130 古の森③ 私の名前
■ウィリアム 1章主人公 クレアのパパ
■シエナ 赤髪エルフ
■シルヴェール エルフ剣士(団員) 高速移動剣技
■アレクサンドラ 通称アレックス アルマの母
アスカラ族への訪問者。彼ら四人がもたらしたのは一部の戦士に与えた戦闘技術だけではない。
先端の尖った杖。支えがないのに浮いている白濁とした球体。三日月のように中心をくり抜かれた二枚の金属がその球体を支えているのだろうか。内側の一枚は回転しそうだが今は動かない。各部隊に一本、あとは猫背のエルフ率いる本隊が数十本ほど。
黄と緑の光を放つ魔法のランタン。紫の霧を中和するそれは、森の中で動きやすくするためだという。調整が難しく、強ければ引き寄せ、弱ければ意味がない。上手くいけば光によって周囲は白く輝く。安全に進むための物。
彼らアスカラ族の戦士たちが古の森へと向かった直後の事。外周の森に点在するとある集落――
「おにーちゃん! 噂のエルフが来た! 外の人間連れてやってきた!」
「何だって!? どうしてここに? もう出発したはずじゃ……」
小さな女の子が叫ぶ。驚いた兄がぼやきながら振り向くと、そこにはククルに乗った二人の人物。一人は赤い髪のエルフの女性。もう一人は、茶色い髪の人間の男性だ。
「あれが俺たちの仲間を次々と殺したっていう双子の一人か? そんなに鋭いまなざしにも見えないが……いや、そうでもないか?」
兄が戸惑いながら二人を観察していると小さな妹が小さなナイフを持ち走り出す。「あ、こら」と止める暇もなく少女はククルから降りてきたばかりの人間の男に突進する。
「氏族のカタキー!」
「よっと」
あっという間に捕まり、両手を持ち上げられたまま宙に浮く妹。足をばたつかせ人間の男を睨み唾を吐きかける。その横で赤い髪のエルフが兄に話しかけていた。
「ぺっ! ぺっ!」
「あっ! おまっ! くそ! やめろ!」
「ねぇ、道案内してくれる?」
「え? あ、はい。こっちです」
妹と茶髪の男のやりとりは、途中からは何故か笑い声に変わっている。赤い髪のエルフに魅了された兄には心地よい空耳でしかなかった。二人を古の森の入口まで案内すると、手を振り「いってらっしゃい」と見送る。地面に下ろされた妹も大声で二人を見送った。
「またね!」
二人の事を噂に聞くエルフと人間の訪問者達だと勘違いした兄妹。彼らアスカラ族の勘違いと魔法のおかげで赤い髪のエルフであるシエナと、茶色い髪の人間であるウィリアムは何の問題も起こさずに古の森へと入ることが出来た。騒ぎを立てず、隠密に進む二人は後にシルヴェールと合流する。
薄い色の金髪に青い眼、顔には傷がある。尊敬する団長に倣い、傷はそのままにしている。まっすぐな眼は曇りがなく快晴の空を見上げた時よりも気持ちがいい。彼の瞳には夜空の輝きと、昼に広がる青空の美しさが備わっている。
「やぁウィリアムにシエナ。二人とも予定より遅かったね」
「よっ、お待たせシルシル」
「ちょっと、ウィル? シルって呼ぶのは私だけよ」
「いいじゃんか。しかもシルシルだし。ウィルとシルでウィルシル。二人で一つみたいな。シルシルだから、ウィルシルシルか? 切れが悪いな。ウィシルシル」
「はぁっ? 貴方はいいけど、シルの格好良さが減ってるわ」
「ウィルシシル」
「いや」
「ウィルシル」
「戻ってる」
「ウィルシール……!? ウィルシール……!? シルウィール。そう。シル・ウィール」
「リードレを真似てシルヴェールみたいに言ったからって格好よく聞こえるわけじゃないのよ」
「お? じゃぁシルにする」
「そうよ。それでいいわ」
「ははは。相変わらずだね」
「それで? アレックスは見つかったか?」
