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第23話 魔法使いと幻術使い ①

 少女は右手を伸ばした。


 無表情のまま手のひらを地に向け、何かをボソボソと呟く。


 「……っ!?ま、待って!!」


 何かを察した魔王の娘はニートたちを守るように彼らの前へ歩み出た。


 「っ!?二人とも、早く!こっちへ来て!」


 魔法学者も異変に気づき、ニートと武器屋を安全な場所へ導こうとした。


 「えっ!?どういうこと?あの女の子は誰なの?それより魔王の娘は……っ!?」


 状況を理解できていないニートの肩を掴んだ武器屋は「いいから行くぞ!」と叫び、魔法学者の後に続いた。




 「…………。行くよ、ホワイトさんっ!」


 軽く後方を振り返り三人が避難していく姿を確認した魔王の娘は、右手に白い杖を持ち元気良く少女の方へ走り出す。


 「…………。」


 少女は無表情のまま、伸ばしていた右手で空気を振り払うような仕草をした。


 「……っ!」


 瞬間、少女がなぞった空間が歪んだ。

 否、歪んだように見えた。


 「も~っ!待ってって言ってるでしょ~!?」


 少女の姿は見えなくなった。

 代わりに魔王の娘の周りには、睡蓮のような蓮のような形の花が辺りの地面に広がっていた。


 「あ~!だから違うって言ってるじゃん!!」


 魔王の娘はそれらの花たちを一瞥すると「綺麗なんだけどね……」と少し寂しそうに微笑み、右手に持った白い杖を構えた。


 「ホワイトさん、幻影を消して」


 魔王の娘は白い杖を掲げると弧を描くように宙で回し、最後に地面に垂直に立てた。


 幻の地面は宝石のようにキラキラと散らばったかと思うと跡形もなく消え、元の地面に姿を戻した。


 「…………。」


 少女は無表情のまま無言を貫いている。


 魔王の娘は次の言葉を発した。


 「……やっぱり、貴女が幻術使いちゃんなんだよね?」


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