表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/80

12月8日 スマホ

 結局、俺のもとにスマホはない。そのため、今日もどこかに落ちていないか探すハメになった。スマホ以外だったら、すぐに諦めたけ。ゲームのデータも入っているし簡単に諦めることはできなかった。


 ー12月7日ー


 俺 「もういいよ、早く授業いけよ」

 篠木「聞いたからにはすぐ行けないよ」


 めんどくさいなぁ、、、、、、、、。


 俺 「なんだよ、それ。ないんだからいいよ」

 篠木「白州くん、困るでしょ」

 俺 「困るけどいいんだよ」


 正直、ここで一緒にいられる方が困る。昔から、一人でいることの方が俺は落ち着くんだ。


 篠木「だって、白州くんいつも忘れ物してるじゃない」

 俺 「しょうがねぇだろ?そういう性格なんだから」

 篠木「それじゃあ、困るよ」

 俺 「は?」


 コイツ、"BIG3"だからってなんでも言っていいと思ってるだろ、絶対に。


 篠木「忘れ物するのはいいけど、何回もするのは良くないよ。白州くんの中で本気で変える気がないからじゃない?」

 俺 「、、、、、、、、、」


 言い返す言葉が見つからなかった。


 篠木「いいじゃない、私が探してあげるから」

 俺 「うるさいよ」


 篠木の言葉は聞かず、歩き出した。正直、この教室にはないのかもしれない。あるとしたら、ここ以外だろうか?


 篠木「待ってよ、どこ行くのよ?」

 俺 「この教室にはないかもしれないから」

 篠木「ちゃんと探したの?」


 篠木の話は聞かず、教室のドアを開ける。すると、篠木もゆっくり歩いてくる。


 篠木「他にどこで落としたのよ?」

 俺 「、、、、、、、、、、、」


 正直、廊下に落ちているなんて考えにくい。見つけたなら、誰かがいるだろ?でも、今どきだったら、パクる奴もいるか。まぁ、可能性としてはありえるか。


 篠木「ねぇ、聞いてる?」

 俺 「なぁ、スマホってパクられる可能性ある?」

 篠木「まぁ、あるかもね。売れるかもしれないし」

 俺 「まじ?」


 慌てて、篠木の方を振り返った。


 篠木「そんな驚かなくても」

 俺 「それは困るんだよ」

 篠木「なんで?」

 俺 「ゲームのデータだよ」

 篠木「それくらいだったらいいでしょ」


 よくない!!俺は、語気を強めた。


 篠木「わかったよ、私も探すから怒らないでよ」


 さっきの一言で重要性を理解してくれたみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