三人がこの森へやってきたのは、湖の街ミシエールに住む街の魔女であるアレクサンドラを探し出し、無事に連れ戻すため。シルヴェールは独り先行し、誰にも見られずこの森で長いこと過ごしている。森で気絶した戦士の中には、単にシルヴェールに気絶させられた者も含まれたいた。謎の症状は彼に都合よく、その存在を隠す材料となった。
「答えに困るな。見つけたとは思うけど、本人ではないみたい。ちょっと難しいな」
「どういうことだ?」
「彼女は見つけたんだ。その……ここに居るっていう紫の魔女の仕業だと思うけど。木人がこの森にいるんだ。北の森とは違う種類だ。どちらかというと、人の形をしただけの樹の塊かな。その中に彼女の姿があった」
ウィリアムがキョロキョロとあたりを見回す。三人とも座ると広げた布に石や枝や葉を置いて現在位置とアレックスの出没場所などを確認した。猫背のエルフのことや、三人の戦士、彼らが持ってきた武器についても。
「オークがいるのか?」
「ああ。ウィルが持ってるのはオークの武器だったよね?」
「そうよ。貴方、オークに知り合いがいるじゃない」
「いや、まぁ、そうだけどさ。あいつら強いからなぁ」
「どうだろうね。確かに力と体の強さは種族で一番だけど、一対一での話だよ。今回いるのは一人だし双子が言っていたことも気になる。彼が連れて来たっていうこともね」
「あいつよね。私、あいつ大っ嫌い。考えただけでも鳥肌が立つわ」
「その猫背のエルフ? エルフなんだから見た目は良いんだろ?」
「いや。彼は色々と実験を繰り返すのが好きで、今じゃ一番醜いって言われている。それに名前すら誰も知らない。本人も知らないみたいなんだ。だから皆『猫背の彼』とか『あいつ』とか色々と呼んでる。まぁ、呼ぶときの顔でわかるかな。さっきのシエナみたいにね」
「名前を呼べないのも気持ち悪いのよ。何考えてるのかわからないのも」
「へぇ。で、そいつがいるとオークとか、その双子が怪しいのか?」
「ああ。そもそも、どうして彼が多種族と一緒にいるのかってこともね。しかも、人間もいる。噂では無理やりに種族を造ったり、改良したりしてるって聞いたよ。もしかしたら、彼らはそういう実験体なんじゃないかな? 双子の強さも人間にしては特殊だったしね」
「まぁ、ここに人間で異常なのはいるけど」
「……俺か?」
「知らない」
ウィリアムとシエナが目を合わせ空中で何かやり取りをしている。二人きりの時は仲がいいのに、シルヴェールが間に入ると途端に絡んでくるシエナ。「まぁまぁ」とシルヴェールが話を続ける。
「とりあえず、俺達が向かうのは最深部かな。そこにアレクサンドラがいると思う」
「そうなのか?」
「シルが言うんだから確かなのよ」
「君たち二人がここに来るまで、ずっと観察してたよ。アスカラ族と戦っている木人。大まかに三種類いるんだ。一つはただの樹の塊。北の大地で見た木人とはまた別物でただ動いて、襲ってくるだけの奴。君たちなら十分に対処できる。二つ目はその中でも積極的に襲ってくる種類。強くはないけど何か明確な意思の元で彼らに襲い掛かっている気がしたよ。それで最後がアレクサンドラ……の木人。彼女のそっくりなだけじゃなくて、彼女が話しているようだった。襲う意思は弱いみたいだけど、強いアスカラの戦士がこの種類に倒されているのを何度か見たね。まぁ、その時は紫の霧が集まって一気に形勢逆転といったところかな」
」
「木人て、のんびりしてて、馬鹿っぽくて、素直なやつじゃないの?」
「それは北の大地のでしょ? ここのは紫の魔女が造り出した木人よ。北の彼らは生命そのものだけど、ここのは一時的なものなのよ、きっと」
