アプリ
茜のスマホに通知が入ったのは、翔也の結婚式の2週間後のことだった。
メッセージアプリに承認を求める通知が来た。
知らないアカウントからだったが、仕事関係かもしれないと思い、誰なのか分かってからブロックすれば良いと考えた茜は承認した。
承認すると直ぐにメッセージが届いた。
「承認してくれてありがとう。
進藤陽介です。」
⦅!⦆
翔也の会社の同期の進藤陽介だった。
⦅なんで?⦆
「茜ちゃん、この間……俺が言ったこと……ごめん。
色々と責めるようなことを言って申し訳なかった。
身体のことまで言うべきじゃなかった。
一言、謝りたかったから、翔也に教えて貰って申請しました。
茜ちゃんから翔也への最後のメッセージ、読みました。
茜ちゃん、何か気付いたから別れ話を切り出したのかな?
そんな気がしました。
ごめんな。俺、読んで本当に申し訳なかったと思ってます。
これから、茜ちゃんが幸せになってくれることを祈ってます。
ブロックしてくれていいよ。
ただ、勝手だけど俺が謝りたかっただけだから……。
元気で! 幸せになって!」
茜は呆然として手にしたスマホを落としてしまった。
⦅翔ちゃん……私を削除していないの?
どうして?
結婚したのに、何故?
どうして残しているの?⦆
進藤陽介には返信すら出来ず、ブロックさえも忘れて、茜は身動き出来なかった。




