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二人の結婚

平民なので街の教会でひっそりと行われました。


リンゴーンリンゴーン


「さぁ出来た。ティファ。目を開けて良いわよ?」


え? 私心の準備が・・・い、良いですか?あ、開けますよ?は、はい!!


「どう? 可愛く出来てない?ドレスに合わせたんだけどティファ気に入ってくれるかしら?」


んなぁ!!!

ふぁ、ファンタスティック!!

す、凄いです! これ私ですか? え? 可愛くなってる?


「凄いです! 最早別人では?」


「いやいや、別人には見えない。ちゃんとティファの可愛らしさを引き出した結果こうなりました! 気に入ってくれたなら良かったわ。ハイトの準備が整ったか様子を見てくるわね?」


なんだか、あれよあれよと当日を迎えてしまいましたが。

遂に今日。私ハイトさんのお嫁さんになります!


結局恋人期間は短かったですが、どの道ずっと一緒にいるので気にしません。 っていうか最終的に私が我慢出来ませんでした! さり気なく催促しました! 散々逃げ回った挙句コレです! 申し訳ない!


「ティファ〜入っていいかなぁ?」


「あ! お父さん? どうぞー!」


この日の為にテゼールお父さんも来てくれましたよ!

今日は二人共喧嘩しないで下さいね?

したら百叩きの刑ですからね?

心配なので自前に了承を得て置いたのです!

これはハイトさんの案でした! 流石ハイトさん。抜かりなし!


「・・・・・これはまた・・可愛くなったな?」


「え!?」


え?テゼールさん、え?今可愛いって言いました?

えー? えー? えー?


「ちょっとテゼール。ティファ、グルグル回り出しちゃったけど? 止めてあげて」


「あ、ああ。ティファ、落ち着け」


「え? 可愛いです?」


「時差? 時差式なの? ティファ」


「あらー? ティファ可愛くしてもらったじゃなーい?」


あ! お母さん!私可愛く出来たらしいです!

えへへ!


「皆、到着したみたいね!ハイト」


「ハイハイ。慌てないで母さん」


ハイトさんも準備が整いましたか? ハイトさ・・・・・。


「うわぁ・・・・ティファ。可愛い」


あ。駄目ですコレ。

心臓が飛び出て遥か遠くまで駆け抜ける勢いです。

ハ、ハ、ハイトさんが・・・・眩しい!!


「?ティファ? どうしたの?」


「さ、私達は先に行ってましょう」


「え〜もう少しジックリ見せてよ〜ティファの晴れ姿ぁ」


「ハイハイ後でね? ティファ、ハイトさん先に行ってるわよ?」


パタンッ


「・・・・・・・ティファ?」


「あ、ハイトさん。と、とても・・・素敵です」


「ティファも、素敵だよ?」


あぅ。


こういう時なんて言ったらいいんでしょうか?

今日から私達、家族になるんですよね?


私とハイトさんが、家族。じんわり。


「ティファ。お手を」


ハイトさん?

膝をついてどうしました?手? え?!


「ティファ。僕は死ぬまで君の側にいて君を支える。君を愛し慈しむ。君の全てを受け入れる。君を生涯守ると誓う」


ハイトさん?なんでここで?婚儀の場じゃないのに。


「僕の家族になってティファ。僕は、君を幸せにしたい」


「ーーーーーーッ!」


え? ここでプロポーズ? ここで? そ、そういえば私、ハイトさんにプロポーズされてませんでした!! ひょえ!


「は、はい!私も、ハイトさんを幸せにします!」


あ、ハイトさん私を持ち上げたら重い、重いですよ?


「あーーーーーーーッ!やっと手に入れた! ティファ!大好き!」


アヒャーーーー!!!ハ、ハ、ハ、ハイトさんこれは反則です! こんなの嬉しすぎて私、顔から火が! せっかくのセシリアさんのメイクが溶けてしまいます!


あはっ!あはは!グルグル回らないで下さい!

楽しい!


