10月17日 オンライン
今日は、宿題を終えてから、ずっとゲームをしていた。
オンラインでつながっていた正田といろいろな話をした。
正田に、進学を希望していることを伝えた。
俺 「俺、大学目指すわ」
少し沈黙があった。
正田「そうなんや。どこ目指すの?」
俺 「まだ、決めてない、、、」
俺は、戦士を空から落下させてゲームをスタートさせた。
正田「そんなんで大丈夫?」
俺 「大丈夫ではない、ハハハ」
俺に続いて、正田も戦士を到着させた。
正田「でも、お前やったら頑張ればいける大学あるやろ?」
俺 「そうかな?」
おどけてみせたが、正田の言葉は、嬉しかった。
正田「うん。中学校の時も、ちゃんとやればいい点数とれてたし」
俺 「まぁな。でも、大学受験は難しいわ」
勉強するために、受験の厳しさを感じていた。正直、今からいける大学がホントにあるのかも疑問だった。
正田「やっぱり、そうなんや」
俺 「あぁ。なんか、覚えること多すぎるしな」
正田「でも、大学は学費もかかるし、中途半端はできへんな」
正田の言う通りだった。
俺 「そうそう。勉強もなんとかしてみないと」
正田「親なんて言うてる?」
正田は、コントローラーを連打しながら答えた。
俺 「うーん。そんな何も言うてこんかったな」
正田「珍しいなぁ。お前の親、先生やろ?」
俺 「おぉ」
まだ、正田がコントローラーを連打する音が聞こえる。
正田「中学校やっけ?」
俺 「いや、小学校」
正田「どこの小学校おる?」
俺 「今?」
正田「うん」
俺 「今は、八代南かな」
正田「あそこって、ここらへんで一番人数多いな」
八代南小学校は、ここらへんの小学校で一番人数が多い。そのため、先生の稼働もかなり取られると母親から聞く。八代南小学校の近くに、八代南中学校もあるので、他校から八代南中学校に進む生徒は、人数の多さに混乱するらしい。
俺 「そうらしいな」
正田「親が先生って、大変じゃないの?」
俺 「大変とかないよ。だって、勉強せんもん」
正田「それお前だけやろ。ハハ」
ここらへんで働くってなると、公務員が大方だ。そのため、高校を出ると、みんな都会へと出て行く。俺の父は、車で30分ほどかけたところの会社で働いている。俺も、少しずつこれからのことを考えないといけなかった。




