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11月30日 涙

 時刻は、17時57分。今日の出来事は、ふりかえりたくなかった。そんな気分だ。俺は、いろんなことを考えながら前を向いたのだった。


 先生「はい、じゃあ休憩」

 俺 「はーい」


 先生の合図とともに、シャーペンを置いた。勉強に疲れた俺は、机に寝そべっていた。机に寝そべった瞬間、どっと疲れがたまっていく。さっきより、疲れているんじゃないかと思うほどだった。


 先生「疲れたのか?」

 俺 「疲れました」


 素直に言ったが、先生は授業を緩めてくれる気配はなかった。


 先生「まだ、始まって15分だぞ?」

 俺 「今日は、学校が疲れたんですよ」


 学校で疲れたというのは、本当だ。今日は、クラスで揉め事があった。いろいろ大変だったのだ。


 先生「何してたんだ?」

 俺 「授業聞いてるだけで疲れるんですよ」


 今日は、いつもより大変だったということもあり、先生の話を聞いている時間がとても長く感じたのだった。当たり前と言えば、当たり前なんだけど。


 先生「そんなにか?」

 俺 「俺にとってはそんなにですよ」


 先生は、俺のことを全く理解してくれない。まぁ、先生だけじゃないんだけど。世の中には、たくさんの人がいるけど、俺のことを本気でわかってくれる人は存在しないと思っている。その中でも、先生はまだマシな方だった。


 先生「じゃあ、今日は帰って早く寝ろよ」

 俺 「それは、できないよ」


 これは、即答だ。


 先生「なんでだよ」

 俺 「だってゲームしないとな」


 そうだ。俺には、ゲームがある。自分に言い聞かせる。ゲーム、ゲーム、ゲームだ。呪文のように呟いた。


 先生「もう18時だぞ。帰って、ご飯食べて風呂入って寝たらいい時間だぞ?」

 俺 「嫌、ゲームはする」


 ゲームは絶対したかった。たとえ、夜遅くても。


 先生「お母さんゲームは禁止するって言ってたぞ?」


 あっ、、、、、。お母さんかぁ。思い出したくなかった。


 俺 「だからなんですよー」

 先生「どうしたんだ?」

 俺 「いや、なんていうか、、、、、」


 いつの間にか、間に涙が溜まっていた。別に嫌なわけじゃないけど、、、。なんか、思い通りにいかない自分のことを考えていると嫌気がさしていた。ゲームができないかもしれないという苦しみが俺の不安を増強させていた。必死に涙をぬぐい、先生の話に耳を傾けることにした。

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