白と黒がカッコいいんだって!
空を見上げれば輝く太陽!大地は見渡す限り草一本ない!なんだここ!超熱い!
「脳味噌ゆで卵なる!」
地面どうした。地割れしとるやないか!うーん、雨が足りないみたいですねぇ~。俺、こういうの知ってるぞ。異世界転生?転移?って言うんだろ。ふふん。
「テストに出ないことまで知ってる俺、賢い!」
わーい!
「おわっ!?」
万歳したら足下から草生えてきた!なんで?異世界だから?原理わかんねぇ!でも俺、これも知ってる。母ちゃんがジ〇リ大好きだからな。万歳するとデカい木になるんだろ?予習済みだぜ!こんなあっちぃ所、ずっと居たら熱中症になる。ニュースでやってた。だからここを、キャンプ地とする!まずは整地だ!マイ〇ラの基本!
「迷子はその場から動いちゃいけないからな!」
ちゅー先生が言ってた。あ、ちゅー先生はクラスの担任の先生な。中くらいだからちゅー先生。現在カノジョ募集中。
「わーい!わーい!あれ?」
さっきやってたみたいにバンザイしてみる。うーん?草生えないな。何でだ?俺の足下だけ、さっきの元気な草が生えてる。むむむっ。俺の元気が足りないのか?それとも、Miss!って出てんのかな?異世界だもんな!
「やべぇあちぃ!ガンバレ俺!やる気出せ草!」
成功するまで繰り返せば何とかなる!世の中大体根性で何とかなるって母ちゃん言ってた!
「ガンバレくさぁー!あはははははっ!うぉわぁっ!」
もっと熱くなれよ!って草に叫んだら、俺の周り、両手伸ばしたくらいに草が生えた!すげぇ!意味分かんねぇ!
「あははは!なんでだよ!バンザイじゃねぇじゃん!」
バンザイ関係なかった!母ちゃんの嘘つき!あははは!草相手に応援してる自分が面白すぎて、笑いが止まらねぇ!草の上に転がると冷たくて気持ちいいし、もっと笑えた。そしたらなんか、笑って転がってるだけなのに地面の緑がどんどん広がってく。なんだこれ!異世界って、笑うと草生えるのか!なるほど?!
「よっしゃーまかせろ!草生えたところ俺の陣地だ!」
多分30分くらい?走り回って戻ってきたら、最初の俺が立ってた所に、湧き水?泉?とか出来てた。なんで?なんか鹿?とか鳥もいる。
「なんだお前等!ここは俺の陣地だぞ!」
ふほーしんにゅーだ!犯罪だぞ!別に怒ってないけど、怒ったふりをする。だって鹿とか怖い。思いのほかデカい。そしたら、鹿?鹿もどき?に謝られた。なんかこいつ黄色いんだもん。鹿って茶色だろ?もちろん喋ったんじゃなくて、俺の前まで来て、ぺこーって頭下げてきた。なんだよ。可愛い奴じゃん!
「別に怒ってねーぞ!お前、今日から俺の相棒な!」
わしわし撫でると、鹿?がすり寄ってくる。へへへ。
「よし、お前の名前は今日からジンだ!カッコイイだろ?」
ジンって、神の音読みな!ポケットに入れてた赤いハンカチを、ジンの首に巻く。うん。キマッてるぜ!満足して笑ったら、なんかジンが光り出した。
「おおお?!なに?ジン進化すんのか?!」
鹿もどきじゃなくてポ〇モンだったのか?!すげぇ!興奮しすぎて鼻血でそう!光がおさまったジンは、黄色から真っ白になってた。おおお、すげぇ…。格好良すぎて鳥肌たった。
「うぉお…ジン、かっけぇ。神様の使いみたいだ。」
神様の使いは色んな動物だけど、皆真っ白なんだって。やっちゃん先生が言ってた。やっちゃん先生は、俺の入院してる病院の先生な!たんとー医っていうやつ。やっちゃん先生はいつも真っ白な服だけど神様の使いじゃないんだぞ。これマメ知識な!
真っ白なジンが、鳴いた。笛みたいな、鳥みたいな声で。そしたら突然、周りがスゲぇ揺れ出した。じ、地震!?びっくりしてジンに抱きついたけどジンはびくともしない。おお、流石俺の相棒!!たのもしい!
揺れがおさまると、俺が広げた草の地面が、俺とジンを囲むように森になってた。
「まじか…。ジンは神様だったのか?」
特殊能力だ。そういえば、シ〇神様も鹿?だった気がする。木も生やしてたし。じっとジンの眼を見つめると、ジンは首を傾げて、俺の手を舐めた。
「うひゃは!なんだよー!」
くすぐったくて身体をよじったら、ジンが生やした木に実がなった。赤いのとか黄色いのとか、丸いのとか色々。おわぉ。やっぱ、ジンは神様なのかも!
「なージン。神様だと、俺と相棒になるの、ダメかなぁ?」
俺、ただの子供だし。ジン、神様だろ?せっかく友達になれたのに。会ったばっかだけど、俺、ジンのこと好きだぞ。でも、ダメなら言ってくれ。寂しくなって、落ち込む。そしたらジンは、赤い木の実をもいで、俺にくれた。
「あ…。ハンカチ、赤だから?ジンも、俺と相棒って思ってくれるのか? 」
ジンの目を見る。夏の夜空みたいに、キラキラしてる。うん。そうだよな!俺達もう相棒だもんな!へへへ!
「ジンが神様でもかんけーねぇよな!よーし!」
食べ物よし!湧き水よし!空は太陽が熱いけど、ジンのお陰で木もあるから涼しい。地面は冷たくて、柔らかい草だ!今日からここを!俺とジンの家とする!




