表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

プロローグ1

初投稿です。更新も遅いと思いますがよろしくお願いします!

どうしてこんなことになったんだろう。

ただ私は自分の声を届けたかっただけなのに。


「上手だね」


始めはお父さんに歌を褒められたからだった。まだ5歳だった私が歌を好きになるのに時間はかからなかった。


「これよりオーディションを始めます」


10歳になった私はテレビにでるアイドルの姿に憧れ、歌が好きだったこともありすぐにオーディションを受けることになった。小さいころから歌っていたこともあり、歌唱力を認められ小さな事務所ながらも合格となった。親も私の合格を喜んでくれた。


それから2年間は歌とダンスをひたすら練習した。歌は小さいころよりさらに磨きがかかり、運動も得意だったおかげでレベルの高いダンスも踊れるようになった。


13歳となり中学1年生となったある日、私にテレビの出演依頼が来た。そこそこの人気がある番組で、事務所のみんなもおめでとうと声をかけてもらった。嬉しくなった私はすぐに家に帰って家族に報告した。お父さんもお母さんもその日は興奮が収まらないようで、寝るまで私といっしょに喜んでくれた。


テレビの収録まで、あっという間だった。私は前日まで打ち合わせやその確認に時間のすべてを使った。

本場になるとたくさんのアイドルの卵達が紹介され、それぞれが自慢のダンスや歌を披露していった。みんなのダンスを見て学ぶことはあったけど、私は自分の歌だけは誰にも負けてないと確信していた。


「次の方入ってください」


次は自分だと気ずき、緊張で固まりそうな足を前に踏み出した。そして自己紹介された後私は叫んだ。


「私の歌、聞いてください!」


叫んだ私は聞こえてくる音楽にのせて、自分の出せるすべてを込めて歌った。

届け、届けと。歌を1人でも多くの人に届けたくて。

歌い終わった私は拍手が聞こえてこないことに不安を感じ、周りを見渡した。周りの人達や観客の皆さんは固まっていたが、私が不安そうにしていると1人また1人と拍手していき、その音で我に帰った人達も巻き込んで大歓声となった。なにがなんだかわからぬまま呆然としていた私に、審査をしていた1人が近づいて、


「素晴らしかった!」


といって私に手を差し出したので私はそれに答え、握手をした。


それからの日々はこれまでとは全く異なる時間だった。あの番組での歌と私自身の容姿が他の人と比べかなり整っていたこともあり、『女神の歌声を持つ美少女アイドル』としてたくさんの番組にでることになった。


「歌を聞いて感動した」

「心に残る素晴らしい歌声だった」

「一生忘れられそうにない」


そんな言葉を聞くたびに私は自分の歌がたくさんの人に届いているんだと実感して、嬉し涙を何度も流した。仕事がない時に学校に行くと会う時間が減ったにもかかわらず、クラスメートだけでなく学校に通うたくさんの同級生や先輩達から歌についての感想や、頑張ってという応援の言葉を沢山もらった。


14歳になるとCDも爆発的に売れ、毎日のようにテレビの出演や雑誌の取材で忙しくなっていた。このころになると胸が大きくなり始め、同年代の子達よりも大きくなりそのせいか、ファンレターの中にラブレターの数が多くなり始めていた。自分の容姿や身体にあまり自信がなかった私は、そのことについてただ売れているからだろうと思い、そのときはあまり深く考えなかった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