「そうだね。シエアの言う通りだと思う。倒したところで樹から生まれるからあまり意味がない。彼らが膠着状態にあるのもそのせいだし、そもそも紫の魔女が引き返せない程奥に来るのを待っていたようにも思える。今は楽しんでいるんじゃないかな?」
「ああ。そういうのは心当たりあるな。森の魔女のやつらはそういうのが好きだからな。古の魔女っていうんだからきっと姑をいじめる姑をいじめて楽しむ姑をいじめるのが好きそうな婆だろうな」
「意味わかんない」
「はは。まぁ、そのくらい質が悪いのは確かだろうね。姑っていうのは人間の家族構成の一つだよね? 魔女達は姉妹と言われる。森の魔女も、街の魔女もね。そう考えると彼女、ここに住む古の魔女プルプラは長女ってところかな」
「姉妹?」
「知らないの? 彼女達、つまり魔女っていうのはお互いにその存在を感じ取れるらしいわよ。特に同じ系統になるとその色が強い。街の魔女の話を覚えてないの? 彼女たちは家族で血で繋がってるから、何かあればわかるって言ってたじゃない」
「そうだよ、ウィル。つまり、森の魔女も同じこと。特に紫の魔女プルプラは長女だからね。妹たちのことをよく知っている。それに『魂を管理する者』と言われている。それが何を意味するのかわからないけど、用心するように」
「魂を管理する者ね」
「できれば直接会うのは避けたいわね」
その時だった。ウィリアムが何かを見つけたように目を開く。それが背後にいるのだと気づいたシルヴェールは一瞬で剣を抜き、振り向き構えるとシエナも片膝で左手を前に魔法の準備をしていた。
「ねえ、小さい女の子知らない?」
「アレックス?」
ウィリアムは武器も構えず立ち上がると、アレックスに近づく。彼の歩を止めようとしたシエナだったが逆にシルヴェールに邪魔された。
「シエナ。いつもと様子がおかしい。少し見てみよう」
「そんな。何かあったらすぐに引き離すわよ」
ウィリアムがアレックスの目の前に立つ。人一人分しか距離がないほどに。けれど、彼女が襲いかかってくることはなかった。むしろ、ウィリアムを前に何か思い出そうとしているように見える。その今までにない行動の違いがシルヴェールの興味をひいた。
「ねぇ、ん……と、あなた、よね? 誰かしら、私、どうして、女の子、ここは、森、彼女に呼ばれて、彼、狩れ、いや、ソウダ、狩りの時間ダ」
「アレックス!」
はじめは独り言。次第に誰かと話すように後退るアレックス。前から見えないところは枝と葉が蠢き明らかに木人だった。確かにアレックスだと判断したウィリアムが彼女の肩を掴もうとしたが本人とシエナの両方に阻まれた。
目の前に散らばるのは木片。空中を舞う小さな枝や葉。シエナの防護魔法越しに見るアレックスの木人は遮られる破片から顔を覗かせるたびに別の何かへと移り変わっていく。
周囲に広がる紫の霧が塊のように木人へと集まるとウィリアムに襲いかかる。シエナの防護魔法でどうにか抑えている。ゆっくりと木人の顔がシルヴェールとシエナに向く。「邪魔をするな」と物語っているその顔はすでに切り離され空中から地面へと転がっている。
「なんてことを!!」
「違う! これはもう紫の魔女だ!」
「会いたくないって言ったそばから、ほんっとウィルって引きが強いわね!」
木人の体は切り離したところで意味がなかった。シルヴェールの高速移動剣技も束の間、紫の霧の塊に吹き飛ばされ木の幹にぶつかるとそのまま伸びる枝に捕まってしまった。
「シルヴェール!! シエナ、俺のことは構わない! アイツを助けてやれ」
「わかった」
シエナは紫の霧の塊を光の魔法でうまく退けていた。動きも軽やかであっという間にシルヴェールを捉えた樹へとたどり着く。その間、ウィリアムは木人にいる何かと話をする。
「アレックスはどこだ?」
