仁王立ち
スタークはガルムの前に立ち塞がると戦技を発動する。
スターク:
戦技発動 『背水の構え』
→スターク:不動付与 逆境付与
確かノックバックしなくなる代わりに
移動不可&HP減少と共にダメージ上昇だっけか。
その『背水の構え』でガルムの攻撃を受けて
カウンターでダメージを与えていき、適宜ネレイドの回復を受け
メーヴェの投擲で状態異常を狙っていく作戦だ。
今回『タウンティング』を使わなかったのは
ヘイトは常に俺に向かってるっぽいから。
「しかし、補助、回復、援護があっても、入り口に立ち塞がって攻撃を一身に受けるなんて、正気の沙汰じゃないよ、正直」
「そう言わないであげて下さい。彼は自らを犠牲にしてでも、『全て』を護りたいんです」
ネレイドがスタークをフォローする。
「何があったら、そんな自己犠牲の人になれるんだろね」
「何? カシュー君、リーダーに興味津々?」
またこのモードかよ……
「いや、2人がサボってたら、スタークがツラいんじゃない?」
俺がそう言うと、慌ててスタークのサポートに戻る。
「皆! ガルムのチャージが始まった! 殲滅技が来るぞ!」
するとすかさずメーヴェがインベントリから花を取り出す。
「花? それは……サンライトリリィ? の、赤いバージョンかな?」
「そうそう、これは、サンライトリリィの属性違いで、サンセットリリィって言うの」
紛らわしっ! 名前より見た目で判断の方が楽とか
どうかしてるわ。
「それで、その花はどういう使い方を?」
メーヴェはニヤッと笑い、大きく振りかぶって
花をスタークに投げつける!
「こうするのよっ!」
メーヴェ:
アビリティ発動 『アイテムスロー』:サンセットリリィ
→スターク:火炎耐性up
スタークに当たったサンセットリリィは
赤いパーティクルを少しの間、振りまく。
そして、そのエフェクトが消えるかどうかのところで
ガルムの殲滅技が発動する。
『処刑セシ魔犬 ガルム』:
殲滅技発動 『地獄ノ業火』
「あっつつ! スタークに直撃! 無事なのか!?」
俺達、後方支援組は地獄ノ業火の余波で多少のダメージを受ける
しかし、スタークは至近距離で直撃したように見えた。
ネレイドは即座にヒーリングオールの詠唱を始める。
ネレイド:
魔法発動 『ヒーリングオール』
→カシュー HP回復
→スターク HP回復
→メーヴェ HP回復
→ネレイド HP回復
「スタークの名前のところにHP回復って表示されてるって事は、生きてるって事か?」
すると、炎のエフェクトの残滓からスタークが姿を現すも
スタークは辛そうに肩で息をしている。
そんなスタークを嘲笑うかのようにガルムは再び力を溜め始める。
「これ、マズいんじゃ……」




