10月16日 教師
昨日は、結局、担任の先生は一度も俺たちのクラスに来ることはなかった。今日は、土曜日ということもあり、明後日から仕切り直しでスタートとなるのか?個人懇談が、10月末にあるだけに、もし、担任が変わるのであれば、とても重要なことだった。
俺は、朝から問題集を解いていた。"篠木七海"。最近、俺にやたら関わってくる。まぁ、クラスの中心人物なので仕方ない部分もあるが。そんなことを考えていると母が部屋に入ってきた。
母 「何してんの?」
俺 「あぁ、勉強」
やる気のないトーンで答えた。
母 「進学することに決めたの?」
俺 「まぁ、いけるかわからないけど」
母は、驚いた様子だった。
母 「どこらへんの大学受けるか決めたの?」
俺 「いや、全く」
母 「どこの大学受けるか決めたら、また、教えて」
どこか、母は、嬉しそうに見えた。
俺 「でも、もうすぐしたら個人懇談やから、そこまでに考えとくわ」
母 「えっ、もうすぐ懇談なの?」
俺 「うん、言ってなかった?」
母 「聞いてないよ。懇談のプリント後で探しといて」
嬉しそうな表情が一気に怒りの表情へと変わった。
俺 「あぁ、わかった」
母 「もう、ちゃんと出してよね」
俺 「うん。でも、懇談できるかわからんけどな」
母 「どういうこと?」
俺 「いや、昨日、担任来てなくて」
何て答えていいかわからない。
母 「そうなの?体調悪いの?」
俺 「いやぁ、なんか生徒ともめて来てないな」
母 「そんなことあったの」
俺は、問題集を閉じながら答えた。
俺 「なんか、いろいろあって、大変かな」
母 「アンタのクラスって、篠木さんいるでしょ?」
俺 「知ってんの?」
さっきまで、考えていた篠木。まさか、ここで出てくるとは。
母 「有名だよ。あの子」
俺 「そうなんだ」
母 「めちゃくちゃ賢いんでしょ?」
俺 「全然知らないけど。どこで篠木のこと知ったの?」
母 「あの子、もともと私の教え子なのよ」
俺 「そうだったんだ。どこの小学校なの?」
母 「うーんとね。確か、小学校6年生の時たがら、八代北小学校かな」
母は、小学校の教師。そのため、母が知っていたということかぁ。あっ、、、、。そういうことかぁ。だから、篠木は、俺に何度も絡んできたのか。自分の中の疑問が1つ解けた。