「ココだよ」
「お前は?」
「あんたたちが恐レテル者」
「彼女を返せ。さもないと――」
「さもないと、アタシを殺ス?」
木人が一度崩れる。紫の霧の塊が女性の体を形作ると、周囲の木を集める。樹皮と葉と枝で出来たいびつで美しい女性の木人が現れた。ウィリアムを中心に歩きながら、上から下、下から上、横、背後、まるで舞踏会場で踊る相手を見定めるかのように、味わうかのように彼を見定めている。
離れたところではシエナがもうすぐシルヴェールを救出できるところだった。美しい木人はどこか遠くから響くような声で笑いながら振り返り、シエナに片手を差し向ける。すると地面を這う無数の蛇のような霧と枝の集合体が二人のもとへ物凄い速さで向かっていく。
気づいたのはシルヴェール。「シエナ!」間髪入れず振り返り防護魔法を展開する。橙色で六角形で構成された球状のもの。自分とシルヴェールを包む最大級の防護魔法。地面を這うそれが直前で飛びかかり、衝撃が走るとあっという間に暗闇に変わる。
「しくじったわ」
「ああ。はやく出ないと」
彼女の目的は二人を隔離すること。シエナの防護魔法にぶつかったそれはあっという間に二人を包み込み、暗闇の中へと閉じ込めた。シエナの防護魔法がぎりぎり負けない範囲で適度に脅しをかけている。
「二人キリ」
「そうしたいなら、最初から言ってくれよ。こっちも勝負下着を用意したってのに。紫のやつな。家を出るときに履き間違えても気にしないようにさ」
「おもしろイ」
「ちょっと、ちょっと! まだ早いって。ねぇ、とりあえずアレクサンドラと話したいんだけどさ」
美しい木人がウィリアムの体をペタペタと触る。優しく、子供が触れるようかと思えば時折、乱暴に扱う。感覚がないせいで加減ができていないといった具合だった。話を聞いているのかいないのか。ウィリアムが言い終わると顔を引くように驚いた美しい木人が正面の下から這い上がるように顔を出してきた。
「度胸がアル」
「怖くなんかないさ」
嘘である。胸に顔を当てウィリアムの鼓動を嬉しそうに聞く美しい木人がまた、どこか遠くから聞こえる女性の声で笑う。まるで森中から木霊しているようだった。また何かに驚いた美しい木人が指と言えるそれを一本。ウィリアムの胸にあてようとしたが、即座に離れるとお互いに驚いていた。
「お前は名乗ることが出来ルか?」
「終わってから名前を聞くタイプか。ひどいね。俺はウィリアム。アレクサンドラを迎えに来た者だ」
「ウィリアム」
「お前も名前を名乗れよ」
途端に雰囲気が変わる。周囲が集まりつつ、同時に広がる。不思議な感覚。美しい木人に何かが集まっているのは確かだ。同時に、何かが開放されてもいる。空気が重く、何もいないのにうねり曲がった木々が大きな音を立てる。ピタリと止まった動き、うつむいた顔を少しだけ上げる。止まった顔とは違い眼だけはそのままウィリアムの方へと向かう。そして静かに、目の前の木人から声が聞こえる。
「我が名はプルプラ」
バキバキと音を立て森が変形する。確かにその事象は起きているのに元からそうだったかのよう。うねって、ねじれて、曲がって、絡まって、太くて、細くなって、垂れ下がっている不揃いな木が多いせいか違和感はないが、確かに彼女が目覚めた。
「少しだけ時間をやろう」
「どういうことだ」
「待っている。これでは勿体ない」
「何が」
「おもちゃはまだある。遊び尽くす前に来い」
「おい、話を――」
「私の胎盤へおいで。待っている」
「あ、おい! なんだそれ! どこだ!」
地面に落ちているものが空中へと飛び散った。紫の霧が破裂したかのように広がり消えていった。倒れる木人を支えると彼女が話しかけてきた。
