11月29日 バイト
俺は、久しぶりにオンラインで直也と繋いでいたのだった。最近、勉強を頑張っていたこともあり、今日は3時間ゲームをしていい許可が出たのだった。
直也「最近、来てなかったな」
俺 「ああ。勉強で忙しかったんだ」
久しぶりにオンラインで話す直也は、生き生きしているみたいだった。
直也「そんなにしてたんだ」
俺 「ああ。もういろいろとな」
塾に行ったり、お母さんと話したりと忙しなく過ごしていた。
直也「大変だな」
俺 「めんどくさいよ、ホント」
素直な気持ちが溢れおちてしまった。
直也「学校は?」
俺 「まぁ、相変わらずだよ」
相変わらずといっても、楽しくないのが本音だった。
直也「そうか。ゆっくりやれよ」
俺 「ああ。直也はどうなんだ?」
直也「俺も大変だよ」
大変なのか?
俺 「何が大変何だよ?」
直也「今、テスト終わって明日からバイトなんだよ」
俺 「バイト?」
直也は、4月からの就職に向けて、バイトで経験を積んでいるみたいだった。
直也「ああ。もう、めんどくさいよ」
俺 「何のバイト?」
直也は、嫌そうに話続けた。
直也「今は、郵便局にいるよ」
俺 「そうなんだ」
知らなかった。アイツが、郵便局でアルバイトしてるなんて。
直也「時給900円だぞ」
俺 「いいんじゃない?」
俺は、バイトしたことがないから時給900円が高いのか安いのかわからない。
直也「安すぎるよ」
俺 「何するの?」
世の中には、いろんなバイトがある。けど、実際どんなことをするのか俺にはよくわからなかった。
直也「郵便物運ぶだけだよ」
俺 「しんどいの?」
直也「ああ」
声だけでもわかる。とてもしんどそうだ。けど、ちゃんとやれてるだけで直也は凄い。自閉症の俺なんかは、まともにバイトなんてやれないと思う。
俺 「ちゃんとやってるんだな」
直也「お金が欲しいからな」
ただお金が欲しいだけでバイトはできない。ちゃんと言う通りにしないと。
俺 「凄いなぁ」
直也「お前は勉強やってるんだから、別にバイトなんてしなくても」
俺 「そんなことないから」
大して勉強なんてしていない。俺もいつかバイトできるのかな?
直也「俺は、バイト全然してないからな」
俺 「さっさとゲーム始めようぜ」
直也と俺はゲームの世界に入り込んだのだった。




