11月27日 イベント
昨日に続いて、今日も塾だった。ゲームに熱中しすぎて、遅れるところまで昨日と同じだ。塾の駐輪場に自転車を置いて急いで歩く。扉を開けると、先生がいつものように俺がくるのを待ってくれていた。慌てて、挨拶をしてスリッパへと履き替えた。俺は、席について、カバンをおろす。もう既に、授業の勉強をしていた先生は、少し疲れているみたいだった。
先生「遅かったな」
俺 「今日、来るの遅れたんですよ」
当たり前のことを言っている自分がいた。
先生「そうなの?」
俺 「はい。ゲームしてて」
笑顔で俺を迎えてくれた。
先生「また、ゲームしてたの?」
俺 「はい。先生もしてますか?」
ゲームの話をしてると、ついつい聞きたくなる。
先生「何のゲーム?」
俺 「gguです」
今日は、gguだったけど、ファイブナイトも好きだ。これから、新作のゲームも買う予定だった。
先生「あー。あれか。先生帰って、時間あったらしてるなー」
俺 「そうなんですね。何の武器使ってます?」
賢い先生がどんな武器を使っているのか気になる。
先生「先生は、斧やね」
俺 「斧より槍の方がいいですよ、先生」
ゲームをしている身としては、先生の使っているアイテムに納得がいかなかった。先生もまだまだだな。
先生「槍の方がいいの?」
俺 「そうですよ。槍だったら、相手に無条件に攻撃できる時もありますしね」
これは、ゲームをやりこんでいる人からしたら常識だった。
先生「そうなの?」
俺 「はい。先生、明日のイベントはします?」
今日は、明日のイベントに備えてゲームをしていたのだった。
先生「明日、イベントあるの?」
俺 「はい」
先生は知らないみたいだ。
先生「何のイベント?」
俺 「明日は、11月といえば?っていうテーマでしますよ」
投票は明日で締め切りだ。先生も急いで投票しないと間に合わないだろう。
先生「へぇー。どんな選択肢があるの?」
俺 「えーっと、、、、。紅葉、ブラックフライデー、ポッキーの日かな」
俺は、すぐポッキーの日に決めた。紅葉なんて絶対行かないし、ブラックフライデーをすることもない。そうなったら必然と決まっていた。
先生「えっ、どれも微妙だな」
俺 「俺は、ポッキーの日に入れましたよ」
先生「そうなの?」
俺は、この後も10分ほど話し続けて勉強をしたのだった。




