エピソード ネコさんは、世界を救う⁉
「ユウキ早くその猫を部屋に連れて行って」
ユウキがジョン子を2階の部屋へ連れて行くと、ミズキは日中作った猫防護柵を階段に設置した。
「お姉ちゃん何してんの?」
「これで猫との遭遇が回避できるわけですよ」
「・・・・」
「ユウキ冷蔵庫にビール買って来てるから少し飲も。それにはいハンバーガー」
ミズキはユウキに今日警察がきて大変な目にあったこと。近所に見られたことなどを話をしていた。
「ふう。ユウキ。それから来週だけどさぁ今度就職する予定の会社に行く事になったんだ!」
「就職が早まったの?」
「違うんだけどぉ。今日会社から連絡があって、「就職前に遊びに来ないか」って」
「遊びって?」
「まぁ面接を受けた時ってwebだったから、私がこっち帰ってきて落ち着いた時に直接あってみたいって事なのかな!安心したいって事だと思うよ。お互いだけどね」
「にゃ〜」
「えっえっえっ?」
「ジョン子ちゃんどうしたの」
「なっ何でぇ?あんたどうしてここに来れたの」
ミズキはすぐに階段のところに行き猫用防護柵を確認した。
「別に壊れてないよね!」
「・・・お姉ちゃん!この高さじゃぁジョン子には役には立たないよ」
「何でぇ?」
「だって・・あはははは」
「何がおかしいのよぉ」
「だって猫はジャンプできるんだよ!フフフ・・あははは」
「あっ!そうか・・・忘れてた・・はぁ〜」
「にゃ〜」
『姉のミズキです。言われればそうだよね。猫科の動物は犬と違ってとんだり跳ねたり得意だもんね。そうかわかった!わかりました。まずは猫を知ることから始めれば、猫を寄せ付けない方法もわかってくるって事ですよね!』
『妹のユウキです。お姉ちゃんっていつもどっか抜けてるって言うのか・・・。まぁそれがまた憎めないところだけどね!それにしても警察が来るなんて!フフフあはははは』
相変わらず猫とのドタバタで数日が過ぎ、今日はミズキが会社へ遊び(訪問)に行く日。
「じゃあユウキ先に出かけるから!行ってきます」
「お姉ちゃん頑張って!」
『妹のユウキです。なんかお姉ちゃんすごくイキイキして会社に向かって行ったんですけど!この間の警察事件は全然引きずってないみたい。やっぱ気合いの入ったお姉ちゃんはすごいです。さっ。私も仕事に出かけよ』
ユウキはジョン子が日中困らないよう世話をして会社に出かけた。
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「ただいまぁ。あれお姉ちゃん?どうしたの何黄昏てんの?」
「・・・・」
「お姉ちゃん!」
ミズキはリビングのテーブルに頭をつけてボーッとしていた。
「・・・あっユウキ!おかえり・・・」
「どうしたの?」
「ユウキ・・もうダメだぁ〜」
「・・・」
『妹のユウキです。こんなお姉ちゃん初めて見ました。いつも前向きで、猪突猛進って感じなのに・・・朝あんなにイキイキしてたのに・・』
「聞いてぇ〜。今日さぁ会社に行ったじゃない!・・・そしたらね・・・」
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