共同戦線
俺はスターク達に青銅像と接触し
移動した先の事を大まかに話した。
「かくかくしかじか……と言った感じで」
「……ガーデンの中に、君しか入れないガーデンが? 俄には信じられないが、現に我々の目の前から消え、そして再び無事に戻ってきている。これは何かしらの場所へ転移していたと見て間違いないだろうとは思う」
スタークはそこがガーデンかともかくは別として
何かがあったことは信じてくれるという。
やはりスタークは良いヤツだな
ここで頑として信じ無いと言われるとキツかった。
「ありがとう、そう言って貰えると助かる。そこで俺は『ガルム対策』となる要素を見付けた。とはいえ、それだけでガルムを倒せるほどの物では無く、動きを鈍らせられる程度なんだけど……」
そこまで言うとメーヴェやネレイドも察したのか
口を出してくる。
「その『ガルム対策』を使ってヤツを倒したいけれど、1人の力じゃ倒せないから、私達に協力を求めようってワケね?」
「正直、このままでは私達もジリ貧だったので、突破口を求めていたのは事実です。ね? リーダー」
話を進めやすいようにか、ネレイドはスタークに話を振る。
そんな連携取れるなら、普段からそうしてやれよ……
あ、この人『ドS』だった。
ネレイドの問いかけをうけ、スタークは頷き
俺の方へ向き直る。
「なるほど。我々も、現状を打破出来る方法を探していた。カシューが、それを持っていると言うのならば、喜んで力を貸そう……いや、この場合はどちらの要素も必要なのだから『共同戦線』と行こうじゃ無いか!」
話が分かる人たちで助かるわぁ、レアとアリアドネだったら
ややこしいことになってたかもな……。
「ありがとう! よろしくお願いします!」
俺はNPCに全力で頭を下げた。