「あなた、ウィリアム? 誰? 待ってる。お願い。私を助けて。いいから逃げて。一番奥、彼女の樹。殺して。殺さないで。お願い。ウィル……」
「ああ。待ってろ」
抱いた彼女がボロボロと崩れていった。言っていることは支離滅裂だったが、何をするべきかは変わらなかった。遠くではプルプラの魔法から開放された二人が立っている。とはいえ、シエナはずっと魔法で守っていたため自力では立てない程に疲れ切っている。シルヴェールが彼女を抱きかかえウィリアムのもとへ戻ってきた。
「すまない。彼女ごと斬ったらどうなるかと思ったけど無意味だったね。しかも、捕まるとはね。それで?」
「彼女と話した。っていうか、一方通行だったな。あれは文通から始めないとだめなタイプだ。きっと文通でも一方通行だぞ」
「何よウィル。紫の魔女に会ったのに無駄口を叩く余裕があるのね。私は、もうギリギリだっていうのに。ほんっと頭きちゃう。わざと加減してギリギリでずっと握り潰そうとしてるの」
「ははは。彼はいつも通りじゃないか。それで、彼女はなんて?」
シルヴェールに抱えられたシエナ。今では逆にくっついて離れないといった感じだ。ウィリアムが二人を交互に見て舌打ちをして話し始める。
「まずはプルプラ。おもちゃを遊び尽くす前に来いってさ。なんのことだろうな」
「ああ、それはきっとアスカラ族達のことだよ。それと俺達の郷から来た猫背の彼とその連れ。俺とシエナがここにいるのは秘密だから接触は避けたいかな」
「アレックスとも話した。ちょっと言ってることがバラバラだった。でもわかったよ」
「何がわかったんだい?」
「本当にしてほしいことはちゃんと目を見て言ってた。っていうよりか、複数人と話してる感じだったかな。あー、もう! 行くぞ! さっさと助けて帰ろう! 俺はミシエールの街に行って家族再会と行くんだから」
「さ、シエナ。もういいかな?」
「いやん。まだ、足痛い。めまいもするかも。ちょっと、吐き気も」
「エルフは妊娠しないだろ」
ウィリアムの一言にシエナが目を見ながら舌打ちして降りる。名残惜しそうにシルヴェールの顔を見ながら彼女が言う。
「あ、シル? ここ、少し赤くなってる。はいこれ。塗っといてあげるね」
「ありがとう、シエナ」
ウィリアムがその様子を羨ましそうに見ている。思いついたかのように「あ、ほら、俺もここ! 紫の魔女にさ、つままれて赤くなってると思うんだ! 俺にも!」と言うと、シエナが面倒臭そうに腰の小さい袋から小さな貝を取り出す。するとシエナは打って変わって満面の笑みでウィリアムに差し出す。
「はい。今回ね、ずっと、ずぅーっとこういう機会を待ってたのよ。だから、準備しておいたの。あなた専用」
「え? マジで?」
「ええ。あなた、昔っから私がシルヴェールを治療してるとそうやっておねだりしてくるでしょ? だから、今回は準備しておいたの」
ウィリアムが頬と鼻に小さな貝に入った一回分の薬を塗っている。それを見守るかのようにシエナがもう一度言った。今度は、とても、とても悪い顔をしている。
「あ・な・た・せ・ん・よ・う」
「……」
ウィリアムが恐る恐る貝の裏側を見る。そして「ちくしょう!」と地面に叩きつけ踏みつける。笑うエルフと、高笑いするエルフと、悔しがる人間の一行は森の奥地へと向かっていった。
粉々になった貝には『尻専用』と書いてあった。
■猫背のエルフ 誰も名前を知らない 1章登場 変態さん
■戦士1 オーク 灰緑の皮膚 強靭 巨躯 無口
■戦士2 双子A アグリとアグラのどっちか
■戦士3 双子B アグリとアグラのどっちか
■双子の戦士(戦士2,3) 人間の双子。男で金髪。交互に喋るため面倒くさい。大抵は先に話すのがアグリ。