。


「これだけあれば普通なら充分な筈ですわ。午後は三人で別行動してくださいな」


「助かったのだ」

 アン先輩がいかにもほっとしたような感じに呟いた。

 アルも少し息を吹き返した模様。


「どうする?」

「取り敢えずこっちもバザールを一通り回ろう。それで時間があれば博物館でもいけばいい」

「そうなのだ。やっと自由に羽根を伸ばせるのだ」


「ただし無駄遣い禁止ですわよ」

 ヘラの注意が飛ぶ。


「気を付けるのだ」

「わかった」

「了解」

 それぞれ返事。


 そんな訳でやっと解放された俺達三人。

 ヘラ、メル、ラインマインと別れた直後に相談開始。


「ああ言ったけれどさ、まずはしっかりとした昼食を食べないか」

 まずは俺の個人的意見から。


「賛成なのだ。甘い物だけでは食べた気にならないのだ」

「それは僕も同感だな」

 見事に三人の意見が一致した。

 そんな訳で昼食をがっつり食べられるところを探して歩き始める。

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