エピソード ネコさんは、世界を救う⁉
「げぇ!やっぱわたしが迎えに行かないとダメかぁ〜。はぁ〜」
ミズキはジョン子用のカプセルを持って家を出かけていった。
「あっユウキさんのお姉さんジョン子ちゃんすっかりよくなってます。ただ傷跡がちょっと残ってますけどね」
「ありがとうございます」
(なんでわたしが奴のためにお礼言わなきゃならないのよ)
「先生ジョン子ちゃんの家族の方がお迎えに来られました」
「ユウキさんのお姉さん!ジョン子ちゃん元気を取り戻しました。ユウキさんにも言いましたが、傷よりもショックの方が大きかったみたいだったのでそちらのケアの為に入院してもらってたんですが、もう大丈夫です。お家に帰って元気に過ごしてください」
「・・・あっはい」
「そう言えば聞きました。ユウキさんに!お姉さん猫が苦手だったとか!」
「だったじゃなくて苦手なんです・・・」
「ははは!まぁ時間の問題ですね。ジョン子ちゃん可愛がってあげてください」
(うげぇ〜。どう言う事?)
ミズキの持ってきたカプセルにジョン子を入れてもらうと会計を済ませて車に乗り込んだ。
「あんたもう治ったんだ!まぁとりあえずよかったって言っとくよ。あんたのおかげでユウキやなこおばさんが怪我なく済んだんだから!ただわたしはあんた達のことが・・・嫌いだから!わかっているよね」
ミズキはジョン子に話しかけたあと車を発進させた。ただ不思議な事にジョン子は今までのように車に乗っても鳴き叫ばなくなっていた。
『姉のミズキです。なんかヤバいです。・・・ユウキにコイツを退院させた事連絡しとこ!』
ミズキはドライブスルーに入りハンバーガー一つとコーヒーを注文した。
「なんか落ち着くなぁ〜」
『姉のミズキです。えっえっえっななに言い出すの!わたし。落ち着くってどう言う事!コーヒーじゃなくてコーラ頼まなきゃダメじゃないの!』
ミズキはジョン子を二階にあるジョン子の部屋に連れて入った。
「あんた蓋開けたら勝手にそこから出られるの?」
ジョン子は甘えたように小さい声で『にゃぁ』とだけ鳴いた。
「・・・・えっまだダメなの?先生もう大丈夫だって言ってたじゃない・・・!じゃぁもう一度病院に行ってみるか!」
ジョン子はカプセルからゆっくりと出てきた。
「ん?あんたわたしの言う事がわかるの?まさかね!」
ミズキはジョン子を部屋に残して一階の居間にあるソファーに腰掛けハンバーガーとコーヒーで一人くつろいでいた。そのうちうとうとと寝落ちしてしまっていた。
「・・・・・・なんか胸が・・・くるし・・い・・・」
『姉のミズキです。座敷童子が昼から戻ってきたのでしょうか?・・まだ眠いのに・・・』
ミズキは初めて感じる胸の重みと、息苦しさに手を胸に置いてみた。
「ん?・・・なんだろ?・・・」
まだ眠い目をぼんやり開けて胸の辺りを見てみると、ジョン子がすやすやと丸まって寝ていた。
(ゲェ・・・あんたどこで寝てんの・・・ちょっ・・・重たいんだけど・・・あぁ・・・どっどうしよう・・・動いたらコイツの睡眠を邪魔してしまう・・・)
ミズキはスマホに手を伸ばしていた。
トゥルルル
「あっユウキ・・・。今ジョン子ちゃんが私の胸の上で寝ているんだけど・・・。どうしよう!」
おわり
淡々と話しが進んで山場らしい所が少ないにもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございました。
また「小説家になろう」を教えてくださったY様、おかげさまで「ネコさんは、世界を救う⁉️」を無事に投稿終えることができました。ありがとうございました。




