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はんぶんこしよ? 3


ユリちゃんとの帰り道 私はドキドキして声かけられずにいた


その私の反応をみていたユリちゃんは 優しく私の手をユリちゃんの手に重ね合わせ手をつないでくれる



「えー?」



ユリちゃんはうなづいたようにこちらに顔を向けて微笑む 


その手は温かくって! 緊張なんかどこかに飛んでいっちゃつくらい!



 ここは街の商店街 おいしいものとかがたくさんあっていつも迷ってしまう放課後はいつもここでなんか買って食べちゃうぐらい好き



「おばちゃんこんにちは!



「あら、ユリちゃんとさくらちゃん こんにちは」


ここはお肉屋さん 店主のおばちゃんが和やかな顔で私たちの声をかける



「コロッケ一つください!」



「コロッケ?はいよ え?一つでいいの?さくらちゃん?」



「はい!」



ユリちゃんはちょっと悲しそうな顔をしたからおばちゃんはちょっと申し訳なさそうな顔をしてくる



「あ!私は大丈夫ですよ?」



ユリちゃんが気を利かせておばちゃんに声をかけてくれた でもおばちゃんはなんか困ってる顔だ



「コロッケ2つにしましょうかね?」


「え?でもお金が」






「いいのよ!サービスしてあげるわ!こんなにかわいい女の子2人にコロッケをあげないなんてなんて私がバチ当たりそうだもの!」



「ほ、ほんとに いいのに」



「サービスよ!みんなには内緒よ❤」






「コロッケ2つもらえてよかったね!」


「うん、」



ユリちゃんはすごく喜んでくれたけど私はユリちゃんとはんぶんこしたかったからちょっと嫌だった



(ここの商店街じゃダメだ!次はチェーン店に行こう!)



商店街は絆やらご近所の関係などで絶対サービスされちゃうと知った私は 次にユリちゃんとたくさんの店舗のあるカフェに行くことにきめた




「私 夜食べれなくなっちゃうからもういらないよ?」


ユリちゃんはちゃんとしてるからお母さんの夜ごはんの心配までする


私ももう食べれなくなっちゃうからとドリンクを注文した



「ドリンク一つでお願いします」

「はい おひとつでよろしいんですか?」

「はい!大丈夫です!」

「わかりました」




商店街とは違いスムーズに注文できた私たちは一つの席で一つのドリンクをお互いに飲む


私はカップから ユリちゃんはストローを使って飲むから間接キスはできなかったけどね


「はんぶんこだから お腹いっぱいにならなくて済むね」


「うん!」


「さくらちゃん?全部飲んでも大丈夫なの?」


「うん!大丈夫!」


結局 私が少し飲んであとはユリちゃんがストローで全部飲んでくれた ジュルジュルって音がなんとも気持ちがいい



「じゃ帰ろっか?」



「うん!私がストロー捨てておいてあげる!」


「いいよ!さくらちゃん 私が使ったストローだもん 私が捨てるよ?」



「大丈夫!私が捨てたいの!」


「ん?」


ユリちゃんは首を傾げ キョトンとした顔をみせたが 私の意向に応じてくれたみたいだった




「お母さんが心配するから 早く家に帰るね」




ユリちゃんもたまたまおんなじ町内だったから家のところまで一緒に歩くことができた


「また、遊びに行きたいね」


「うん! 」



「あ! スマホある?連絡先交換しよ?」


「えー?いいの?ユリちゃんの連絡先???」

「うん! 交換する!」




「じゃ、またね?」


「またね!」


「またねーーー!」







しばらくして電子音とともにスマホに通知が届いた ユリちゃんからのはじめての「よろしくね!」のかわいいスタンプ が いつまでも私をみつめていた





(これでまた一緒に遊びに行けるねぇ(笑))


完結まで毎日お昼4時に更新するよー

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