深夜の帰宅
アイスカフェラテを飲んでホッとしたら
急激に眠気が来た。
「あーマズい、すっげー眠い」
しかし、明日……いや、もう今日か
仕事なんだよなぁ……
「眠いけど帰らなくちゃな」
伝票を手にカウンターへ向かう。
「ごちそうさまでした」
「メンバーカードを返却いたします、どうぞ」
店員さんからメンバーカードを受け取り
店を出るため、ドアに手をかけようとした瞬間
外からドアが開く。
「おっと。──うわっ!」
「あらン修ちゃん、お疲れさま」
「あ、ママ……お疲れさまです」
ママは私服と思しき、可愛らしいフリルのワンピースを着ていた。
夜中に見ちゃやべえヤツだよ、マジで。
「あ、そうそう。依子ちゃん、ちゃんとお仕事出来てたかしら?」
「依子……さん? もしかして、あちらの店員さんですか? はい、しっかりとした対応をしていただきましたよ?」
「そう、良かったわぁ」
問題は無かったと思うけど、そんな問題児なのか?
まあ良いや、眠いしとっとこ帰ろう。
「では、俺はこれで」
「はい。夜も遅いから気を付けて帰ってねン。またのご来店お待ちしてるわぁ」
俺は会釈をして店を出る。
「さすがに相棒の自転車にまたがって帰るのは自殺行為だな、押して帰ろう……」
何とか何とか、自宅に辿り着くと
俺のアパートの玄関ドアの前で、男がうろうろしている。




