タイトル未定2026/07/12 21:15
逃げろ逃げろ逃げろ!
いつかはバレると思ってたけどとうとうバレた!
家の屋根にジャンプして走る。 力の数値が高ければ、こんな芸当もできてしまう。
屋根から屋根へ飛び移る。
まあもちろんこんなことしていれば騎士たちも集まってくるわけで。
「勇者です! 出会え出会えー!」
「絶対に捕まえろ! その身を盾にしてでも足止めしろ!」
「クッソあいつ速すぎる! おい、あれを使え!」
「了解!」
あれって何よ!? あれっ......................
突如、前方に紫の網が出現した。 身体強化とレベルに任せて無理やり回避する。
危な!?
鑑定してみると、麻痺毒がたっぷりしみ込んでいることが分かった。 ねえ、明らかに勇者を捕まえるためのブツだよね!? 準備速すぎない!? それになんか、槍とか剣とかも投げられてくる!? 怖すぎるって!
一応、隠蔽改変を発動させてるけど、こんなに目立つことしてたら.............................................ねえ?
意味がな................ !?
右足が屋根を貫通する。
嘘でしょ、屋根が抜けた!? 脆くなってたのかな、この家の人ごめんなさいってそうじゃなくて、やばい! 右足を抜こうと左足に力を入れたら左足も足が埋まってしまいそうだ。しかもなんかベタベタしてるし! なんでこんなときに!
「よし、成功だ!網を投げろ!」
「さすがの勇者様もグミイスライムの超強力粘着剤にはまれば動けねえだろ!」
まさかの作戦だった系ですか!?
いや、別に粘着剤は問題なく剥がせそうなんだけど、下手に動いたらこの家の屋根が崩落しそうで..................................。
そして眼前に迫ってくる網。
思考加速を発動。
.......................................................................................................................................
さて、どうしようか。
別にこのまま網を食らってもいいんだけど、まず間違いなく毒が塗ってある。 別に解毒は光魔法を使えばできるんだけど、うまく成功するかは自信がない。 食らわないのが最善だろう。 だけど、どうすればいいのかわからない。
ふう、どうしよ...........................................待って待って待って。
....................................................なんか火球が飛んできている件について。
その火球は、今まさに僕に覆いかぶさろうとしている網に激突し、炎上する。 この網って燃えるんだ。 っていうかだれが火球打ったんだろう。
そう思ったところで、聞き覚えのある声が響いた。
「おい、お前ら! この国の英雄に対してその仕打ちはいただけねえな! 勇者様も困ってるんじゃねえか!?」
「グレイブ! なぜ邪魔をする! これは内政干渉だぞ!」
いやー、流石にその脅し方ははきついと思うよー。 と思ったけど、そうでもないのかな?
勇者となればその国の主戦力になりうる存在だから。
「アオイ! 俺がこいつら引き留めるから今のうちに逃げろ! この付近は王の直轄領だからいくら暴れても問題ない! 急げ!」
.........................................................。
グレイブさん男前過ぎません? しれっといくら暴れても問題ないってところにこの国の恨みを感じるけど。
「わかりました!」
思い切って屋根をばきっと壊し、粘着剤をはがして逃走する。 服? 土属性魔法でいったん鉄を操って、しみこませてからはがしたから、損害はゼロだ。
「まて、逃がすか勇者!追うぞ!」
「いかせねえよ!」
グレイブさん、一応A級だから、仮にも倒されることはないだろう。
「ありがとうございます! この恩はいつか返しますので!」
「気にするな! あのオオカミを追い払ってもらったことに対しての借りを返しに来ただけだ!」
こんなことを言われたので、おとなしく逃げさせてもらおう。
「待て! 逃がさんぞ!」
「だから、行かせるかっての!」
グレイブさんが大半の騎士を足止めしている間に門に向かう。
門にも大量の騎士が待機しているはず.................................なのだけれど。
なんか一緒に戦った冒険者たちが倒してくれている。
冒険者強すぎない?
「おう、アオイ!来たか!」
「よっしゃ、こっちがあたりだったな!」
「アオイ、逃げるんだろ? ここはすでに押さえておいた。後から来るのも止めとくから逃げとけ。」
「俺たちを救ってくれた英雄を助ける機会はこんな時くらいしかないからな!任せとけ!」
みんな..............................!
「わかった、みんな、元気で!」
「「「「「応!」」」」」
門を通り抜ける。
そこは、もうアルビオン王国ではない。
とうとう、僕は召喚国から逃げた。
とりあえずいったん話の区切りがつきました! 面白いと思ってくれた方や、満足してくれたという方は、ブックマーク、感想、下の星を★★★★★ににしてくれると、次の章を書く意欲も爆上がりします!




