11月5日 部屋
やっぱり、この部屋でゲームしているのが最高だ。普通にしていれば、誰も入ってこないしなんとかなるからな。それでも、時折入ってくるお母さんのために、鍵をつけた。これで、すぐ入ってこれなくなるのだった。
当然、自分の部屋にずっとこもっているというわけにはいけなかったから、時には家族と一緒に食事をしたり、テレビを見たりする。しかし、家にいる大半の時間は自分の部屋で過ごしている。
俺の部屋に入ると、すぐに小さな机があった。ここに、大量の物が置かれている。この状況をお母さんに見つかるといつも怒られていた。だから、できるだけ見つからないようにしている。しかし、お母さんが来るのはいつも気まぐれだからなんとも言いようがなかった。そして、その机の周辺には、教科書やノート、マンガ、ゲーム機などが散らばっており、ひどい時は、寝起きにそれを踏んでしまうことも幾度となくらあったのだ。
机の周りには大きなゲーム用のモニターが置かれていた。これでいつも、俺はゲームをしている。まぁ、本音を言えばこれじゃなくて新しいモニターがいいんだけど。とてもじゃないけど、そんなことは言えないし、言ったらお母さんにまた、キレられる。
そして、モニターの1mほど横には、学習机が置かれていた。こちらにも、大量のプリントや本で埋め尽くされていた。簡単に言えば、俺は整理整頓ができないということになるのだ。ここにもマンガ、雑誌などが山積みになっており、必要な物を取り出せる状態にはなっていない。
唯一、きちんと整理していると言えるのがゲーム棚だろう。ここには、今まで買ってきた複数のゲーム機が置かれていた。一応、俺が大事にしているということもあり、他のところとはキレイになっていた。当たり前だが、ゲーム棚のところはちゃんとしていると褒められたものだ。
そして、一番奥にはあまり使わないベットが置いてある。俺は、ベットがあまり好きじゃない。というのも寝るまでに時間がかかるからだ。まぁ、ゲームをたくさんしてから寝るというのがほとんどだから仕方がないのかもしれないけど。いつも処方箋を飲んで、なんとか寝れるというくらいだ。薬がなかったら、本当3時間でも5時間でも起きていると思う。それを他の人に言ってもゲームをしているからだとド正論で返されるからあまり何も言わないようにしている。ただ、わかってほしいなんて思うつもりもなかったからいいんだけど。




