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花の妖精と腹黒王太子  作者: 水無月 撫子
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精霊 サフィー目線


「さぁ!始めましょうか!」


 私は、そう言うと自分の手のひらを顔の高さへとあげた。


「風の精霊よ、我の前へと姿を示せし、我の知恵となれ。」


 これが私の力。呟いた言葉に手のひらの周りに白い光の粒が舞だす。


「こんにちは!サフィー!」


 小さな羽を羽ばたかせ可愛らしく挨拶をしてくる小さな生き物。これが精霊だ。さらに詳しく言えば風の精霊。精霊がなんの精霊なのか見極めるポイントは羽の色。白は風の精霊の色だ。


「最近、この辺の治安を脅かす不届きものを知っているかしら?」

「えぇ!もちろん!」


 その後、風の精霊の情報を聞きやって来たひとつの建物。

 風の精霊は情報に詳しく色々なことを知っている。とてもたよりになる情報源だ。


「ここね。」

「あぁそのようだな。サフィー被害は最小限にしたい。結界を張れるか?」

「もちろんよ。」


「風よ、我の盾となり風の守りとなれ、ザ・シールド!」


 次の瞬間狙いを定めた例の建物だけに膜状の結界が白い光を放ちながら張られた。


「それにしても、結界を張るときの呪文って他のと比べて単純だよな。」

「うっ…!」


 だめなのだ。それを言ってはいけない。確かに時空移動魔法をはじめとした様々な魔法の呪文はかっこいい感じなのだ。それなのに………いわないでおこう………。


「ま、まぁ気をとりなおして行きましょう!!」


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