表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/99

番外編・隠れたお仕事

マイヤーさんの単独任務話その1


「フェルゼンフェルト、あなたには彼らと同行して、探ってもらいたいことがあります」



副隊長さん、言いにくいならマイヤーでええのに。



「先日、ハウィット・レヴァインが使った品ですが。あなた方の証言から、あれは『戒めの煙』と言われる異国の道具と思われます」



「そのようですね」



眠り薬か痺れ薬の類やと思ったら、足腰に絡み付いて気持ち悪ぅなった。ちょっと吸い込んでしもぅたし、副作用はないんかな?



「現在我が国では売買も使用も禁止されているものです。彼の処分が身分にしては重く、また裁定が早かったのはそのためでもあります」



「はぁ」



あれで刑が重いんて、冗談きついわ。

領主の息子とその辺の女の子とじゃ、しょうがないことなんやろうけど。


自分がこっち来た時のこと思い出して、なんや胸くそ悪いわ〜。



「あなたの気持ちは解ります、というか、あなたが最もよく解るのでしょう。あの子供達の気持ちが」



うわなんかやっぱこのお人嫌やわ〜。心が読めるんやないの。



「途中の街の詰め所、王都ではブライアン・フォザーギル防衛騎士に協力を仰ぐとよいでしょう。要請書を作っていますからね。彼らは自分の街を熟知していますから。禁制品の取引経路を見つけ出して下さい」


ボッシュの兄さんやな、そっくりの。

難しいこと簡単に言ってくれてんけど、ぱっと行って書類で扱き使うんて、ものっそい気まずいねんけど。

俺が感じ悪いやつみたいやんか!



「大丈夫です。あなたは大体そんな感じです。あ、終わるまで帰ってこなくていいですよ。隊長の許可は取ってますから」



「…さいでっか…」





馬をぽくぽく歩かせて、馬車が揺れんように集中しとると面倒なこと忘れられてええわ〜、て思っとったのに。 

不っ細工な盗賊が邪魔しくさって。


えぇわ、ちょっとこいつらどついてスッキリしよか。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