「コラーーー!! いつまで待たせるんですの! サッサと出て来て下さいませ!!」


すみません!! さぁ行きましょう!


街の教会には私達を祝福する為に沢山の方々が来てくれています!感謝です!


「ちょっと何アレ」


え? アレは・・・空に・・・花火が? でもお父さんはここにいるのに・・・あ、でも。あの方角は。


「・・・メリルだねきっと。本当に素直じゃない」


「・・・・・・・」


「凄い、メッセージが浮きあがってるよ?」


"貴女の幸せを心から願っている"


「・・・・・・メリル」


"貴女の妹より愛を込めて"


本当にあの子、昔から素直じゃありませんね?

でも、私もなので、お互い様です。流石姉妹! 激似です!


「また、カスバールに行こうね? 今度はもっとゆっくり、遊びに行こう!」


「はい! 楽しみです!」


大好きなサンチコアの人々に囲まれて祝福されて、私とても幸せです! 考えてみたら私、凄いです! だって! お父さんが二人いて更にハイトさんの家族とも家族になるんですよ? 大家族です!子供が出来たら お祖父ちゃんが三人になります!きゃわ〜!!


「はーい!では最後にティファさんから重大発表です! どうぞー?」


「「「え?」」」


「は?」


「何なにぃ?」


「・・・・ティファさん?」


ムフフッ! そうなんです! 実は私の貯蓄額が当初の予定額満額にまで達したのです!!


「皆さん!! 私はこの結婚を機に自分のお店を開きたいと思います! 完全期間限定料理店! その名も"七色食堂"です!」


お? しめしめ皆さん驚いてますね? 因みにコレ、ベロニカ以外誰にも言ってません! 勝手に店を買って勝手に決めました! サプライズです!


「・・・え? えーと? じゃあ宿舎は?」


「その期間はベロニカが請け負ってくれますのでご心配なく!! そして今回サプライズイベントとして、ここに限定五枚のチケットが!!なんと!七色食堂期間限定食べ放題チケットです!コレを先着5名様にプレゼントします!」


あ、ちょっと失礼します。

ドレスを脱ぎますので、あ、大丈夫ですよ?

中にズボン履いてます!!


「・・・・ティファさん? まさか・・」


はい! そのまさかです!!


「あの山の天辺に着く前に私に追いつく事が出来た方に、このチケットをプレゼント!勿論ご夫婦ならどちらかでお二人無料にさせて頂きます!」


さぁ?準備はいいですかぁ? いいですね?

はい、スタート!!


「マジか! ちょっ待て」


「あり得ない。こんな姿で走るの? 俺達」


「え? え? 私達も? ちょっとティファ?」


「だぁああああからぁ!なんでお前はいつも奇想天外なんだ!ティファのご飯がぁあ!!」


ほらほらほらぁ?そんな足では私に追いつきませんよぉ〜?頑張って下さい?


「おい。ハイト・・・いいのか? 君は知っていたのか?」


「・・・・いいえ? たった今、知らされました。はは」


ほらほらほ・・・・・ゾクリッ。ん?寒気?


「ティファの記念すべき開店記念の無料チケットを、僕が持ってないとか、あり得ないよね? ティファ?」


ボキボキボキッ。ビュン。


「帰ったらお仕置きだぁぁぁぁああ!!」


殺気! 殺気を察知! なりふり構わずダッシュします!!


では皆さん! 結果は後程! 御機嫌よう!!


「・・・・・僕、あそこまで奇想天外じゃないと思うんだけど? やっぱテリアーゼ似なんじゃない?」


「・・・・・・・ノーコメントだ。ハイトは、苦労するな。可哀想に」







結果発表


一位 ハイト


二位 フィクス


三位 エルハド


四位 ヨシュア


五位 メルロー


以上五名。


デズロ「エルハド。何ちゃっかり参加してるの? 僕がせっかく我慢したのに」


エルハド「なんとでも言うがいい。このチケットを持つ者だけの限定メニューが出るらしいぞ?」


デズロ「え? 頂戴?」


エルハド「断る! 断固拒否だ!」

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